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積算の基礎知識

2025.01.27

足場作業に必要な資格とは?種類と取得方法を解説

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設業において、足場作業は命に関わる危険な作業です。

足場からの転落や墜落、組立不備による倒壊など、重大な事故を防ぐためには、正しい知識と技能が必要不可欠。

そのため、足場作業にはさまざまな資格制度が設けられています。

 

今回は、足場作業に関わる資格の種類や、それぞれの資格の取得方法について詳しく解説していきます。

足場

足場作業に関わる資格はいくつかある

建設現場では、工事の序盤に仮設の足場を建てます。

この足場作業の実施には、作業内容や立場によって異なる資格が必要です。

 

主な資格として以下のようなものがあります。

  • 足場の組立て等作業従事者特別教育
  • 足場の組立て等作業主任者
  • 足場の組立て等作業主任者能力向上教育
  • 建築物等の鉄骨組立て等作業主任者
  • とび技能士

 

それぞれの資格について、次で詳しくご紹介します。

 

なお、足場作業を含む建設業の仕事の種類については、「建設業の仕事の種類は?その内容や今後期待できる職業もご紹介」もあわせてご覧ください。

 

足場作業に関わる資格について詳しく解説

足場作業

ここからは、前述したそれぞれの資格について、詳しくご紹介します。

各資格の受講・受験にあたっては、最新の情報をご確認ください。

 

足場の組立て等作業従事者特別教育

この特別教育は、労働安全衛生規則の改正により、2015年(平成27年)7月1日から義務化されました。

地上や堅固な床上での補助作業を除き、足場の組立て、解体、変更の作業に従事する場合、必ず受講しなければなりません

 

講習内容は以下の4項目です。

  1. 足場及び作業の方法に関する知識:足場の種類と特徴 、組立ての基本的な手順 、安全な作業方法
  2. 工事用設備、機械、器具、作業環境などに関する知識:設備や器具の正しい使用方法、作業環境の確認方法
  3. 労働災害の防止に関する知識:事故防止の基本事項、安全確保の方法
  4. 関係法令:労働安全衛生法の基礎、その他必要な法的知識

 

2015年(平成27年)7月1日時点で既に従事している作業者については、講習時間が短縮される特例があります。

 

足場の組立て等作業主任者

つり足場、張出し足場、または高さ5m以上の足場の組立て・解体・変更の作業を行なっている現場では、この資格を持つ作業主任者の選任が必要です。

より責任のある立場を目指す方は、こちらの資格を取得することをおすすめします。

 

この資格の取得には、「足場の組立て等の作業に3年以上従事」、もしくは「土木、建築、造船に関する学科を専攻・卒業後、2年以上の実務経験」いずれかの条件を満たす必要があります。

 

また講習では、以下の内容を学びます。

  1. 作業の方法に関する知識:足場の構造、組立て手順の詳細、安全管理
  2. 工業用設備、機械、器具に関する知識:使用する機材の特性とそれらの正しい使用方法
  3. 作業者に対する教育等に関する知識:作業員への指導方法、安全教育の実施方法
  4. 関係法令:労働安全衛生法、その他関連法規

 

足場の組立て等作業主任者能力向上教育

作業主任者は、概ね5年ごと、または機械設備等に大きな変更があった場合に、この教育を受講する必要があります。

 

講習内容は以下の通りです。

  1. 最近の足場、部材等について:新しい足場材の特徴、部材の管理方法
  2. 足場の組立て等の安全施工:安全な施工方法、保守管理の方法
  3. 災害事例と関係法令:実際の事故事例、関係する法令の確認

 

建築物等の鉄骨組立て等作業主任者

高さ5m以上の金属製の部材で構成される建築物の組立て等の作業における、指揮監督者に必要な資格です。

 

受講資格は以下のいずれかに該当する者です。

  • 鉄骨組立て等の業務に3年以上従事
  • 土木・建築学科の専攻・卒業後、2年以上の実務経験

 

また講習では、以下の内容を学びます。

  1. 作業の方法に関する知識
  2. 工業用設備等に関する知識
  3. 作業環境等に関する知識
  4. 作業者教育に関する知識
  5. 関係法令

 

とび技能士

とび技能士は、1級から3級までの等級がある国家資格です。

各等級の受験資格と試験内容は以下の通りです。

 

【1級】

  • 受験資格:7年以上の実務経験(2級合格後は2年、3級合格後は4年)
  • 実技試験:とび作業
  • 学科試験:施工法、材料、関係法規、安全衛生など

 

【2級】

  • 受験資格:2年以上の実務経験
  • 実技試験:とび作業
  • 学科試験:1級と同様の内容

 

【3級】

  • 受験資格:受験資格の制限なし
  • 実技試験:とび作業
  • 学科試験:施工法、材料、関係法規、安全衛生など

 

足場作業に関する資格取得の方法と注意点

足場に関する資格は、主に次のような方法で取得できます。

 

建設業労働災害防止協会での受講

各都道府県の支部で定期的に開催されており、実践的な講習が受けられます。

会員企業は受講料の割引があります。

 

労働技能講習協会での受講

全国各地で講習が実施されており、専門的な指導が受けられます。

企業への出張講習にも対応しています。

 

オンライン講座での受講

資格によってはオンライン講座を受けられるものもあります。

例えば、「足場の組立て等作業従事者特別教育」は、オンライン講座の受講が可能です。

 

受講の際には、実務経験が必要な資格もあるため、必要年数を満たしているか確認しましょう。

受講に必要な書類のほか、経験証明書の準備もあわせて行なってください。

 

また、修了証は現場で提示を求められる場合があります

再発行には手続きが必要なので、大切に保管しましょう。

 

足場の資格は安全確保に重要!積極的に取得しよう

足場作業における資格の取得は、作業の安全性を確保し、労働災害を防止するために不可欠です。

安全に作業を進めていくためには、作業内容や立場に応じて必要な資格を確実に取得することが重要です。

 

足場作業の資格には、「足場の組立て等作業従事者特別教育」「足場の組立て等作業主任者」「足場の組立て等作業主任者能力向上教育」「建築物等の鉄骨組立て等作業主任者」「とび技能士」などがあります。

 

特に作業従事者特別教育は、足場作業に携わる全ての作業員を対象とする必須資格となっているので、必ず取得するようにしましょう。

資格取得後も定期的な再教育を受講し、常に最新の安全対策や技術を学び続けることが、安全な現場作りには欠かせません。

 

資格によっては、実務経験が必要なものもありますので、受講の前に受講資格を満たしているかしっかり確認しておきましょう。

修了証は現場で提示を求められることもありますので、大切に保管してください。

 

現場の安全と品質の向上のため、積極的な資格取得や再教育の受講を心がけましょう。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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