こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。
建設工事に必要となる設計図書にはさまざまな書類が含まれますが、今回はその中の「特記仕様書」について解説します。
特記仕様書と標準仕様書の違いや記載内容、特記仕様書を作成する際のポイントなどをご紹介。
建設工事を正確・スムーズに進めるための書類ですので、ぜひ確認しておきましょう。
目次
特記仕様書とは?標準仕様書との違い
仕様書とは、建設工事の施工に関する明細や技術的要求を記載した書類です。
建設工事の内容を記した書類全般を指す「設計図書」に含まれる書類の一部で、標準仕様書と特記仕様書の2部で1組となっています。
標準仕様書が基本的な情報であるのに対し、特記仕様書はそれを補足し、工事ごとの細かい情報や明細、図面に記載しにくい詳しい情報などを記載するものです。
もし標準仕様書と特記仕様書、図面で記載内容が違う場合は、特記仕様書を優先します。
また、「公共建築工事標準仕様書」では、下記の書類を設計図書として挙げています。
その優先順位は表記の順番となります。
優先順位 | 設計図書 |
1 | 質問回答書 |
2 | 現場説明書(見積要項書) |
3 | 特記仕様書 |
4 | 設計図 |
5 | 標準仕様書(共通仕様書) |
設計図書全般については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
特記仕様書は材料の仕様やグレードの詳細が記されているので、工事費の積算時に参照する書類のひとつでもあります。
同じ材料でも仕様やグレードが違えば価格が違います。
建設工事の積算業務は、このようなさまざまな費用を1つひとつ積み上げて算出するため、細かく正確な作業が求められます。
その際、積算見積ソフトを活用すれば、細かな作業も早く正確に進めることが可能です。
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特記仕様書を作成する前の確認点・書き方のポイントを紹介
特記仕様書を作成する際には、まず工事の目的や範囲、工程、重要度の高い情報などを確認します。
工事に関して事前会議があった場合は、その内容も記載する可能性があるため把握しておきましょう。
特記仕様書に記載されるのは、具体的には以下のような情報です。
- 工事の目的、範囲、工程
- 各材料(下地材含む)の仕様、グレード、品質、参考メーカー
- 取付方法、施工方法
- 各工事の施工上の注意点
- 工事を中止する場合の条件 など
特記仕様書は標準仕様書の内容をより詳細な部分まで記載するものなので、標準仕様書や設計図面にすでに記載がある基本的な内容は省略します。
誰が読んでも分かりやすい記載を目指し、読みやすいフォント、単位や表記、記号の統一を心がけましょう。
文章だけでなく、画像や図、グラフなども活用すると、より分かりやすくなりますよ。
初めて特記仕様書を作成するなら、ゼロから作るのではなくテンプレートを活用するのがおすすめです。
自治体のホームページなどで配布をしているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
特記仕様書とは工事の内容や施工を詳しく説明する書類のひとつ
仕様書とは、工事の内容や施工方法、材料などを説明する書類で、設計図書のひとつです。
標準仕様書と特記仕様書の2部1組で構成され、基本的な内容が記載される標準仕様書に対して、特記仕様書はさらに細かい情報が記載されます。
材料の仕様やグレードなども記載されるため、工事費の積算見積で必要となる書類でもあります。
特記仕様書を作成する際は、工事の内容、目的、工程のほか、特に重要度の高い情報をもらさず確認して、記載しましょう。
誰が見ても分かりやすいよう、画像や図を活用したり単位や表記を統一したりすることも心がけてくださいね。
建設工事に必要な書類作成は細かく手間がかかるものが多く、工事費の積算見積業務もそのひとつ。
アークシステムで提供している拾い出し・積算見積ソフト「楽王シリーズ」なども活用し、積算・見積業務を効率的に進めましょう。
正確・効率的な積算業務を叶えるためにも、ぜひ導入をご検討ください。
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