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積算の基礎知識

2025.05.22

工事完成報告書とは?書き方や記載項目を徹底解説

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設業では、工事完了後に「工事完成報告書」の提出を求められることがあります。

この書類は工事の完了を証明する重要な書類ですが、「どのように作成すれば良いのか」「何を記載すべきか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、工事完成報告書の基本から具体的な書き方、提出時の注意点までを詳しく解説します。

報告書作成の参考にぜひお役立てください。

工事完成報告書を確認する二人

工事完成報告書とは?

工事完成報告書は、主に建設業において、工事を実施した業者が、元請けや発注者に工事の完了を報告するための書類です。

工事が契約通りに完了したことを説明するもので、発注者との間でのトラブル防止にも役立ちます。

 

また、リフォームローンを利用する際には、金融機関に対して工事完成報告書の提出を求められることもあります。

さらに、工事完成報告書は、固定資産計上の時期を示す根拠資料としても重要な役割を果たします。

 

工事完成報告書の作成義務について

工事完成報告書は、法律上は作成義務が定められてはいません

しかし、工事後のトラブルを避けるために、元請けや顧客から求められた場合には作成するようにしましょう。

 

なお、官公庁から受注する工事の場合、提出義務があることがほとんどです。

 

工事完成報告書の提出先・保存期間

工事完成報告書は通常、元請業者や発注者に提出します。

官公庁発注の場合は、書式が指定されていることが多いです。

 

また、保存期間は明確に法律で定められているわけではありませんが、建設業法施行規則を踏まえると5年間が一般的な目安とされています。

後のトラブル防止のためにも、適切に保管しておくことをおすすめします。

 

建設業では、工事完成報告書をはじめとしたさまざまな帳票を使用します。

それぞれの帳票の種類や保存期間については、「建設業で使用する帳票とは?種類や保存期間、保存方法を解説」をご確認ください。

 

工事完成報告書に記載すべき主な項目と内容

工事完成報告書の記載項目を確認する人

工事完成報告書に記載する内容は書式によって若干異なる場合がありますが、基本的な項目を理解しておくことで適切な報告書を作成することができます。

一般的に記載が必要な項目とその内容について見ていきましょう。

 

1. タイトル

報告書の上部に「工事完成報告書」と明記します。

 

2. 日付・管理番号

報告書を作成した日付と、自社で管理するための番号を記載します。

 

3. 宛名

請負元の業者名を記載します。

 

会社名は(株)(有)のように省略はせず、「株式会社」「有限会社」などと正式に表記します。

(例:株式会社 〇〇など)

 

4. 会社情報

自社の正式名称、住所、連絡先などを記載します。

その横(会社名の最後の文字と印影の中心が重なる位置)に角印を押印することで、正式な文書であることの証明になります。

 

5. 工事件名(現場名)

工事の名称を明記します。

(例:〇〇様邸宅新築工事など)

 

6. 工期

工事が行われた期間を記載します。

工事が複数日にわたる場合は、工事開始日と工事完了日を記入します。

(例:2024/4/1〜2024/8/20など)

 

7. 工事場所

工事現場の住所を記入します。

 

8. 工事代金(請負金額)

契約時に定めた請負金額を記入します。

材料費としてかかった金額・明細も記入し、必要に応じて領収書等のコピーを添付します。

 

9. 工事概要・内容

実施した工事の内容を簡潔に記載します。

(例:家屋解体工事、新築基礎工事など)

 

10. 担当者名と印鑑

工事の担当者名を記載し、印鑑を押します。

 

11. 工事完了写真

元請業者によっては、工事完了写真の添付を求める場合があります。

特に修繕工事や改修工事の場合は、工事前と工事後の写真が必要となります。

 

工事が始まる前の段階で、写真が必要かどうかを確認しておきましょう。

 

12. 備考

特記事項やその他の重要な情報があれば、この欄に記載します。

 

工事完成報告書の提出前に確認すべき注意点

スムーズな工事完成報告書の提出と後のトラブル防止のために、以下のポイントから、記載内容をよく確認しましょう。

 

1. 請負金額の確認

契約時に定めた金額と一致しているか、また何がどこまで含まれているかを明確にしておきましょう。

 

請負金額に対する認識の違いはトラブルにつながる可能性があるため、契約時にもしっかり確認しておくことが重要です。

 

2. 工事内容の具体的な記載

工事の内容は、できるだけ具体的かつ簡潔に記載することが大切です。

「キッチンリフォーム」などのように、こにどのような施工を行なったのかがわかるように記載しましょう。

読んだ人がすぐに理解できるような記載を心がけることが大切です。

 

3. 工事写真の準備

工事写真が必要な場合、新築工事であれば完了後の写真で問題ありませんが、修繕工事や改修工事の場合は前後の写真が必要です。

直した箇所がわかりやすいような形で、工事前と工事後の写真を撮っておきましょう。

 

工事完成報告書は発注者に提出する重要書類!

工事完成報告書は、工事が契約通りに完了したことを証明する役割を果たします。

作成や提出に法的義務はないものの、トラブル防止や適切な会計処理のために作成が推奨されています。

 

工事完成報告書には、工期、工事現場、金額、工事内容などの基本情報を正確に記載し、必要に応じて工事完了写真や材料費明細なども添付することが重要です。

 

提出時には内容の正確さを確認し、理解しやすい具体的な記載を心掛けましょう。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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