BLOG

セキさんのお役立ちブログ

積算の基礎知識

2026.03.19

建築図面の書き方を解説!ルールや種類・手順を確認しよう

facebook

twitter

line

こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

建築図面は、設計から施工まで全員が共通認識を持つための重要な資料です。

「種類が多くて覚えられない」「何から書き始めればいいの?」といった初心者の方に向けて、図面の種類から具体的な書き方の手順、守るべきルールまでを凝縮して解説します。

建築図面の書き方に悩む人

 

建築図面にはどのような種類がある?

建築図面とひと口に言っても、その種類はさまざまです。

建物の設計・施工には膨大な情報が必要なため、目的や内容に応じて複数の図面に分けて作成されます。

大きくは「意匠図」「構造図」「設備図」の3種類に分類されますので、それぞれの役割を押さえておきましょう。

💡

関連記事:設計図書とは?種類や基準、保存期間を確認!積算時にも必要?
建築図面を含め、工事の全体書類は「設計図書」と呼ばれます。

 

意匠図とは

意匠図とは、建物の外観デザインや内部の間取り、仕上げ材など、建物の見た目や使い勝手に関わる情報を示した図面です。

施主との打ち合わせで活用されることも多く、完成後のイメージを共有する役割も担っています。

意匠図に含まれる主な図面は以下のとおりです。

  • 平面図:間取り部屋の配置を、建物を上から見下ろした形で表現する
  • 立面図:建物を東西南北の4方向から見た外観を表す
  • 断面図:建物を垂直に切断して、内部の高さや構造の関係を示す
  • 展開図:室内の壁面を正面から展開して、仕上げや建具の位置を示す
  • 天井伏図:天井の仕上げや照明・設備機器の位置を示す
  • 建具表:ドアや窓など建具の種類・寸法・仕様をまとめた一覧表

 

構造図とは

構造図とは、建物を支える骨組みや基礎など、安全性に直結する構造部材の情報を示す図面です。

柱や梁の配置・寸法、基礎の形状などが詳細に記載されており、構造計算の根拠としても活用されます。

意匠図と構造図の内容は互いに影響し合うため、両方を照らし合わせながら確認することが重要です。

 

設備図とは

設備図とは、建物内の電気・給排水・空調・ガスなどのライフラインに関わる設備の配置や経路を示した図面です。

日常生活の快適さや利便性を支える重要な情報が含まれており、電気設備図・給排水衛生設備図・空調設備図・ガス設備図などに細分化されます。

設備図は設備専門の工事業者が使用する図面でもあり、配管や配線の経路が正確に記載されていることが求められます。

 

建築図面の書き方は?

建築図面を書く様子

建築図面を作成するには、使用するツール書き方の手順を把握しましょう。

ここでは、それぞれに必要な道具とあわせて、基本的な書き方の手順もご紹介します。

 

建築図面を書くために必要な道具・ツール

建築図面を書くには、手書きCADの2種類の方法があります。

 

手書きの場合

手書きで建築図面を作成する際には、以下のような製図道具が必要です。

道具名 使用方法
平行定規 横線を正確に引くための定規です。
固定方式にレバー式を選ぶと、テンプレートとの切り替えがスムーズです。
勾配定規 縦線や斜め線を引く際に使用します。
屋根の勾配を書くときに便利です。
テンプレート トイレや洗面台、階段などの設備記号をスムーズに書くための型板です。
シャープペンシル 線の太さによって使い分けます。
標準線用(0.5mm)と太線用(0.7mm)の2本を用意するのが基本です。
三角スケール 1/100〜1/600などの縮尺目盛りが刻まれており、さまざまな縮尺の図面に対応できます。
消しゴム・字消し板 字消し板は、消したい部分だけを正確に消せる薄い型板です。
ドラフティングテープ 用紙を製図板に固定するために使用します。

 

CAD・BIMを使う場合

現在の建築業界では、CADソフトを使ったデジタル作図が主流となっています。

また近年では、3次元モデルに材料・コスト・面積などの属性情報を付与できる「BIM」ソフトの普及も進んでいます。

国土交通省もBIMの活用を推進しており、今後ますます注目が高まる手法です。

💡

関連記事:BIMとは?特徴や導入のメリット・デメリットをわかりやすく解説!
BIMについては関連記事をご確認ください!

 

平面図を例に書き方の手順を紹介

ここでは、建築図面の中でも最も基本的な「平面図」を例に、手書きでの作図手順を説明します。CADを使う場合も基本的な流れは同じですので参考にしてください。

平面図の作成手順
STEP 01

壁芯・中心線(通り芯)

XY方向の基準線(通り芯)を薄い線で描き、壁の中心線を記入。
例えば、木造建築では部屋の大きさは910mm(3尺)の倍数で設計されることが多いため、910mm間隔の格子を下書きしてから進めると整理しやすいです。

STEP 02

壁と柱の下書き

中心線から左右に壁の厚みと柱の大きさを下書き。木造建築の場合は、
中心線から約75mm左右に振り分けるのが一般的です。

STEP 03

仕上げ線の記入

下書きをもとに、壁と柱の仕上げ線を太くはっきりとした線で描く。壁の種類(外壁・内壁など)に注意しながら、見やすく丁寧に仕上げましょう。

STEP 04

開口部(建具)の配置

窓やドアなどの開口部と、引き違い戸などの建具を記入します。
建具の種類に応じた記号を正しく使用することが重要です。

STEP 05

設備・床仕上げ

トイレや洗面台・流し台・換気扇などの設備機器を書き込む。
続いて、畳やタイルといった床仕上げも記入します。

FINISH

寸法・文字・方位

寸法線・寸法補助線を引いて各空間の大きさがわかる寸法を記載。
室名・図面名・縮尺・方位なども忘れずに記入して完成です。

 

建築図面を書くときのポイントやルールは?

書かれた建築図面と模型を比較する様子

建築図面には、必ず守らなければならない記載ルールや、注意が必要なポイントがあります。特に押さえておきたい4つのテーマに分けて解説します。

必ず記載する情報

建築図面は、作成した人物・目的・日付が誰にでもわかるように整備します

以下の情報は必ず記載するようにしましょう。

  • 図面名称(例:「1階平面図」「南立面図」)
  • 縮尺(例:1/100は「S=1/100」「100:1」)
  • 作成年月日
  • 発注者名・作成者名(会社名)
  • 方位(方角)

これらが抜けていると、誰がいつ作成した何のための図面かわからなくなります。

現場での混乱を防ぐためにも、情報の漏れがないかチェックする習慣をつけましょう。

 

 

線の種類と使い方のルール

建築図面では、線の種類と太さに明確なルールがあります。

この使い分けが正確でないと、図面を見る人が内容を誤解してしまうことがあります。

代表的な線の種類と用途は以下のとおりです。

  • 太い実線:壁・柱など主要構造部の輪郭を表す
  • 細い実線:建具や仕上げ・家具など、見えている部分を表す
  • 破線:天井裏など、見えていない隠れた部分を表す
  • 一点鎖線:中心線(壁芯・柱芯)や寸法の基準線を表す

手書きでもCADでも「この線は何を意味しているのか」を常に意識しながら作図することが大切です。

 

 

記号・寸法の記入ルール

建築図面に使用する記号は、国土交通省が定めた「建築工事設計図書作成基準」に準じています。

建具の開閉方向や設備機器の種類など、決まった記号を正しく用いることで、誰が見ても同じ意味で理解できる図面になります。

寸法はミリメートル(mm)単位で記入するのが基本です。
寸法線・寸法補助線を用いて記載し、一般的に単位記号は省略します。

また、縮尺も図面ごとに正しく設定し、必ず明記しましょう。

 

代表的な縮尺の目安は以下のとおりです。

  • 1/100:平面図・立面図などの全体図に使用
  • 1/50:矩計図・展開図・詳細図などに使用
  • 1/20:キッチンや洗面台など細部の詳細図に使用

 

記載漏れ・ミスを防ぐためのポイント

図面の不備は、施工ミスやトラブルの原因になります。

以下のポイントを確認しながら、記載漏れやミスを防ぎましょう。

ミスを防ぐための重要チェックポイント
🧭
方位・縮尺の記入漏れ

平面図では、図面の上方を北側に向けて書くのが基本です。

📏
寸法は「通り芯基準」で統一

複数の寸法がある場合は、通り芯(構造の基準線)からの寸法を優先して記載すると整合性が取れます。

🔍
図面間の整合性チェック

平面図・立面図・断面図など複数の図面で、同じ箇所の寸法や位置が一致しているかを確認しましょう。

👥
第三者の目を通す

完成した図面は自分だけでなく、他の人にも確認してもらうことで、見落としを発見しやすくなります

💻
専用ツール(CAD/BIM)の活用

手書き特有の書き漏らしを防ぐにはデジタル化が有効。正確な数値入力により、ヒューマンエラーを物理的に抑制します。

 

 

建築図面の書き方を理解して正確な図面作成を

建築図面は、意匠図・構造図・設備図の3種類に分類され、それぞれが建物のデザイン・安全性・機能性を支える役割を担います。

書き方の基本は、使用する道具やソフトの特性を理解し、線の種類・記号・寸法などのルールに基づいた正確な記載が不可欠。

また、図面名称や縮尺・方位などの必須情報を網羅し、複数の図面間で整合性を確認することも大切なポイントです。


正確でわかりやすい建築図面の作成は、施工の精度を高め、現場でのトラブルを防ぐことにつながります。

人為的なミスを削減し、業務を効率化するためには、専門ツールを使うのもおすすめです。

 

 正確な積算で業務を効率化!

建築図面を正確に作成した後に待っているのが、材料の数量を算出する「拾い出し」と、工事費を算出する「見積」。

図面が複雑になるほど、手作業での集計はミスや漏れが発生しやすくなります。

 

アークシステムでは、作成した図面を最大限に活用し、見積作成までの時間を大幅に短縮する「楽王シリーズ」を提供しています。

サブスク版 図面拾いソフト「ヒロイくんⅢ」


「図面をなぞるだけの簡単操作で拾い出し」

  • マウスでなぞるだけのシンプル操作
    PDFやCADの上をなぞるだけで、長さや面積を自動集計。誰でも導入当日から使いこなせます。
  • 手軽に始められるサブスク版
    費用はライトでも機能はしっかり。必要な期間だけ利用でき、初期投資を大幅削減
    小規模事業者でも気軽に導入可能いただけます。
  • 精度向上と業務標準化
    自動計算により計算ミスを防止。誰が作業しても同じ品質で拾い出しが可能となり、属人化を解消します。

サブスク版 見積ソフト「楽王Link/Crew」

「根拠のある積算を月額で誰でも気軽に簡単に」

  • 初期費用を抑えた手軽な導入:
    大規模なシステム投資をせずに、最新の積算環境をすぐに手に入れることができます。

  • 業界のバイブル「歩掛データ」を標準搭載:
    全日出版社の『電気・設備工事積算実務マニュアル』を収録。分厚い冊子をめくって
    数値を手入力する必要はありません。

  • 検索・引用で根拠ある積算をスピーディーに:
    画面上で最適な歩掛を検索し、引用するだけで見積作成が完了。「根拠の確かな積算」を
    圧倒的なスピードでこなせます。


楽王Link/Crew

パッケージ版 見積ソフト「楽王3」

今の積算をそのままソフトに。柔軟なカスタマイズが魅力の旗艦モデル。

  • 貴社独自の計算式や運用をそのままソフトに:
    長年使い込んできた独自のExcel計算式や帳票、運用ルールをそのままソフトで再現。
    要望に合わせて柔軟にカスタマイズ可能。

  • 業務の悩みをまるごと一括解決:
    事前のヒアリングで、今の業務課題をしっかり整理。バラバラだった積算工程を一箇所にまとめ、
    組織全体で効率よく動ける環境を作り上げます。

  • 使えるまで寄り添う、徹底サポート
    「導入して終わり」ではなくオンラインによる操作サポートで組織運用もとことんサポートします。


楽王3

製品デモ・資料請求などお気軽にご相談ください

この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

facebook

twitter

line

Contact

資料請求やデモ依頼など、
どんな事でもお気軽に
お問い合わせください。

お問合せ・資料請求

動画でわかりやすく解説

動画でわかりやすく解説