こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。
建設業では、全体的な予算や見積とは別に、現場ごとに「実行予算」を作成しています。
実行予算は現場のコスト管理をするうえで欠かせないものですが、ご存じでしょうか?
そこで今回のコラムでは、実行予算とは何かを詳しく解説。
実行予算の目的や作成方法、そのほか建設業で使われる「基本予算」「見積・積算」といったものとの違いもお話しします。
目次
実行予算とは?作成の目的や作成方法を解説!
実行予算とは、建設工事の現場ごとに必要な原価を想定して組む予算です。
その現場で採用する手段、使う材料やその数量、労務費、かかる期間などを示し、それによって見積からどれくらいの粗利益が残るかも示すものになります。
実行予算の作成目的や作成方法は、次の通りです。
実行予算の作成目的
実行予算を作成する目的は大きく以下の3つです。
【1】現場ごとのコストを把握する
あらかじめ実行予算を作成することで、現場ごとにかかる原価や、赤字になるボーダーラインなどもある程度把握できます。
【2】実行予算と実際の費用を比較し、ずれを発見する
実行予算は事前に立てた想定値ですから、実際にはそれより原価が高くなる・低くなるのはよくあることです。
実行予算を立てておくことによって、事前の想定とのずれに気付くことができ、その原因を調べることができます。
【3】現場の管理能力向上を図る
実行予算を作成しコスト管理を行うことで、コストへの意識が高まり、現場責任者の管理能力アップにもつながります。
実行予算の作成方法
実行予算を作成する手順は以下の通りです。
①作成者を決める
ほとんどの場合、実行予算の作成は工事現場の責任者が担当します。
②見積書を元に作成する
見積書の数値を元に、工事現場ごとの実際の工事に当てはめて原価を算出します。
この際に扱う数値はしっかりとした根拠を用いて、客観性のある実行予算を作成します。
表計算ソフトを使って作成したり、実行予算作成ソフトなど専用の管理システムを使って作成したりする方法があります。
③調整・決済を行う
実行予算案を作成したら、各部署へ回覧し、調整・決済を経て決定されます。
関連部署でそれぞれ確認してもらうことで数値の精度が高まり、同時に情報共有や当事者意識の向上にもつながります。
実行予算の注意点は?実行予算との差が発生しやすいものも確認
実行予算は、現場のコストを管理し、ひいては利益や収益を確保するために大切な指標のひとつ。
忙しいからといって実行予算の作成を後回しにしたり、いい加減に作ってしまってはその目的を果たせません。
根拠のある数値を用い、正確な計算をして、できるだけ精度の高い実行予算を設定することが大切です。
適切なコスト管理をするために、実行予算からとくにずれが生じやすい以下の2点についてもよく注意しましょう。
発注金額
発注金額は、実行予算を元に交渉し内容と金額を決定していきます。
ただし、工事内容や実際にかかった工期などによって、実行予算との差が生じる可能性があります。
支払金額
工事を進める中、当初の予定にはなかった追加工事が発生して人員や材料、期間の追加などが発生すると、支払金額にずれが生じる可能性があります。
実行予算と基本予算、見積・積算との違いとは?
そのほか、建設業でよく使われる予算関連の用語との違いも確認しておきましょう。
実行予算と基本予算の違い
基本予算とは、経営計画に基づいて立てられる、会社の1会計期間(1年)予算です。
実行予算が案件の現場ごとの予算であることに対し、基本予算は会社の年度ごとの大きな予算となります。
実行予算と見積・積算の違い
工事の設計図などから材料費や労務費、その他経費など工事にかかる費用を算出するのが積算、そこへ会社の利益を乗せて発注元へ提示する金額が見積です。
そして見積を元に、現場ごとの原価に組み替えたものが実行予算です。
見積金額から実行予算を引くと、会社に残る粗利が把握できることになります。
作成の順番としては、積算を行って見積を作成し、見積を元に実行予算を作成するという流れになります。
そのため、正確な実行予算を作成するためには、正確な積算を行うことが重要です。
積算は細かく正確な計算を求められる業務で、ミスなく進めるためには、積算見積ソフトの導入もおすすめです。
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実行予算とは現場の原価とコスト管理をするための数値
実行予算とは、工事現場ごとの原価を想定して組む予算です。
工事現場で採用する手段や材料、数量、労務費、期間などを示し、見積金額との差がその工事の粗利益となります。
実行予算を作成する目的は、現場ごとの原価を把握し、実際の原価との差異を分析しながらコスト管理を行うこと。
原価意識を持ってコスト管理に取り込むことで、現場責任者の管理能力向上にもつながりますよ。
適正なコスト管理をするためには、できるだけ精度の高い実行予算を組むことが大切。
実行予算は見積を元に作成するので、見積を作成するための積算業務にも正確性が求められます。
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