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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。
工事の施工には、材料のような直接的な費用のほかにも、さまざまな費用がかかっています。
今回は工事費に含まれる間接的な費用のひとつ、現場管理費について解説します。
間接的な費用は見えにくいですが、積算においても重要な費用です!
現場管理費の内容や項目、一般管理費との違いについてご紹介します。
目次
現場管理費とは?その重要性や一般管理費との違いを確認
現場管理費とは、工事費そして工事原価に含まれる費用のひとつで、工事現場を管理するためにかかる費用のこと。
施工対象に対して間接的にかかる費用で、具体的には現場監督の給料や交通費、工事に対してかける保険料、工事現場の事務所でかかる事務用品費などです。
現場管理費は、工事施工に直接関わる材料費や職人の労務費、機械費とは違い、施工対象に直接関わらない費用ですが、これも積算では重要な費用のひとつ。
実際にかかる費用と誤差が大きくなると、赤字工事になってしまったり、工事価格が高くなって受注に影響が出たりするので、抜け漏れや間違いのないよう、丁寧に計算する必要があります。
また、工事費の中には、現場管理費に似ている費用で一般管理費というものがあります。
一般管理費は、端的に言うと会社を経営するための費用です。
現場ではなく、本社や支社などで発生する社員の人件費、福利厚生費、水道光熱通信費などが該当します。
工事現場で発生する費用ではないので、工事原価には含まれません。
一般管理費についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
積算における一般管理費とは?内訳や一般管理費等率の改定も確認!
現場管理費に含まれる項目についてもチェック
現場管理費に含まれる項目には以下のようなものがあります。
それぞれ見ていきましょう。
■労務管理費
現場の作業員の募集費用、作業員の給与以外の食事代や通勤費、現場で必要となる作業服や作業用具などの費用です。
現場労働者の安全訓練や衛生に関する訓練や研修のための費用も含まれます。
■租税公課
租税公課とは税金のことです。
契約書に使用する印紙や申請書に使用する証紙の費用、役所へ申請する際の費用や固定資産税、自動車税などが該当します。
■保険料
工事現場に対してかける火災保険や工事保険、法定外の民間労災保険、自動車保険などの支払保険料が該当します。
■従業員給料手当
作業員や現場監督、現場事務所の事務スタッフなど、現場で働く社員の給料です。
危険手当や通勤手当といった工事には直接関わらない手当や賞与などについても、この項目に含まれます。
退職金については、「退職金」という別の項目となります。
■施工図等作成費
施工図等の作成を外注した場合の費用です。
■退職金
作業員や現場監督、現場事務所の事務スタッフなど、現場で働く社員の退職金です。
■法定福利費
現場で働くスタッフ、職人の雇用保険料、労災保険料、健康保険や共済など、法律で義務化されている福利厚生の事業主負担分費用です。
■福利厚生費
現場で働くスタッフの慰安旅行や娯楽などのイベントにかかる費用や、慶弔見舞金、制服の貸与など、福利厚生にかかる費用です。
■事務用品費
現場事務所で使用する電話やパソコンなどの事務用品の購入費や、新聞、図書などの購入費用も事務用品費に含まれます。
■通信交通費
現場事務所で使用する通信費や、通勤以外で必要となる交通費が該当します。
■動力用光熱水費
現場事務所で使用する電気設備や給排水設備の設置やその電気代、水道代にかかる費用です。
「共通仮設費」という別の費用に含む場合もあります。
■交際費
現場での来客対応、得意先や取引先の慶弔にかかる費用などです。
■補償費
工事施工中に発生してしまった振動や騒音、濁水などによって、第三者へ補償を支払う際の費用です。
■外注経費
工事作業員を専門工事業者等に外注した際の費用です。
労務管理費に含める場合もあります。
■工事登録の費用
工事実績を登録するためにかかる費用です。
■公共事業労務費調査の費用
公共事業労務費調査(※)にかかる費用で、年によって調査方法が変わると金額も変わる可能性があります。
※農林水産省及び国土交通省が公共工事の工事費の積算に使用する「公共工事設計労務単価」を設定する際の基礎となる調査で、公共工事を対象に毎年実施されます。
■雑費
上記に分けられないその他の費用が雑費となります。
現場管理費とは現場でかかる間接費。一般管理費との違いも確認を
現場管理費とは、その名の通り現場を管理するための費用です。
施工対象に直接かかる材料費や労務費、機械費などとは異なり、現場でかかる費用ではあるものの、施工対象に直接かかるわけではありません。
現場作業員や現場監督など現場で働く社員の給料、福利厚生に関する費用、現場でかける保険、現場で使う事務用品の費用など様々な項目があります。
積算では、これらの費用も一つひとつ算出し、積み上げて全体の工事費用を算出するため、現場管理費の算出が不正確だと、正しい工事費用が算出できないので注意しましょう。
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