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積算の基礎知識

2023.12.06

一人親方になるには?必要な手続きや準備を詳しく解説!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

現在、建設業界で働きながら、独立を検討している方もいることでしょう。

独立を目指して準備を進めながら、十分な準備ができているか不安になっている方もいるかもしれません。

 

今回は、一人親方として独立を目指す方に向けて、必要な手続きや、しておいたほうが良い準備について詳しく解説します。

独立後に営業に役立つツールについても解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

親方

 

一人親方とは?個人事業主との違い

「一人親方」とは、従業員を雇わずに、自分とその家族だけで特定の事業を行う人のことです。

特定の会社に雇用されることなく、仕事を請け負う形で仕事を進め報酬を得ます。

 

その形態は、いわゆる「個人事業主」の一種ですが、個人事業主と一人親方にはいくつかの違いがあります。

 

一人親方が個人事業主と異なる点には、以下のようなものがあります。

  • 限られた業種・職種である
  • 従業員の制約がある
  • 労災保険への加入資格がある

 

個人事業主はどのような業種でもなることができますが、一人親方は建設業をはじめ、いくつかの限られた業種と、船員、柔道整復師などいくつかの職種に従事する方に限られます

 

また、個人事業主は従業員の雇用に制限はありませんが、一人親方は従業員は雇用しないのが基本です。

ただし、年間100日未満であれば、一人親方でも従業員を雇用することが可能です。

 

その他、一般的な個人事業主は労災保険に加入できませんが、一人親方であれば労災保険への加入資格があります。

 

一人親方について詳しくは「一人親方のメリット・デメリットを解説!ツール活用で業務効率化を」のコラムでも解説していますので、参考にしてくださいね。

 

一人親方になるにはどのような手続きが必要?

開業届

「一人親方」になるには、いくつかの手続きが必要です。

 

ここでは、一人親方になるために必要な手続きについて、大きく2つに分けて解説します。

  • 事業開始・税金に関すること
  • 保険・年金に関すること

 

事業開始・税金に関すること|開業届の提出・青色申告の申請など

一人親方になるにあたっては、次の書類の提出が必要です。

  • 開業届
  • 青色申告承認申請書
  • 個人事業開始申告書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認届
  • 青色事業専従者給与に関する届

 

開業届」は、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、事業開始から1ヵ月以内に提出する必要があります。

出さなくても罰則はありませんが、節税効果の高い青色申告や助成金の申請などに利用できるので、メリットは大きいでしょう。

 

開業届と同時に「青色申告承認申請書」も提出します。

これにより所得から最大65万円が控除される「青色申告特別控除」が利用できます。

 

個人事業開始申告書」は都道府県に事業開始を報告する書類で、個人事業税と住民税(地方税)に関わってきます。

 

家族を従業員として事業を行う場合には「源泉所得税の納期の特例の承認届」を提出したほうが良いでしょう。

申請することで、通常、毎月納付しなければならない源泉所得税の納付を、年2回のサイクルに変更できるという特例制度が利用できます。

また、「青色事業専従者給与に関する届」を提出することによって、家族に対して支払う給与を経費として処理可能です。

 

保険・年金に関すること|国民健康保険や年金、労災保険など

独立して一人親方になる際には、保険や年金の手続きも必要です。

以下3点を、忘れずに行いましょう。

  • 国民健康保険
  • 国民年金
  • 労災保険・民間保険に特別加入

 

一人親方は、会社員ではありませんので、健康保険や年金は個人で管理しなければなりません。

健康保険は国民健康保険へ、厚生年金に加入している場合は国民年金へと切り替えましょう。

 

通常、個人事業主は労災保険への加入ができませんが、一人親方の場合は「労働者」と同じ扱いになります。

業務による事故やケガ、病気のリスクが高いことから、労災保険への加入資格があります。

労災保険は、一人親方に対する労災を扱う団体を通じて、特別加入の申し込みが必要です。

 

その他、社会保険・労災保険では補えない補償を、民間保険でカバーできるよう検討するのも良いでしょう。

民間保険には、次のようなものがあります。

  • 総合収入保障保険
  • 所得補償保険
  • 土木工事保険
  • 建設工事保険

 

一人親方になるために必要な準備

名刺

一人親方になるために必要なのは、手続き面だけではありません。

ここでは、資金や営業、業務に関するものも含めて、独立前から準備を進めたほうが良い内容について解説します。

 

お金に関すること|会社員でいる間のほうが進めやすいことも

一人親方として仕事を請け負うためには、お金に関する準備を十分に進める必要があります。

 

独立前に準備しておくと良いものには、以下のようなものがあります。

  • 初期費用
  • 事業用の銀行口座
  • 事業用のクレジットカード

 

初期費用には、仕事を始めるにあたって必要となる運転資金のほか、重機や工具といった備品のための資金、事務所を借りる際の資金なども含まれます。

 

大型の重機や作業車などをローン契約で購入する場合は、ローンの契約も会社員でいるうちに済ませるのが得策。

独立後すぐには、収入の実績がないためローンの審査が通りにくいことがあるからです。

同じ理由から、事業用としてクレジットカードを作る場合も、会社員でいる間に作っておいたほうが良いでしょう。

 

事業用の銀行口座を作っておくと、プライベートの口座と分けられるため、経理上、管理しやすくなります。

特に、青色申告を行う場合には口座を分けておくことで記帳の手間を省けるので便利です。

 

営業に関すること|事前準備が独立後の鍵になる

独立したら、仕事を自分で受注してこなければなりません。

 

以下のようなことをしっかりと準備すると、独立後の案件獲得に役立つでしょう。

  • 事務所を準備する
  • 名刺を作成する
  • 人脈を広げておく

 

事務所を開設することは、企業からの安心感や信頼獲得への対策となります。

取引先の担当者とミーティングができる程度のスペースでも良いので、事務所は開設するようにしましょう。

自宅の一室や倉庫にスペースがあれば、コストを抑えて事務所を構えることができます。

 

さらに名刺を用意し、普段から人脈を広げておくことも、営業に欠かせない重要なことです。

仕事量の少ないときの案件や条件の良い案件は、つながりが良好な人に集まる傾向にあります。

独立後に安定的に案件を獲得していくためにも、独立前から取引先との良好なつながりを持ち、人脈を広げておきましょう。

 

業務に関すること|専用ツールの導入で業務を効率化できる

一人親方になると、現場作業以外の見積や計算が必要になります。

特に積算見積や拾い出しは工程数が多く、手間も時間もかかる作業です。

 

効率的に業務を行える体制にしておくことで、請け負える範囲が広がり、企業からの依頼を受けやすくなるでしょう。

 

業務の効率化については、専用ツールの導入が便利です。

 

一人親方の積算見積には導入しやすい専用ツールを!

一人親方の業務効率をあげる方法として、専用ツールを導入するのもおすすめ。

アークシステムでは、拾い出し・積算見積を効率化する「楽王シリーズ」を提供しています

 

サブスクリプション版 拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」

読み込んだPDFやCAD図面をマウスクリックだけで拾い出せる「ヒロイくんⅢ」。

 

誰でも簡単に使えるシンプルさが魅力の製品です。

資材の数量や長さ、面積、体積などを簡単操作で拾い出し可能で、自動計算と自動集計により、工数削減はもちろんヒューマンエラーの防止にも寄与します。

 

拾い出した結果を同社製品の”楽王”に取り込むことで、見積内訳を自動作成することも可能です。

製品デモを実施中!資料請求やデモ依頼は製品サイトより、ぜひお気軽にお申し込みください。

 

サブスクリプション版 「楽王Link」「楽王Crew」

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自社独自の積算ルールを変えずに、業務をより効率化したい…

初めての積算見積ソフトの導入で、サポートを受けながら利用したい…

色々な業者に問い合わせたけど、自社の要件に合った積算見積ソフトが見つからない…

 

貴社独自の計算方法や、材料、単価、帳票の雛形など、業務でのご要件にあわせてカスタマイズし、貴社の業務にベストマッチするソフトを納品。

 

また、運用に乗る充実のサポート体制も魅力。

業務負担をかけないスケジュールを提示し、しっかり寄り添いサポートいたします。

 

まずは製品サイトより、お気軽にご要件をお聞かせください!

 

一人親方になるには事前のしっかりした準備が鍵!

一人親方は個人事業主の一種です。

建設業界では一人親方として、企業からの依頼を請け負って働く方も多くいます。

 

一人親方として事業を始めたい方は、まず開業届を出して個人事業主になる必要があります。

開業届とあわせて、税金に関する書類も提出します。

家族を従業員とするかどうかで、提出する書類も異なりますので、該当する書類を確認しておきましょう。

 

書類上の手続きとあわせて、事業を始めるための実質的な準備も必要です。

一人親方として仕事を請け負える体制を、事務所や備品といった側面と業務の効率化を支えるツール面の両面から整えていくことが重要でしょう。

 

さらに、案件を安定的に獲得するためには、普段からの営業も大切です。

独立前から人脈を広げ、良好な関係でつながっておくことが独立後の鍵となるでしょう。

 

アークシステムが提供する拾い出し・積算見積ツール「楽王シリーズ」は、時間のかかる積算見積作業をスピーディかつ正確にこなし、一人親方の業務をサポートをします!

建設業の事務作業の効率化には、ぜひ「楽王シリーズ」の導入をご検討ください。

 

★製品デモや資料請求はこちらから⇒「楽王お問い合わせフォーム

★お電話でのお問い合わせはこちらから→045-451-5121045-451-5121

この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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