こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。
日本には、官民でさまざまなビルが存在し、ビジネスや居住に役立てられています。
これらのビルを運営していくためには、ビルメンテナンス業者によるメンテナンスが欠かせません。
ビルメンテナンス業者は、清掃や設備管理、警備業務を通して、快適で安全なビルの運営をサポートしています。
このように、重要な役割を担うビルメンテナンスですが、この業界は現在複数の課題を抱えています。
ビルメンテナンス業として成長を続けていくためには、早急に課題の改善に取り組むことが大切です。
そこで今回は、ビルメンテナンス業界の課題と改善策について詳しく解説します。
目次
ビルメンテナンス業界の歴史や現状から解説
従来、ビルの清掃はそのビルのオーナーが行なっていました。
それを代行し、設備管理や警備サービスにまで対応するようになったのが、ビルメンテナンス業です。
この市場は、長い間順調に拡大を続けてきました。
しかし、1990年代後半からはその成長は微増程度に。
経済成長のスピードの影響を大きく受けたと考えられます。
その後、ビルの再開発や省エネ対策が進んだ2000年代からはまた好調に転じ、その後2008年のリーマンショックの影響を受け、悪化。
2012年から2019年にかけては東京オリンピックや都市開発によって再度回復し、現在は新型コロナウイルス感染症の蔓延によるコスト増の影響を受けています。
このように、ビルメンテナンスは経済や社会的背景の影響を受けやすい業界です。
現状の課題もその影響によるものであり、課題の把握とそれに対する改善は、業者にとって目下の急務だと言えるでしょう。
ビルメンテナンス業界が抱える課題とは?
現代においてビルメンテナンス業界が抱える主要な課題は、次の3つです。
- 人手不足・人材育成
- 国内新規需要の頭打ち感
- 資源価格の高騰
順に詳しく見ていきましょう。
人手不足・人材育成
ビルメンテナンス業界は、人手不足が深刻です。
裏方の仕事という地味なイメージや賃金水準の低さから、特に若い人材が集まっていません。
この問題は長年に渡って解決されておらず、多くの会社が慢性的な人手不足に悩まされています。
人手不足になれば当然従業員の負担は大きくなり、問題は増えるばかりでしょう。
また、ビルメンテナンスを行う従業員の高齢化が進み、将来的な業務を担う人材育成が進められていないというのも、人手不足から派生した課題のひとつです。
今後、新規受注しながら企業として成長し、経営を続けていくためには、若い世代の人材やその育成、マネジメントができる人材が必要ですが、国内ではそれらのリソースの確保が難しいという状況にあります。
国内新規需要の頭打ち感
ビルメンテナンス業界における国内の新規需要は頭打ちとなっています。
このことから、既存物件のメンテナンス受注を巡る企業間の競争が激化。
物件側も、定期的に競争入札を行うようになり、限られた案件をメンテナンス業者同士が取り合うようになっているのです。
また、近年の経済不況の影響から、ビルメンテナンスのコストを下げようとするオーナーも増えています。
コスト削減を重視した競争入札が増えれば、当然受注価格は低下傾向となり、ビルメンテナンス業者の状況はさらに厳しくなるでしょう。
資源価格の高騰
もう1点注意しておきたいのが、資源価格の高騰について。
2020年の新型コロナウイルス感染症の蔓延や2022年のロシアによるウクライナ侵攻、また最近の極度の円安の影響を受け、資源価格が大きく高騰しています。
これはほとんどの業界が影響を受けていると予想されますが、ビルメンテナンス業界でも同様に、電気代や備品代等の高騰が経営を圧迫しています。
また、法改正により正規労働者と非正規労働者の均等待遇が求められるようになったことから、非正規雇用が多いこの業界では、人件費の負担も大きくなると予想されます。
ビルメンテナンス業界の課題に対する改善策
ビルメンテナンス業界が抱える課題の改善策としては、次のような方法が考えられます。
- 外国人労働者の雇用
- IT化の実現
- 既存ビルに対するアプローチ
- 海外進出
順に詳しくご説明します。
外国人労働者の雇用
人口が減り高齢化が進む国内での人材不足を補うには、インバウンド人材、つまり外国人労働者を積極的に雇用することが効果的です。
2019年には入管法改正により「特定技能ビザ」が新設され、外国人労働者を雇用しやすい環境づくりは国をあげて進んでいます。
ビルメンテナンスを含めた今後のビジネスでは、国籍を限定せず、優秀な人材を確保することが重要になってくるでしょう。
IT化の実現
さまざまな分野でDXの重要性が叫ばれていますが、ビルメンテナンス業界も例外ではありません。
慢性的な人材不足を補うには、ITを用いた業務の効率化が必須です。
例えば、清掃ロボットや警備ロボットの導入、ごみ箱の容量を感知するセンサーの設置等。
ITを用いてビルメンテナンス業務を効率化すれば、従業員の負担は軽減でき、人力が必要な場所に集中的に人材を配置することも可能になります。
既存ビルに対するアプローチ
新規受注が頭打ちとなっているビルメンテナンス業界では、既存ビルに対するアプローチが重要になります。
これからは、高度経済成長期に建てられた多くのビルで、大規模な修繕や建て替えが始まると予想されるため、それに伴いビルメンテナンスの需要も発生するでしょう。
ただし、前述の通り既存ビルに対する競争は激化しています。
各企業は、チャンスを逃すことのないよう、サービスに付加価値を付けるなどといった、選ばれる工夫を行う必要があります。
海外進出
ビルメンテナンス会社としての成長を目指すなら、海外進出を視野に入れることも効果的です。
インドネシアやフィリピン等のアジアの国々では、急激な開発が進む一方で、ビルメンテナンスの技術が不足し、日本ならではの高いノウハウを求めるところも少なくはありません。
日本に比べれば、労働力が豊富で人材も確保しやすいこともあり、日本企業のチャンスは十分にあると考えられます。
積算見積ソフト導入も課題解決の一歩に
ビルメンテナンスの課題解決を目指すなら、積算見積ソフト「楽王3」の導入をご検討ください。
パッケージ版 「楽王3」
- 【楽王3】業務課題をヒアリングし、まとめて解決可能!組織運用に乗せる充実のサポートが可能な旗艦モデル
自社独自の積算ルールを変えずに、業務をより効率化したい…
初めての積算見積ソフトの導入で、サポートを受けながら利用したい…
色々な業者に問い合わせたけど、自社の要件に合った積算見積ソフトが見つからない…
そのようにお悩みの企業様におすすめの製品です!
柔軟なカスタイマイズ性が魅力の楽王3は、貴社独自の計算方法や、材料、単価、雛形など、ご要件に合わせてカスタマイズして貴社の業務に適したソフトを納品。
また、運用に乗る充実のサポート体制も魅力。
業務負担をかけないスケジュールを提示し、しっかり寄り添いサポートいたします。
まずは製品サイトより、お気軽にご要件をお聞かせください!
ビルメンテナンス業界の今後の動向は?
ビルメンテナンス業界では、今後ますます大手のビルメンテナンス企業による中小企業のM&Aが進むと考えられます。
その中で、技術やノウハウなどが強化されていくことは間違いないでしょう。
そんな中で、大手の傘下に入らずに中小のビルメンテナンス企業が生き残るためには、技術はもちろん、大手にはない専門性が重要になってきます。
市場ニーズに合わせて自社の強みを徹底的に強化することが、選ばれるきっかけとなり得るためです。
また、今後のビルメンテナンス業者は、海外進出も視野に入れるべきでしょう。
飽和状態の国内から、発展途上の国外に目を向けることも、企業の成長には有効です。
ビルメンテナンス業界の課題はITツールの導入で改善を
ビルメンテナンスは、経済や社会的背景の影響を受けやすい業界です。
近年では、人口減少や高齢化に伴う慢性的な人材不足や、開発が落ち着いたことによる新規需要の頭打ち、パンデミックによる資材高騰などが、大きな課題となっています。
これらの課題を改善するには、海外および海外の人材に目を向けること、進化するITツールを活用することが大切です。
これにより、人材の確保や業務効率化が進めば、ビルメンテナンス業界にはさらなる成長が見込まれるでしょう。
ビルメンテナンスにおける積算業務には、アークシステムが提供する積算見積ソフト「楽王3」をご活用ください。
積算見積ソフトによる業務の効率化は、建設業界やビルメンテナンス業者が抱える課題解決の糸口となりますよ。
★お電話でのお問い合わせはこちらから→045-451-5121045-451-5121