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管工事施工管理技士とは、給水などの配管工事から空調関連のダクト工事など管工事に関する国家資格です。
私たちの生活に欠かせないインフラ関連の工事に必要な資格のため、非常にニーズの高い資格といえます。
今回は、管工事施工管理技士について、資格取得のメリットや難易度、検定内容などを解説します。
目次
管工事施工管理技士とは
管工事施工管理技士とは、配管工事の施工管理に関わる国家資格です。
管理できる主な工事内容としては、上下水道の配管工事や空調関連のダクト工事、ガス配管の工事など多岐にわたります。
水道やガス、空調など私たちの生活に欠かせない管工事のエキスパートとして、幅広いニーズのある資格です。
管工事施工管理技士取得のメリットは?
管工事を行うには、国土交通大臣または都道府県知事より交付を受けた建設業許可が必要です。
建設業許可を受けた事業所は、必ず国家資格保持者または、一定の実務経験年数を得た専任の技術者を配置しなければなりません。
この専任の技術者の一つに該当するのが管工事施工管理技士です。
各事業所は専任の技術者を配置する必要があるため、管工事施工管理技士の需要は高いといえます。
1級と2級の違い
管工事施工管理技士には、1級と2級があります。
2級管工事施工管理技士を取得すると主任技術者として認められ、1級を取得すると監理技術者として認められるようになります。
元請の特定建設作業者が、総額4,500万円以上(建築一式の場合7,000万円以上)の下請契約を行なった場合は、監理技術者を法的に設置しなければなりません。
また、監理技術者が必要な工事以外は、元請・下請にかかわらず、主任技術者を法的に設置する必要があります。
1級を取得すれば、監理技術者の設置が必要な、より大きな規模の工事にも携われるのです。
管工事の内容については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
こちらも参考にしてみてくださいね。
管工事業の内容とは?水道施設工事との違いや建設業許可の要件も
管工事施工管理技士の難易度と検定内容
続いて管工事施工管理技士の難易度と検定内容について、2級、1級それぞれ確認していきましょう。
2級管工事施工管理技士の受検資格と検定内容
2級管工事施工管理技士の合格率は、50〜60%ほど。
年度によって差があり、令和5(2023)年は、一次検定の合格率が65.9%、二次検定の合格率が82.3%と例年より合格率の高い結果となりました。
2級管工事施工管理技士の受検資格
二次検定の受検資格は以下のとおりです。
※引用:全国建設研修センター
2級管工事施工管理技士の検定内容
2級管工事施工管理技士の第一次検定は、マークシート方式で合格基準は60点以上。
1問1点で問題数は40問なので、24問正解すれば合格となります。
機械工学、施工管理法、法規の3つの科目の中から出題されます。
第二次検定は記述式、施工管理法の知識や能力について答える問題です。
1級管工事施工管理技士の受検資格と検定内容
1級管工事施工管理技士の合格率は、第一次検定で30%〜50%前後、第二次検定では50%〜60%の合格率です。
令和5(2023)年は、一次検定の合格率が37.5%、二次検定の合格率が62.1%でした。
合格率は比較的高いですが、第二次検定では実務経験が求められます。
実務経験がある受検者の中での合格率ですので、しっかり対策する必要があります。
1級管工事施工管理技士の受検資格
一次検定については、19歳以上(受験年度末時点での年齢)であれば学歴、実務経験に関係なく受検が可能です。
第二次検定の受験資格は以下のとおりです。
※引用:全国建設研修センター
特定実務経験とは、一定の請負金額以上の現場で、監理技術者または、主任技術者の指導のもとまたは、自らが監理技術者や主任技術者として施工管理を行なった経験をいいます。
1級管工事施工管理技士の受検内容
1級管工事施工管理技士についても、一次検定はマークシート方式ですが、合格率は全体で60%以上、かつ施工管理法については50%以上の点数を取らなくてはなりません。
2級よりも、監理技術者補佐としての応用能力が求められます。
また、二次検定は記述式で、監理技術者または主任技術者としての施工の監理を行うために必要な知識や能力が求められます。
管工事施工管理技士の勉強の進め方
管工事施工管理技士については、1級、2級ともに合格率は比較的高いです。
しかし、特に二次検定については、受検資格として実務経験が求められるため、受検者のレベルが高い中での合格率となります。
しっかりと受検対策を行なった上で検定に臨む必要があるでしょう。
また、実務経験を積みながら検定に臨むことになるため、日々の業務をこなしながらの勉強となります。
仕事をしながら独学での合格も可能ですが、時間がない中で合格を目指すには、通信教育での勉強をおすすめします。
仕事の調整が可能であれば、専門のスクールに通うことも検討しましょう。
また、検定に向けた勉強では、過去問を使って検定内容の傾向を分析することが欠かせません。
過去問については、全国建設研修センターのWebサイトからダウンロードできますので、確認・対策した上で検定に臨みましょう。
管工事施工管理技士の難易度はそれほど高くないもののしっかりした対策を
管工事施工管理技士の合格率は、1級、2級ともに第二次検定では50%を上回るなど、難易度はそれほど高くないように見えます。
しかしながら、受検資格として実務経験が求められるため、受検者のレベルは高く、事前の準備をしっかり行う必要があります。
管工事施工管理技士の資格は、工事に必要な監理技術者や主任技術者として施工の管理を行えるため、非常にニーズの高い資格です。
しっかりと準備をした上で検定に挑戦しましょう!
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