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積算の基礎知識

2025.11.13

一人親方のための拾い出しのコツを紹介!図面から見積もる方法は?

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

一人親方として独立すると、施工だけでなく積算見積作成も自分で行う必要があります。

その中でも特に時間がかかるのが、図面からの「拾い出し」作業です。

拾い出しを手作業で進めていると、「この方法で合っているのか」と不安になったり、思わぬミスに気づいて作業のやり直しが発生したりすることもあるでしょう。

 

そこで今回は、一人親方が知っておきたい図面拾い出しの基本手順からコツ、よくある失敗例、そして作業を効率化する方法までを詳しく解説します。

ミスなく拾い出しが行われた図面

一人親方の積算見積作業に必要な図面の「拾い出し」

図面の拾い出しは、設計図から工事に使う資材の種類や数量を読み取って、一覧にまとめる作業のことです。

この作業は見積金額の算出に直結するため、工事の採算性を左右する重要な業務といえます。

 

拾い出しの概要については、「積算の拾い出し(数量拾い)とは?手作業の問題点や効率化のコツも」も参考にしてくださいね。

 

拾い出しの流れ

拾い出しの基本的な流れは、次の3つのステップです。

 

1.図面確認

意匠図や構造図、設備図など、工事の図面を確認します。

これらの図面から工事の全体像をつかみましょう。

 

2.拾い出し

図面から寸法を確認し、部位や工種ごとに数量を算出します。

拾った箇所はマーカーなどで色を付けて、拾い残しや重複を防いでいきます。

 

また、計算した数量とその根拠を拾い出し表に記録することも重要です。

 

3.最終確認

計算間違いや書き間違い、拾い残しがないか最終チェックします。

チェックリストを活用すると、最終確認の精度が上がります。

 

一人親方の場合、これらの作業を全て一人で行う必要があります。

そのため、より慎重に、そして効率的に作業を進めていくことが大切です。

 

拾い出しの後に行う積算の流れについては、「積算の流れ・手順を詳しく!うまく進めるポイントもご紹介」で詳しく解説しています。

 

一人親方の拾い出しでよくある失敗例

忙しい中で一人で作業を進める一人親方だからこそ、陥りやすい失敗パターンがあります。

 

ここでは代表的な失敗例を4つ紹介します。

 

拾い漏れが発生する

拾い出しにおいて図面の一部を見落としてしまい、必要な資材を数え忘れるミスです。

現場で資材不足が発覚すると、追加発注や工期遅れが発生する恐れがあります。

 

計算を間違える

長さや面積の計算を誤ってしまうケースです。

特に手計算で進めている場合には、複雑な計算や単位変換でミスが起きやすくなります。

 

桁を間違える

数字の桁を間違えて書き写してしまうというのも、よくあるミスです。

100,000を10,000と記載してしまうなど、桁違いは見積金額に大きな影響を与えます。

 

特記事項を見逃す

図面上に書かれた特記事項を見落としてしまうミスです。

特記事項には重要な仕様変更や追加工事の内容が書かれているため、見落とすと正確な見積ができません

 

一人親方の場合、確認作業も自分一人で行うため、これらのミスに気づきにくいという課題があります。

 

一人親方が知っておきたい図面の拾い出しのコツ

コツを押さえて図面の拾い出しを行う人

拾い出しの精度を高め、効率的に進めるためのコツを5つ紹介します。

 

コツ1:図面をしっかり読み込む

作業を始める前に、全ての図面を確認して工事の全体像を把握しましょう。

基本の工程ですが、似た工事が続いたり、一人親方としての働き方に慣れたりしてくると、ついつい流れ作業のようになってしまいやすいです。

 

意匠図・構造図・設備図などは互いに関連しています。

それぞれを独立した別物として作業を進めてしまわずに、各図面の関連性も意識しながら作業を進めると拾い出しの精度が高まります。

 

コツ2:ルールを決める

ご自身の中で決まった拾い出しルールを決めておくことで、作業のブレを防げます。

例えば「平面図から先に拾う」「上から順番に拾う」など、作業の順序を決めておくと拾い漏れを防ぎやすくなります。

 

数量の計測方法についても、壁、床、天井…など部位ごとにルールを決めておくと、後から見直す際に便利です。

 

コツ3:工事の作業内容や順番も確認する

拾い出しを行う際は、実際の工事の流れや作業順序も意識することが大切です。

例えば、下地工事→仕上げ工事といった施工順序を理解しておくことで、必要な資材を工程ごとに整理しやすくなります。

 

また、どの工程でどの資材が必要になるかを把握しておくことで、拾い漏れを防ぎ、より正確に積算見積を作成できます。

 

コツ4:マーカーを使って色分けする

拾った箇所を色分けすることで、視覚的に作業の進み具合を把握できます。

例えば、作業中は黄色、確認が必要な箇所は水色、作業完了は緑色といった具合に色分けすると、拾い残しや重複を防げます。

 

部材の種類で色分けするのも効果的です。

 

コツ5:集計表を使う

エクセルなどの表計算ソフトで集計表を作り、自動計算機能を活用して進めるのも良い方法の一つです。

拾った数量を入力すれば自動で合計が出るため、計算間違いを減らせます。

 

自分が使いやすいフォーマットを作っておくと、作業効率が大きく向上します。

 

一人親方の拾い出しを楽に!作業を効率化するには?

一人親方として独立すると、拾い出し以外にも営業活動や施工管理、現場作業など多くの業務を一人でこなす必要があります。

限られた時間の中で効率的に業務を進めるには、工数のかかる拾い出し作業の効率化が重要です。

 

拾い出しを手作業ですることの課題

手作業での拾い出しには、次のような課題があります。

  • 作業に時間がかかり、他の業務に時間を割けない
  • 一人で作業するため、ミスに気づきにくい
  • 計算間違いや書き間違いのリスクが常にある
  • 過去の案件データを活用しにくい

 

特に一人親方の場合、拾い出しに時間をかけすぎると、営業や施工に充てる時間が削られてしまいます

 

拾い出し専用ソフトの導入で効率化を実現!

こうした課題を解決するために有効なのが、拾い出し専用ソフトの導入です。

 

専用ソフトを活用することで、次のようなメリットを得られます。

  • 作業時間を大幅に短縮できる
  • 簡単操作で拾い出しができる
  • 自動計算により、計算間違いを防止できる
  • 拾い漏れを防げる
  • 集計作業が自動化され、見積書作成までスムーズに進められる

 

拾い出しソフト導入のメリットについては、「図面の拾い出しソフトが便利!導入のメリットやおすすめソフトを紹介」もぜひお読みください。

 

月額3,800円から始められる拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」

ヒロイくんⅢ

 

一人親方におすすめなのが、拾い出しソフト「ヒロイくんⅢです。

 

ヒロイくんⅢは、CAD図面(DXF)やPDFデータをマウスでクリックするだけで、長さや面積、個数を簡単に拾い出せるソフトです。

基本操作はクリックするだけなので、パソコンが苦手な方でも直感的に操作できます。

 

ヒロイくんⅢの主な特長

  • 手拾いと比較して最大50%の作業時間削減が可能(※当社調べ)
  • 拾った箇所は色分け表示され、拾い漏れや二重拾いを防止
  • 拾った数量は自動集計され、Excelへの出力や加工も可能
  • 月額3,800円(税込)から利用でき、初期投資を抑えられる

 

高額な積算ソフトは数十万円することもありますが、サブスクリプション版のヒロイくんⅢなら月額たったの3,800円(税込)から利用できます。

必要な期間だけ契約でき、一人親方でも導入しやすい価格設定です。

 

実際に導入された方からは、「拾い漏れや多重拾いの心配がない」「お客様に拾い出しの根拠を見せやすい」といった声も寄せられています。

ヒロイくんⅢを導入された方のお声は、こちらでもご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

▶︎図面拾い出しソフト ヒロイくんⅢ:導入事例

 

拾い出し作業の効率化により、浮いた時間を営業活動や施工に充てることができれば、受注機会の拡大にもつながるでしょう。

 

一人親方の図面拾い出しは方法とコツを押さえて正確・効率的に!

図面の拾い出しは、工事の積算見積作成に欠かせない重要な作業です。

拾い漏れや計算間違いといった失敗を防ぐためには、図面をしっかり読み込み自分なりのルールを決めて作業を進めることが大切です。

 

また、工事の作業内容や順番の確認マーカーでの色分け集計表の活用などといったテクニックも、ミスを減らし効率を高めるために有効です。

 

一人親方として多忙な日々を送る中で、拾い出し作業に多くの時間を割くのは大きな負担となります。

特に工数のかかる拾い出しは、専用ソフトの導入が効率的です。

 

専用ソフトの導入で作業時間を削減できれば、その分を営業活動や施工に充てることができ、より良い事業の成長を目指せるでしょう。

 

月額3,800円(税込)から始められるヒロイくんⅢなら、初期投資を抑えながら業務効率化を実現できますよ!

 

積算ソフト「楽王シリーズ」で一人親方の積算見積を効率的に!

アークシステムは、ITツールを通して、建設業に携わる方の業務をサポート。

建設業で特に手間のかかる拾い出し・積算見積をサポートする「楽王シリーズ」を提供しています。

積算見積ソフト 楽王シリーズ

 

月額制で始めやすく、続けやすい。「楽王Link/Crew」

拾い出し後の見積作成には、「楽王」が活躍します

単価データには全日出版社の「積算実務マニュアル」の情報を収録。

民間/公共工事の両方に対応し、切り替えて積算が可能です。

 

検索機能により目的の材料がスムーズに見つかるため、単価の確認にも活躍します。

サブスク版 積算見積ソフト楽王Link/Crew

 

コストを抑えて自社仕様にフィット。「楽王3」

  • フルオーダーなら理想の仕様にできるけれど、 コストが合わない…
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そんなお悩みに応えるのが、セミオーダー型積算ソフト「楽王3」。

フルオーダーのような高額なコストをかけずに、自社に最適な環境を構築できます。

 

貴社の運用を丁寧にヒアリングし、最適なカスタマイズと運用方法をご提案します。

ソフトの導入を機に、業務の見直しや整理を進めたい企業様にも最適です。

まずは、どんなお悩みもご相談ください!

 

★製品デモや資料請求はこちらから→「製品サイトお問い合わせフォーム

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積算見積ソフト 楽王シリーズyoutubeチャンネル

この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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