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建築図面の中の重要な図面の一つに「伏図」があります。
「ふせず」と読み、建物の構造部分を上から透かして見た図を指します。
柱や梁などの寸法が書かれており、構造設計の意図などを読み取ることができる図面です。
今回はこの伏図について、種類や読み方のポイントをお伝えします。
目次
伏図とは?伏図にはどのような種類がある?
伏図とは、構造図に含まれる図面の一つで、構造図の中でも最も重要な図面と考えられています。
伏図は、建物の柱や梁、基礎部分など構造部分を上から輪切りにした状態で図面にしたもので、それぞれの構造部分に符号をつけて表現します。
建物を上から見下ろした形状を表すのが一般的で、縮尺は100分の1もしくは50分の1がよく用いられます。
伏図にもたくさんの種類がありますが、基礎伏図や床伏図が代表的です。
基礎伏図
※画像出典:国土交通省 基礎伏図 (例) (縮尺:1/80) ○○邸新築工事 XX年○月△日
基礎伏図は、建物の基礎部分の伏図で、基礎部分の形状や幅、高さ、アンカーボルトなどの位置、人通口の位置の確認などができます。
床伏図
※画像出典:国土交通省 基礎伏図 (例) (縮尺:1/80) ○○邸新築工事 XX年○月△日
床伏図は、床組を上から見下ろすように描かれた図面で、床の構造を表したもの。
床の仕上げ材がない状態で描かれ、床下に隠れてしまう部分を確認できます。
基礎や柱、梁、スラブ(床の構造となる板やコンクリート)などの位置が記載されています。
その他、柱やスラブ(床の構造となる板やコンクリート)、地中梁、基礎梁などが記載された梁伏図や、天井の形状、仕上材の種類、張り方などの天井の仕上げを表す天井伏図なども用いられます。
伏図が含まれる構造図の種類などについては、こちらのコラムでも紹介しています。
こちらもあわせて確認してみてください。
伏図の読み方のポイントをチェック!
建設工事では、さまざまな構造図の読み方を理解しなければなりません。
図面によって専門の符号などがありますので、把握していきましょう。
伏図に使われる符号は
伏図には、寸法のほかに符号も記載されています。
符号は、建物の特定の部分を示す記号で、この符号を読み取ることで構造が理解できます。
それぞれの記号は以下を表しています。
- C:柱
- G:梁
- B:小梁
- P:間柱
- FG:基礎梁(地中梁)
- FS:基礎スラブ
C1、C2などとそれぞれに番号がふられています。
また、柱の中心から隣の柱までの距離を柱心間距離(スパン)といい、その寸法がミリメートル単位で記載されています。
このように記号が多く複雑に記載されている伏図ですが、見方を理解すれば、建物の構造が立体的に理解できるようになります。
伏図は構造図の一部ですが、建築図面には構造図以外にもたくさんの図面があります。
まとめて設計図書とも呼ばれますが、設計図書の種類や役割についてはこちらのコラムで紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
図面の効率的な拾い出しは専用ソフトの活用を
伏図には、柱や梁、柱とスラブ(床)の関係を表すものや、天井の状態を表すものなどがあります。
伏図を読めるようになるためには、符号や基礎に関する知識が必要です。
また、建築図面には伏図以外にも多くの図面があります。
建設工事における拾い出しでは、それらの図面を理解し、正しく必要な資材を拾っていく必要があります。
それぞれの図面を読み解くには工数がかかることに加え、手作業では拾い漏れなどのミスが発生する可能性も。
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伏図の種類と読み方を把握し、建物の構造を理解しよう
伏図は、建築図面の構造図に含まれる図面の一つで、柱や梁、床などの構造を理解するために使われます。
主な図面には、基礎伏図や床伏図などがあり、それぞれ構造物の基礎部分や柱や梁、床部分などについて表しています。
その他、梁伏図、天井伏図など他にもさまざまな種類の伏図が存在します。
図面には符号と呼ばれる記号が使われており、図面を理解するにはこの符号の意味を把握する必要があります。
伏図を含め、構造図を理解するには、建築図面に関する幅広い知識が必要です。
そのような多くの図面を読み解き、拾い出しを行うには、工数もかかります。
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