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建設業界動向

2021.02.16

建設業の景気回復期は!? ―2021年1月の景気ウォッチャー調査より―

“日経平均がバブル期以来の3万円台回復とはいえ……。なかなか実感が湧かないという方が多いのではないでしょうか。報道からも熱狂のようなものは感じませんね。さて今回は景気ウォッチャー調査結果から、建設業における景気回復の兆しを探してみたいと思います。また日経新聞にも気になる記事があったので、ご紹介しましょう。競争が激化する中、商機を逃すことなく的確に動きたいですね!”

 

現状判断DIは低下、先行き判断DIは上昇

 

まず2021年1月の景気ウォッチャー調査結果はこうです。

 

▼景気の現状に対する判断DI:31.2

・前月差-3.1ポイント

・家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下

・企業動向関連は前月差-0.9ポイント。非製造業は-0.3ポイント

 

△2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DI:39.9

・前月差+3.8ポイント

・家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下

・企業動向関連は前月差+2.5ポイント。非製造業は+3.2ポイント

 

建設業を含む非製造業が現状判断DIも比較的悪くなく、また先行き判断DIの上げ幅も大きいようですね。思えば先月は弊社ソフト『楽王3』『ヒロイくんⅢ』へのお引き合いも数多くいただき、「例年1月~2月は暇なのに」と喜んでおりました。では全国の声はどうでしょう。

 

「【現状判断:変わらず】次年度着工の民間建築工事がいまだに受注できていない。新型コロナウイルス禍における業績悪化に伴う設備投資計画の延期、見送りが相次ぐなか、大手ゼネコンが受注価格帯を切下げて見積りに参加してきており、競争環境が厳しくなっている」(北海道・建設業 役員)

 

「【現状判断:やや悪い】競争が増しており、各社が目標を達成するために受注を確保しにきている状況から、全体の案件量が減少傾向にあると推察している」(東北・建設業 企画担当)

 

「【先行き判断:悪い】出てくる案件が全て競争になり、価格のダンピングになっている」(南関東・建設業 経営者)

 

やはり多いのは、案件が少なく競争が激化していると指摘するコメントです。が、一方でこうした声もあり、注目しています。

 

「【現状判断:悪い】飲食業はまとまった予約等は全く入っていない。建設業についても、一般住民に関わるような、例えばマンションの改修工事等は住民が嫌がるので、新型コロナウイルスが収束するまで大規模修繕は延期するなどの事案が散見される」(南関東・金融業 従業員)

 

この方の現状判断は「悪い」とのことですが、ただマンションの大規模修繕ニーズがなくなることはありません。つまり我々が新型コロナウイルスに対する集団免疫を獲得できたなら、ここは一気に動くのではないでしょうか。

 

また修繕といえば、国土交通省の長期優良住宅化リフォーム推進事業は2021(令和3)年度もあるでしょうか。国として住宅の長寿命化を進める流れは変わらないでしょうし、いわゆる「新常態」に住まいを合わせる動きもあるため、リフォーム需要は盛り上がるのでしょう。

 

そしてマクロなところでは、こんな記事も気になりました。

株高の中で光るのは? 銘柄選びの4つの戦略(日経電子版 2021年1月25日配信記事)

 

【以下引用】

「東証1部でアナリストがカバーしている銘柄のうち、ROEが8%以上で、かつPBRが1倍を割っているのは約100ある。ここから、アナリストが来期の増益を予想している銘柄を抽出すると、建設業や商社株が目立った。

建設業は、東京五輪に向けた特需の一巡などが株価低迷の要因となってきた。だが、先行きに目を転じれば需要の回復期待は強い。国土強靱(きょうじん)化に向けて、政府は5年間で15兆円程度を投じる方針。インフラの更新需要や、風力発電設備の建設増も買い材料視されつつある」

 

来たる需要回復の時に備え、迅速かつ正確な対応力を身に付けておきたいですね!

 

◆参考記事

ICT化で新型コロナ禍に立ち向かう建設業

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【楽王3で圧倒的に工数削減!④】見積書の取り込み&自動引き当て編

 

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