こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。
建設工事でよく登場する「設計図書」とは、具体的にどんな書類を指すのかご存じですか?
「設計図」と名前が似ていますが、実は別のものなんです。
今回のコラムでは設計図書とは何か、詳しく解説。
設計図書の目的や重要性、具体的な種類、作成時の基準や保存期間などについてもお話しします。
目次
設計図書とは?その役割や重要性とは
建設業における設計図書とは、建設物の設計図や仕様書など設計内容を記した書類全般のことを指します。
建築法第2条6項では、設計図書について「建築物の建築工事の実施のために必要な図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書」と定義しています。
さらに、現場説明書や構造説明書などが含まれる場合もあります。
設計図書は設計者の意図を施工者へ伝える大切な書類で、工事の施工には欠かせません。
必要な材料や工程、作業内容などが網羅されているため、工事費の見積を算出する積算を行う際にも重要となる書類です。
工事においては「設計図」という言葉がよく出てくると思いますが、設計図は建築物の構造や配置、機能などを記した図面で、設計図書の1つということになります。
設計図書の種類とは?種類ごとの内容を解説
建設・建築するものによって必要となる設計図書は異なりますが、大きく分けて「意匠図」、「構造図」、「設備図」、「外構図」の4種類があります。
意匠図
建物の間取りやデザインなどを記した図面です。
配置図、塀地図、屋根伏図、平面図、立面図、断面図、展開図などが該当します。
構造図
意匠図を元に構造計算を行い、その結果の構造について記した図面です。
基礎伏図、床伏図、梁伏図、小屋伏図、軸組図などが該当し、建物の構造部分である柱や梁(はり)などの部材、それらの接合部などの情報が記載されます。
設備図
給排水、空調、ガス、電気設備などの設置や配線・配管について記された図面です。
電気設備図、給排水衛生設備図、空調換気設備図などがあります。
外構図
建物本体以外の外構部分のデザインや仕様などが記された図面です。
それぞれの図面には、工事目的や施工方法などが具体的に記された仕様書も付属します。
工事費を算出して見積を作成する積算を行う際には、これらの設計図書を読み解き、図面から資材の数量を拾い出していかなくてはいけません。
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設計図書の基本製図の基準、保存期間も知っておこう
設計図書の作成においては、その書式や様式を統一し業務の効率化を図る目的で、国土交通省が図面について作成基準を設けています。
原図で使用する用紙はA1またはA3サイズ、長辺を横方向で使用。
表題には工事名称、図面名称、尺度、担当部局名、図面番号、設計者名などを記載します。
使用する文字や線の種類、尺度、表示記号や単位なども基準が設定されています。
また、建築士事務所では一定の設計図書について15年間保存することが、建築士法24条4項によって義務付けられています。
保存義務がある設計図書は、配置図、平面図、立面図、二面以上の断面図、基礎伏図、各階床伏図、小屋伏図、構造詳細図、構造計算書、工事監理報告書などです。
設計図書とは工事内容を記した図面や仕様書すべてのこと
設計図書とは、工事対象の図面やその仕様書など、工事内容についての詳細を記した書類全般を指します。
設計図や仕様書、構造説明書などは、設計図書の一部です。
設計図書は設計者が設計者の意図を施工者へ伝える書類で、工事費用の見積もりを作成する積算業務でも欠かせないものです。
主に間取りやデザインなどを記す「意匠図」、建物の構造について記す「構造図」、設備工事について記す「設備図」、建物以外の外構部分について記す「外構図」の4種類があり、それぞれに仕様書や現場説明書なども付属します。
業務の効率化を図るために、設計図書作成時には書式や様式の基準が設けられています。
工事費を算出する積算業務では、設計図書を正確に読み取って材料を拾い出すことが重要。
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