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2024.08.19

電気通信主任技術者の試験の難易度(合格率)を詳しく解説!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

電気通信系の資格の一つに、電気通信主任技術者と呼ばれるものがあります。

資格を取得すると、電気通信の専門家として、広く活躍することができます。

 

では、電気通信主任技術者試験はどのような内容で、難易度の高さはどれくらいなのでしょうか。

 

今回は、電気通信主任技術者試験について、資格概要と試験対策について、わかりやすく解説します。

電気通信主任技術者

電気通信主任技術者試験とは?

電気通信主任技術者試験とは、電気通信主任技術者の資格を取得するために必要な試験のことです。

 

この電気通信主任技術者は、電気通信事業法にもとづく国家資格。

一定規模の電気通信事業者は、設備管理において事業場ごとに電気通信主任技術者の取得者を選任・配置しなければならないと定められています。

 

電気通信設備の工事や維持、運用を監督するのが、電気通信主任技術者の重要な役割です。

 

電気通信主任技術者の資格者証は、次の2種類に分類されます。

  1. 伝送交換主任技術者資格者証
  2. 線路主任技術者資格者証

 

どの試験を受けるかによって、取得できる資格者証が異なるので、注意しましょう。

 

電気通信主任技術者の仕事内容・活躍の場

電気通信主任技術者は、総務省が定めた基準を維持できるように、電気通信設備を管理していきます。

  • 「伝送交換主任技術者資格者証」・・・伝送交換設備とそれに付随する設備の管理
  • 「線路主任技術者資格者証」・・・線路設備とそれに付随する設備の管理

 

電気通信主任技術者の資格を取るメリット

電気通信事業者は、電気通信主任技術者の資格取得者を事業場ごとに配置しなければならず、今後も通信ネットワークは進化していくと考えられます。

今後、通信ネットワークに関連する仕事がより重要視されるであろうことを考えても、資格取得者に対する需要は高いと考えられます。

 

そのため、電気通信主任技術者の資格を取得することで、安定して仕事を続けられる可能性は高く、会社によっては昇給につながったり、就職・転職もしやすいでしょう。

 

電気通信主任技術者は、将来性のある仕事の一つ。

より良い就職やキャリアアップを図りやすくなることは、資格取得の大きなメリットです。

 

電気通信主任技術者が活躍する電気設備業界の将来性については、「電気設備業界の動向や課題、M&Aを行うメリットも」で解説しています。

 

電気通信主任技術者試験の難易度(合格率)は?

配線

電気通信主任技術者試験の近年の合格率は、次のとおりです。

  • 2019年第1回:24.1%
  • 2019年第2回:29.8%
  • 2020年第2回:28.9%
  • 2021年第1回:50.9%
  • 2021年第2回:36.3%
  • 2022年第1回:29.7%
  • 2022年第2回:32.4%
  • 2023年第1回:29.8%
  • 2023年第2回:30.8%
  • 2024年第1回:24.4%

※2020年第1回は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止

※参照:日本データ通信協会「電気通信主任技術者試験統計情報

 

また、1985年の第1回から2024年第1回までの合格率平均は21.8%です。

毎回難易度は大きく変わるものの、総合的な難易度は高めであることがわかります。

電気通信主任技術者試験は出題範囲が広く、それが高い難易度の要因になっていると考えられます。

 

電気通信主任技術者試験について詳しく!

ここからは、電気通信主任技術者試験の受験資格と試験概要について、詳しくご紹介します。

※2024年8月現在

 

受験資格

電気通信主任技術者試験の受験には、受験資格は設けられていません

誰でも試験を受けることが可能です。

 

試験概要

電気通信主任技術者試験の試験概要は、以下のとおりです。

 

【試験実施日】

1年に2回(例年7月と1月頃)

 

【試験地】

札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・長野(第1回)・新潟(第2回)、金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇

 

【試験科目・範囲】

  • 法規
  • 伝送交換設備及び設備管理(伝送交換主任技術者試験の受験者のみ)
  • 線路設備及び設備管理(線路主任技術者試験の受験者のみ)
  • 電気通信システム

 

【解答方式】

マークシート方式

 

【試験時間】

10:00〜12:30、13:50〜16:30

 

【受験手数料】

  • 1〜3科目受験:29,000円(非課税)
  • 全科目免除:14,700円(非課税)

 

【合格基準】

  • 法規:100点満点中60点以上
  • 伝送交換設備及び設備管理:150点満点中90点以上
  • 線路設備及び設備管理:150点満点中90点以上
  • 電気通信システム:100点満点中60点以上

 

試験科目の免除

電気通信主任技術者試験では、規定条件(資格や実務経験、学歴)を満たすことで、試験科目の免除を受けることができます。

ただし、試験科目の免除を受けるためには、受験者による事前の申請が必要です。

 

免除できる科目は、条件によって異なります。

また、過去に合格した科目は、科目免除の対象になります。

 

詳しくは、日本データ通信協会「試験免除 : 試験科目の試験免除」をご確認ください。

 

電気通信主任技術者試験の対策方法

電気通信主任技術者試験は、平均の合格率が約21.8%と難易度の高い試験です。

学習するにあたって大切なポイントや対策をお伝えします。

 

学習計画を策定する

電気通信主任技術者試験は、出題範囲が広い試験です。

どの範囲も満遍なく学習するためには、まず学習計画を策定し、それに沿って学習を進めるようにすると良いでしょう。

 

また、計画策定にあたっては、過去問を解く時間や反復学習をする時間もしっかり確保しておくことが大切です。

テキストを覚えることだけに時間を費やしてしまうことのないようにしましょう。

 

専用の参考書で学習する

電気通信主任技術者試験については、専用の参考書や問題集がたくさん存在します。

参考書や問題集は、過去の傾向をもとに作成されているため、うまく活用すれば、より効率的な学習ができます。

 

ただし、参考書は最新の情報が反映されているものを購入することが大切です。

特に法規科目は法改正の影響を受けるため、古い情報の参考書を使わないよう気をつけましょう。

 

過去問を解く

試験に合格するためには、過去問を解いて問題に慣れておくことも大切です。

実際にどのような形で問題が出されるのか理解することで、時間配分なども考えておくことができます。

 

電気通信主任技術者試験の過去問については、試験を実施する日本データ通信協会のWebサイトにて、数年分の過去問(試験問題と正答)が「試験問題・正答」に掲載されています。

 

より詳しい解説がほしい場合などは、専用の過去問集を購入して、問題にチャレンジするのも良いでしょう。

 

反復学習を行う

学習したことをしっかり記憶に定着させるためには、反復学習が重要です。

学習した内容をすぐに忘れてしまうことのないよう、参考書は繰り返し読み、また過去問も繰り返し解くようにしましょう。

 

電気通信主任技術者試験は難易度高め!計画的な学習で合格を

電気通信主任技術者試験は、電気通信設備の工事、維持、運用の責任者である電気通信主任技術者になるために必要な国家資格です。

 

取得できる資格者証の種類は「伝送交換主任技術者資格者証」と「線路主任技術者資格者証」の2種類で、どちらを取得するかによって、担える業務は異なります。

 

そんな電気通信主任技術者試験の合格率は、約21.8%

誰でも受験することができますが、その難易度はやや高めです。

試験に合格するためには、参考書や過去問を使って計画的に学習を進めることが大切です。

 

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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