こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。
ビルメンテナンスは建物を安全で快適に保つための仕事で、建設業界の中でも人気の職種の一つです。
その一方で、「きつい」「大変そう」という声が挙がることもあります。
では、ビルメンテナンスの仕事がきついといわれることがあるのはなぜでしょうか。
今回は、ビルメンテナンスの仕事がきついといわれる理由を解説するとともに、そうした課題に対する対処法もご紹介します。
ビルメンテナンス業界へ興味がある方や現在の働き方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ビルメンテナンスとは?
ビルメンテナンスは、ビルや商業施設、病院などの建物において設備管理や清掃管理を行い、利用者が安全で快適に使用できるよう施設を維持管理する仕事です。
電気設備、空調設備、給排水設備、消防設備などの点検・保守・修理を行い、建物全体の機能を維持する重要な役割を担っています。
ビルメンテナンスの業務内容とやりがい
ビルメンテナンスの業務は、設備の日常点検や定期点検、トラブル発生時の対応、清掃業務、警備防災業務など多方面にわたります。
大変な仕事ではありますが、働きながら専門知識を身につけ、段階的に業務範囲を増やしていける特徴があるため、自身の成長を実感しやすい仕事です。
習得した知識を生かして専門資格を取得すれば資格手当がつくことも多く、スキルと報酬の両面で向上を目指せます。
また、ビルメンテナンスの仕事は、管理対象となる施設が存在する限り、なくなることはありません。
仕事としての安定性も、ビルメンテナンスとして働くメリットだといえるでしょう。
ビルメンテナンスの仕事内容は、「ビルメンテナンスの仕事内容は?必要な資格ややりがいも」で詳しくご紹介しています。
ビルメンテナンスに向いている人
ビルメンテナンスの仕事に向いているのは、以下のような人です。
- 決められた業務をコツコツとこなすことが好きな人
- 仕事とプライベートの時間をしっかり分けたい人
- 年齢に関係なく長く働きたいと考える人
ビルメンテナンスの仕事は、ルーティンワークが基本であるため、決まった業務を地道にこなすのが得意な方に向いています。
また、シフト制であることが多く、残業が少ないため、ワークライフバランスを重視する方のニーズも叶えることができます。
体力的な負担も比較的少なく、60歳以上の方が全体の40%を占めるなど、年齢を問わず長く働ける環境が整っていることも人気の理由です。
ビルメンテナンスの仕事がきついといわれる理由
ビルメンテナンスは、その働きやすさから人気の高い仕事ではありますが、「きつい」という声が挙がることもあります。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 勤務時間が不規則になりがち
- 業務に関して覚えることが多い
- トラブル対応が多い
- 取得すべき資格が多い
- 給与が低い場合がある
- 人間関係が仕事に影響する
- 汚れる仕事が多い
上記の理由について詳しく見ていきましょう。
勤務時間が不規則になりがち
ビルメンテナンスの仕事が負担に感じてしまう要因として、不規則な勤務時間が挙げられます。
ビルメンテナンスの多くの職場では、早番・遅番・夜勤のシフト制が採用されています。
早朝から勤務することも夜遅くから勤務することもあるため、生活リズムはどうしても乱れやすくなってしまいます。
また24時間勤務の宿直では、長時間の勤務となります。
仮眠時間は含まれるものの、体調管理や睡眠リズムの維持に難しさを感じてしまう方も。
シフトによっては、十分な休息を取れないまま次の勤務に入ることもあり、体力的な負担を感じてしまうことがあります。
業務に関して覚えることが多い
ビルメンテナンスは、建築構造の理解から室内環境の整備、廃棄物の処理方法まで、覚えるべき知識が非常に多岐にわたります。
さらに、電気設備や冷凍・冷却設備、空気調和設備、誘導・避難設備など、それぞれの専門設備に関する使用方法や点検項目も理解する必要があります。
大きなビルを担当する場合は、管理対象となる設備の数も多くなるため、より多くの知識習得が求められます。
トラブル対応が多く発生する
設備の故障や不具合は、予期せぬタイミングで発生します。
施設の安全で快適な利用を維持するには、トラブルに対して迅速かつ適切に対応しなければなりません。
特にホテルや病院などの24時間稼働施設では、深夜や休日に緊急対応が必要になる可能性があります。
こうしたプレッシャーが、精神的な負担となってしまうこともあります。
取得すべき資格が多い
ビルメンテナンスの仕事では、専門的知識を証明する資格の取得が求められることも多いです。
中でも、「ビルメン4点セット」「ビルメン3種の神器」の取得は重要視されます。
【ビルメン4点セット】
- 第2種電気工事士
- 2級ボイラー技士
- 危険物取扱者乙種4類
- 第3種冷凍機械責任者
【ビルメン3種の神器】
- 電験3種
- ビル管理士
- エネルギー管理士
これらの資格取得にはプライベート時間を使った勉強が必要となることも多く、仕事と学習の両立に苦労する人もいます。
給与が低い場合がある
ビルメンテナンス業界は、企業によって待遇に大きな差があります。
ビルメンテナンスの平均収入は約350万円といわれていますが、中には年収200万円から250万円台で求人を出している企業も。
特に実務経験の浅いうちは、十分な収入を得られないケースもあります。
待遇は、仕事に対するモチベーションにも直結します。
また、福利厚生や給与体系が整っていない職場では、長期的なキャリア形成に不安が生じることもあるでしょう。
人間関係が仕事に影響する
ビルメンテナンスは個人作業が中心に思われがちですが、実際には同僚や上司との連携がとても重要な仕事です。
夜勤や宿直では長時間同じメンバーと一緒に働くことが多く、人間関係が良くない場合は、それが大きなストレスとなってしまうことがあります。
チームワークが求められる場面も多いため、人間関係の構築能力も重要なスキルの一つとなります。
汚れる仕事が多い
ビルメンテナンスの業務には清掃作業も含まれるため、仕事中に汚れることは避けられません。
具体的には、トイレの詰まり解消、空調機の修理、害虫駆除など、衛生面で負担を感じる作業を担当することがあります。
施設の規模が大きくなるほど清掃や修繕の範囲も広がるため、汚れる作業も多くなります。
清潔な作業環境を重視する人にとっては、これらの作業は精神的な負担となることもあるでしょう。
こういった仕事の「きつさ」は、ビルメンテナンス業界の課題でもあります。
ビルメンテナンス業界の課題については、「ビルメンテナンス業界の課題とは?現状・改善策・今後の動向も解説」もぜひお読みください。
ビルメンテナンスの仕事が特にきついと感じやすい施設
ビルメンテナンスの仕事は、担当する施設の種類によって、業務の難易度も変わります。
全てに当てはまるわけではなく、個々の感じ方・適性によっても異なりますが、参考までに、きついといわれやすい施設での業務についてもチェックしておきましょう。
ホテルでの業務
ホテルの設備管理は、宿泊客の快適性に大きく影響するため、高いサービス品質が求められます。
特に客室設備の不具合には迅速な対応が必要で、深夜でも対応に追われることがあります。
また、レストランや大浴場、会議室など、用途の異なるあらゆる設備の管理が必要です。
これらの業務には、それぞれに異なる専門知識が求められます。
商業施設での業務
大型商業施設では管理対象の設備が多く、業務量が多くなりがちです。
買い物客がいる営業時間中にできる作業には制限があるため、本格的な点検や修理は深夜帯に集中して行う必要があります。
また、テナントの入れ替え時や大型セール・イベントの際には、工事や設営への立ち会いなど、追加作業が発生することもあります。
多数の来館者の安全確保も重要な責務となり、常に高い注意力が求められます。
病院での業務
病院の設備管理は患者の生命に直結するため、特にプレッシャーを感じる現場の一つです。
電源の確保、空調・換気の安定、医療機器を支える設備の維持など、いずれも失敗が許されない重要な業務であり、手術や処置に支障が出ないよう、24時間いつでも迅速な対応が求められます。
病棟や手術室などの衛生管理区域での作業では、厳格なルールに従った行動が必要で、高い専門性と責任感が要求されます。
大学での業務
大学のキャンパスは広大です。
さらに、講義棟、研究室、図書館、体育館など管理対象の施設も多様なため、幅広い知識と対応力が必要です。
特に研究施設では、精密機器や特殊な実験設備も多く、一般的なビル設備とは異なる専門知識が求められることも。
学期中は早朝から夜間まで施設の利用時間が長く、長時間の監視体制が必要となります。
ビルメンテナンスがきついと感じた際の対処法
ビルメンテナンスの仕事が「きつい」と感じてしまったら、次に挙げるような対処法を試してみましょう。
問題を放置してしまわず、積極的に解決策を模索することが大切です。
資格取得により年収アップを目指す
ビルメンテナンス業界では、資格の有無が収入を左右します。
資格取得で月に数千円から1万円以上の資格手当を受けられる企業が多くあります。
「ビルメン4点セット」や「ビルメン3種の神器」と呼ばれる資格を取得すれば、大幅な昇給も期待できるでしょう。
資格取得は時間と努力が必要ですが、長期的なキャリア形成において大きなメリットをもたらします。
IT化で効率化できないか検討する
近年、ビルメンテナンス業界でもIT化による業務効率化が進んでいます。
特にビルメンテナンス業務の一つである「積算」業務においては、ITツールの活用がおすすめです。
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ビルメンテナンス業界でも、設備の更新工事や修繕工事の積算見積業務において活用されています。
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工数のかかる積算業務の効率化には、楽王シリーズの導入をぜひご検討ください。
ビルメンテナンス業界のIT化については、「ビルメンテナンス業界のDXは必要?現状や活用例もチェック!」もチェックしてみてください。
条件の良い職場への転職を検討する
ビルメンテナンスの仕事内容は同じでも、企業によって待遇や労働環境には差があります。
福利厚生が整っている企業や給与水準の高い職場に転職することで、感じているきつさを解消できる可能性があります。
ビルメンテナンスがきついと感じたら原因に合わせた対策を
ビルメンテナンスの仕事には、不規則な勤務時間や業務範囲の多さ、トラブル対応の多さなど、確かに「きつい」と感じやすい面があります。
特に病院や商業施設などのビルメンテナンスでは、大きな責任がプレッシャーとなり、それが負担になる可能性があります。
ただし、ビルメンテナンスの仕事は、ご自身に合った職場選びと心構えがあれば、長期的に安定して働ける職種でもあります。
「ビルメンテナンスの仕事がきつい」と感じた場合には、資格取得による収入アップやITツールによる業務効率化なども検討して、より良い労働環境の実現を目指しましょう。
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