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2024.02.22

電気工事士とは?難易度や仕事内容も解説!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

電気工事の施工には資格が必要です。

電気工事関連の資格はいくつかありますが、そのひとつが「電気工事士」というもの。

この資格取得は、就職や転職、収入の面でメリットとなる可能性があります。

 

では、電気工事士の資格とはどのようなものなのでしょうか。

また、取得のためにはどのような試験に合格しなければならないのでしょうか。

 

今回は、電気工事士の資格と試験内容、難易度についてわかりやすく解説します。

電気工事士

電気工事士とは?第一種と第二種の違いも解説

電気工事士とは、電気関連の工事を行うにあたって必要となる国家資格で、住宅や工場における電気設備を取り扱い、工事・管理することが認められています。

 

電気工事士の資格には第一種と第二種の2種類があり、どちらを取得しているかによって、扱える設備の範囲には違いがあります。

第一種では、第二種よりも広範囲の設備を扱うことが可能です。

 

電気工事士の資格を取得していれば、電気設備関連の就職・転職は有利になると考えられます。

場合によっては、資格取得によって収入が増えることもあるでしょう。

電気設備関連の職に就く際には、このようなメリットを踏まえ、電気工事士の資格取得を目指すことをおすすめします。

 

電気工事士の仕事内容

電気工事士の仕事内容は、住宅や施設の電気工事およびその管理です。

 

例えば、コンセントや照明を使えるようにするための配線工事やエアコンの設置工事など。

ビルや施設の場合は、電気設備の保守点検を任されることもあります。

また、第一種電気工事士の場合は、変電所や工場などの大型工事を担うことも可能です。

 

このような電気関連の工事は、資格取得者しか施工できません。

電気工事には常に一定の需要があることを踏まえると、電気工事士は将来性の高い資格・仕事だといえるでしょう。

 

電気工事士が属する電気設備業界の動向については「電気設備業界の動向や課題、M&Aを行うメリットも」で解説しています。

 

第一種と第二種との違い

先述のとおり、電気工事士の資格には、第一種と第二種の2種類が存在します。

これらの大きな違いは、扱える電気工事・管理の範囲

 

保有資格が第一種か第二種かで、扱える電気工事・管理の範囲は次のように異なります。

 

【第一種電気工事士の場合】

  • 一般用電気工作物、自家用電気工作物
  • 最大電力500Kw(キロワット)未満の電気設備の工事
  • 一般住宅などに加え、ビルや工場、大型施設、変電所など

 

【第二種電気工事士の場合】

  • 一般用電気工作物のみ
  • 600V(ボルト)以下で受電する電気設備の工事
  • 一般住宅やアパート、マンション、小規模オフィスなど

 

このように、第一種電気工事士の資格保有者は、第二種電気工事士よりも、広範囲かつ大規模な工事を担うことができます。

そのため、より高い需要を期待できるでしょう。

 

ただし、第二種電気工事士の免状取得者が3年以上の実務経験を積んだり既定の講習を受けたりして、産業保安監督部長による「認定電気工事従事者認定証」の交付を受けたときには、第一種電気工事士の仕事範囲の一部を担えるようになります。

 

また、第一種と第二種では、資格試験の難易度も大きく変わるといわれています。

広範囲の工事を対象とする第一種の試験は第二種よりも難易度が高く、合格率も第二種に比べ大幅に低くなっています。

より難しい工事を扱う資格であるだけに、この違いは当然だといえるでしょう。

 

電気工事士の合格難易度と試験内容

電気工事

ここからは、電気工事士の試験について、内容や難易度を詳しくご紹介します。

 

電気工事士の試験では、学科試験(筆記試験)と実技試験の2種類の試験を受験し、合格しなければなりません。

また、学科試験は筆記方式またはCBT方式※のうちどちらかで対応することになります。

※PCを利用して実施する試験

 

合格難易度

第一種電気工事士の例年の学科試験合格率は40%前後技能試験合格率は60%前後

一方、第二種電気工事士の学科試験合格率は60%前後技能試験合格率は70%前後です。

 

第二種に比べると第一種資格試験の難易度は高く、学科面でも技能面でもより細かな対策が求められるでしょう。

 

第一種電気工事士の試験内容

第一種電気工事士で出題される試験内容は、次のとおりです。

学科試験
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気応用
  4. 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  5. 電気工事の施工方法
  6. 自家用電気工作物の検査方法
  7. 配線図
  8. 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  9. 一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令
実技試験

(技能試験)

次の事項の中から、持参した工具・支給される材料を用い、配線図で与えられた問題を時間内に完成させること

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
  4. 電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
  8. 自家用電気工作物の検査
  9. 自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

 

実技試験に進むことができるのは、学科試験の合格者・学科試験免除者のみです。

 

ただし、次の対象者については、申請を行うことで学科試験は免除されます。

  • 前回(前年度)の第一種電気工事士学科試験に合格した者
  • 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の交付を受けている者
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を有する者

 

試験日程

第一種電気工事士の資格試験は、令和6年度(2024年度)より年2回となりました。

 

【上期試験】

  • 学科試験:4月〜5月頃
  • 技能試験:7月頃

 

【下期試験】

  • 学科試験:9月〜10月頃
  • 技能試験:11月頃

 

【受験手数料】

  • インターネット申し込み:10,900円
  • 郵送申し込み:11,300円

※2024年2月時点

 

CBT試験には一定の期間が設けられていますが、万が一のトラブルを避けるためにも、試験は余裕を持って終わらせておきましょう。

 

第二種電気工事士の試験内容

ここからは、第二種電気工事士の試験内容を確認していきましょう。

学科試験
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物等の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物等の保安に関する法令
実技試験

(技能試験)

次の事項の中から、持参した工具・支給される材料を用い、配線図で与えられた問題を時間内に完成させること

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器及び配線器具の設置
  4. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  8. 一般用電気工作物等の検査
  9. 一般用電気工作物等の故障箇所の修理

 

第二種試験でも、実技試験に進むことができるのは、学科試験の合格者・学科試験免除者のみです。

 

次の対象者については、申請を行うことで学科試験は免除されます

  • 前回の第二種電気工事士学科試験に合格した方
  • 高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
  • 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
  • 鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
  • 旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者

 

試験日程

第二種電気工事士の試験日程は次のとおりです。

 

【上期試験】

  • 学科試験:4月〜5月頃
  • 技能試験:7月頃

 

【下期試験】

  • 学科試験:9月〜10月頃
  • 技能試験:12月頃

 

【受験手数料】

  • インターネット申し込み:9,300円
  • 郵送申し込み:9,600円

※2024年2月時点

 

日程は第一種と異なるので、間違えないようご注意ください。

 

電気工事士の勉強方法

第一種電気工事士資格試験に合格するためには、約300時間の勉強が必要といわれています。

 

第二種はこれより短い時間の学習で合格を目指すことも可能ですが、どちらの場合も学科・実技ともにある程度の時間をかけて勉強する必要はあるでしょう。

 

勉強のポイントは、次のとおりです。

  • 参考書で学ぶ
  • 過去問で問題に慣れる
  • 配点を意識した勉強を行う
  • 材料や工具を用いて実技の練習を行う

 

参考書や過去問を使った勉強は、実際の試験問題に慣れるのに有効な手段です。

特に過去問は、類似問題が出される可能性も高いため、繰り返し対策しましょう。

また、配点の特に高い分野に力を入れるのも、対策のひとつです。

 

学科試験の方が難易度が高いため、まずは一次試験の合格を目指して、学科試験の勉強に力を入れましょう。

 

実技試験は、一般財団法人電気技術者試験センターから候補問題が公表されているため、それを何度も対策していくことが大切。

 

当日スムーズに作業ができるよう、過去問と材料・工具を使って、実技のシミュレーションを重ねておくようにしましょう。

 

電気工事士の難易度は一種・二種で異なる!資格取得で就職・収入を有利に

電気工事士は、電気関連設備の工事を行う際に必要になる国家資格です。

資格は第一種と第二種に分かれ、第一種取得者は一般用電気工作物と自家用電気工作物第二種取得者は一般用電気工作物の工事・管理に対応することができます。

 

電気工事士の資格試験には、学科試験と実技試験の2種類があり、資格を取得するにはこのどちらもに合格する必要があります。

資格試験にあたっては、試験内容をよく確認のうえ、十分な勉強をし、実技の練習にも力を入れておくようにしましょう!

 

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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