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セキさんのお役立ちブログ

積算の基礎知識

2022.07.19

民間工事・公共工事が発注される流れをわかりやすく解説!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。

 

工事を発注する流れは、民間工事と公共工事で少し異なります。

しかし、どちらの場合でも正確な積算と見積を行うことは欠かせません!

 

今回のコラムでは、民間工事と公共工事のそれぞれで、工事発注の流れを解説します。

民間・公共のどちらの工事も受注する可能性がある場合は、違いについても知っておきましょう。

工事請負契約書

 

民間工事が発注されるまでの流れをチェック

民間工事は、設計業者を決めてから、工事価格の積算・見積によって価格のすり合わせをし、そのうえで発注・契約という流れになります。

大まかな流れは以下の通りです。

 

【1】設計業者の選定

過去の実績や経験、技術、人材などを見極めたうえで、どの業者に設計を依頼するのかを選定します。

 

【2】設計業者・設計監理業者による設計・積算

設計監理業者とは、発注者と受注企業をつなぐ役割を持つ業者です。

設計図書を作成し、それに基づいて積算を行い工事費用を算出します。

 

【3】見積

設計図書と積算を元に、見積を作成してもらいます。

5~6社に依頼して相見積をとり、予算と内容に納得できる工事業者を選びます。

 

【4】設計監理業者、工事業者(候補)と協議、調整

設計監理業者、工事業者(候補)と協議、調整を行い、工事の内容や価格をすり合わせます。

過去の工事実績などから予算が設定されており、予算よりも提示見積が高い場合は、複数の企業で価格を競わせることもあります。

 

【5】発注・契約

発注・受注企業間で工事内容や価格がまとまれば、発注・契約となります。

 

公共工事が発注されるまでの流れをチェック

公共工事では、工事を依頼する業者は基本的に入札で決定します。

大まかな流れは以下の通りです。

 

【1】資格審査

まずは公共工事の入札に参加する企業が、その資格を満たしているか審査されます。

審査項目は以下の4点です。

  • 建設業の許可があるか
  • 経営事項審査を受けているか
  • 各種税金の未納がないか
  • 欠格要件に該当しないか

 

経営事項審査は、経営状況や経営規模、技術力、社会性が審査されます。

経営状況分析、経営規模等評価の申請を行い、総合評定値通知書を受け取る必要があります。

 

また、欠格要件には「破産者で復権を得ない者」「一般建設業の許可又は特定建設業の許可を取り消され、その取消しの日から5年を経過しない者」など、全部で14の要件が定められています。

参考:国土交通省 「許可の要件(土地・不動産・建設業)」

 

【2】入札

入札とは、参加企業が工事条件や金額を提出し、一番有利な条件を出した企業と契約するもので、基本的には同じ条件の工事の中で、一番安い価格を提示した企業が選ばれます。

公共工事の入札には一般競争入札と、公募型指名競争入札、工事型指名競争入札、指名競争入札の4種類があります。

 

一般競争入札は参加資格を満たした企業が申請して参加できるもので、指名入札は発注元が数社を指名し、その中で行われる入札となります。

 

【3】発注・契約

入札の内容・金額から落札企業が決定し、発注・契約が行われます。

 

民間工事と公共工事の発注の流れの違い

民間工事・公共工事が発注される流れをわかりやすく解説!

民間工事と公共工事の発注の流れで大きく違うのは、公共工事では基本的に入札で受注業者を決定する点です。

公共工事では公平性を保つことが大切だからです。

 

民間工事でも価格や内容を競わせるためにプロポーザルや入札の形をとることがありますが、公共工事の入札のような細かいルールはありません。

資格審査などが必須なわけではなく、参加条件や形式などは発注元が自由に決めて行います。

 

民間工事でも公共工事でも、入札では工事価格をもとに受注企業を決定するため、工事価格の正確な積算・見積もりが必要です。

とくに公共工事の入札については、平成26年に「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」が改正され、入札金額にその内訳(見積の詳細)を添付することが義務化されました。

 

より多くの工事を受注するためにも、正確な積算・見積の必要性はますます高まっているといえるでしょう。

 

ミスの少ない正確な積算・見積を行うためには、ソフトウェアの導入もぜひおすすめです。

 

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工事発注の流れを確認!民間工事と公共工事の違いは入札

民間工事と公共工事の発注の流れで、大きく違う点は入札の有無です。

公共工事は公平を期すために、依頼する業者は基本的に入札で決定します。

入札に参加できる企業は4点の参加資格を満たしている必要があり、場合によっては行政が指定した数社で入札を行う指名競争入札になることもあります。

 

民間工事の場合は、実績や経験、技術などを見極めて依頼する業者を選びます。

その後は工事価格の積算・見積を行い、金額をすり合わせてから発注・契約という流れに。

プロポーザルや入札で内容や価格を競わせることもありますが、公共工事のような厳密なルールは決まっていません。

 

民間工事・公共工事とも、多くの工事を受注するためには、正しい積算・見積を行うことが重要です。

ミスのない正確な積算・見積を効率的に行うためにも、積算見積ソフトなどの導入をぜひ検討してみてくださいね。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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