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積算の基礎知識

2022.12.21

外壁・屋根塗装の足場の積算方法は?効率的に計算する方法もご紹介

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建物の外壁や屋根の塗装工事を行う際には、足場の設置が必要です。

足場を設置しなければ、高い場所の工事を安全に行うことはできません。

足場の設置には費用がかかりますが、費用は足場面積によって変わります。

では、現場での足場はどのように積算すれば良いのでしょうか。

 

今回は、外壁・屋根塗装で用いる足場の積算方法について詳しく解説します。

足場

外壁・屋根塗装の足場の積算方法を確認!足場の役割もチェック

外壁・屋根塗装において、足場は次のような役割を果たします。

  • 作業の安全性の確保
  • 作業の効率性の確保
  • 作業の質の確保

 

外壁や屋根の塗装では、地面から高さがある部分にも満遍なく塗料を塗らなければなりません。

この時、足場がなく、脚立等で作業を進める場合、作業員の安全が確保できません。

また、何度も脚立を移動させることで作業効率も低下してしまいます。

 

さらに、安定感のない場所での作業はサービスの低下にもつながります。

場合によっては、塗装の色にムラが出たり、施工ミスによって作業後に屋根からの雨漏りが発生したりすることもあるかもしれません。

 

塗装作業の安全性と効率性、そして高品質なサービスを提供するために、費用がかかるものの、外壁・屋根塗装にあたって足場はとても重要な役割を担うのです。

 

足場面積の出し方

足場の設置費用は、足場面積1㎡あたりで計算されるケースが一般的です。

この足場面積は、次の計算式で算出できます。

 

■足場面積=足場の外周×足場の高さ

 

ただし、ここで注意しておきたいのが、「足場は建物の外壁から0.5mほど外側に設置される」ということ。

つまり、足場の外周は建物よりもひと回り大きくなるため、その長さは建物の外周と同じではなく、「建物の外周+4m(各方向に0.5m足すため)」となります。

 

また、足場は建物よりも0.5mほど高く設置するのが一般的です。

よって、足場の高さは「建物の高さ+0.5m」となります。

 

これらのポイントを先ほどの計算式に当てはめてみると、次のようになります。

 

■足場面積=(建物の外周+4m)×(建物の高さ+0.5m)

 

目安となる足場面積は、上記の式で算出することができます。

 

足場面積の計算事例

 

◎例1:横8m・奥行12m・高さ6mの建物の場合

 

建物の外周は、【(8×2)+(12×2)=40m】となります。

前述の式に当てはめると、足場面積は【(40m+4m)×(6m+0.5m)=286㎡】。

 

この建物に設置する足場面積の目安は、286㎡となります。

 

◎例2:横15m・奥行10m・高さ8mの建物の場合

 

建物の外周は、【(15×2)+(10×2)=50m】となります。

前述の式に当てはめると、【(50m+4m)×(8m+0.5m)=459㎡】。

 

この建物に設置する足場面積の目安は、459㎡となります。

 

一般住宅を例にした坪数ごとの面積・価格の目安

2階建ての一般住宅における坪数(延べ床面積)ごとの足場面積とその価格の目安をご紹介します。

※1㎡あたりの足場単価を800円とした場合

  • 【20坪の場合】足場面積155〜169㎡/価格12.4〜13.5万円
  • 【25坪の場合】足場面積170〜184㎡/価格13.6〜14.7万円
  • 【30坪の場合】足場面積185〜199㎡/価格14.8〜15.9万円
  • 【35坪の場合】足場面積200〜214㎡/価格16.0〜17.1万円
  • 【40坪の場合】足場面積215〜229㎡/価格17.2〜18.3万円
  • 【45坪の場合】足場面積230〜244㎡/価格18.4〜19.5万円
  • 【50坪の場合】足場面積245〜259㎡/価格19.6〜20.7万円

 

上記はあくまで相場を判断する目安の数字であり、業者や足場の種類、家の形等によって実際の足場面積やその価格は異なります。

 

また、塗装工事自体の価格の目安となるものには、設計単価と呼ばれるものがあります。

この設計単価は、塗装材の価格と人件費を合わせたもの。

詳しくは、「塗装工事における塗料の設計単価とは?含まれるものや調べ方も解説」をご一読ください。

 

足場の積算は拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」と積算見積ソフト「楽王」で効率化

ここまでご紹介してきたのは、足場面積の算出の基礎となる式です。

 

しかし、実際に足場面積を算出する際には、さらにさまざまな要素を踏まえて計算を行わなければなりません。

そのため、算出方法はより複雑になりやすく、手作業では計算に時間がかかり、ミスが起こる可能性もあります。

 

そこで活用したいのが、拾い出しソフト。

 

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外壁・屋根塗装に多い足場の種類もチェック

足場にはいくつかの種類があり、種類によって価格相場は異なります。

主な足場の種類は次の3つ。

  1. クサビ足場(ピケ足場)
  2. 単管足場
  3. 単管ブラケット足場

 

その概要と単価相場をご説明します。

 

クサビ足場(ピケ足場)

クサビ足場は、ピケ足場とも呼ばれ、最もよく使われている足場です。

クサビ足場の単価の相場は、600円〜1,200円/㎡です。

 

パーツをはめ込んで設置するこのタイプは、安定性が高く足場スペースも広いのが特徴。

足場用にある程度の空間を確保できる現場では、クサビ足場を利用するのが一般的になっています。

 

ただし、足場用の空間が狭かったり建物の形状が複雑だったりする場合には、このタイプは利用できません。

 

単管足場

鉄パイプのような単管で構築された足場を、単管足場と呼びます。

これは最も歴史の長いタイプの足場で、単価相場は安く、その相場価格は400~800円/㎡ほどになります。

 

単管足場は、狭い場所にも設置できたり、形を柔軟に変えられたりする点が大きな特徴です。

 

しかし、足場となるのが単管だけであるため安全性が低く、現在ではあまり使われてはいません。

 

単管ブラケット足場

単管足場にブラケットという金具で足場となる板を固定したタイプを、単管ブラケット足場と呼びます。

その足場単価の相場は、600~1,000円/㎡です。

 

この足場は、単管足場に比べ安全性が高く、建物に合わせた柔軟性も高いのが特徴です。

ただし、設置にはやや手間がかかります。

 

外壁・屋根塗装の足場の積算方法は「外周×高さ」が基本!

外壁・屋根塗装の施工には、足場の設置が必要です。

この足場費用の目安は、足場面積から算出することができます。

 

その積算方法の基本となるのが、【足場面積=(建物の外周+4m)×(建物の高さ+0.5m)】という計算式。

実際の積算はもう少し複雑になることが多いですが、この時期は基礎知識として覚えておきましょう。

 

工事にあたっての拾い出し、またその積算には、アークシステムが提供する「ヒロイくんⅢ」や「楽王」の活用がおすすめです。

 

複雑な拾い出し業務や積算業務をこれらのソフトで効率化することができれば、人件費を削減したりコア業務に人材を集中させたりすることも可能になります。

業務の効率化をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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