こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。
不景気や新型コロナウイルスによる経済停滞などにより、どの業界も利益確保に苦労していることと思います。
今回は、そんな中でも赤字に悩む工務店についてピックアップして解説。
工務店が赤字になってしまう理由や、よくありがちな失敗、赤字を脱却して利益を上げるための方法などをご紹介します!
目次
工務店が赤字になってしまう原因は?
工務店が赤字になってしまう原因は、大きく分けると原価の高騰と売上の低迷の2つです。
最近、アメリカで起こっている住宅バブルや物流が増えたことによるコンテナ不足などを原因として、木材が調達しにくいウッドショックが起こっていることから、木材価格が高騰しています。
さらに、原油価格高騰により運送費、最低賃金のアップなどで人件費も上がっています。
何においても、原価が高騰しているのです。
工事費の推移・上昇に関しては、下記のコラムもご参考ください。
建設工事費の推移を詳しく解説!建設資材価格の上昇理由、今後の予測も
また、消費税アップや新型コロナウイルスの影響による経済停滞、不景気、住宅価格の高騰などによって、住宅購入を見送る人も増加。
売上から原価や経費を引いた残りが利益となりますから、原価が高騰している中で売上も低迷しているとなると、赤字になる可能性が高まってしまいます。
『TKC経営指標』速報版(建設業)では、建設業で2022年3月1日~5月30日に決算が終了した企業の黒字企業割合などを公表。
それによると、たとえば建築工事業(木造建築工事業を除く)の黒字割合は55.1%、木造建築工事業では45.3%、建築リフォーム工事業では42.5%となっています。
業種によっても異なりますが、建設業では5割近くが赤字経営に悩んでいることが分かります。
赤字が続くと事業存続もできませんから、赤字を脱却して黒字化を目指すことは事業を続けるうえでも必須の課題といえます。
工務店経営で赤字につながるよくある失敗とは
工務店経営の失敗としてよくあるのは、とにかく売上だけを上げようとすることです。
売上が大きければ儲かっているようにも見えますが、利益は売上から原価や経費を差し引いたものですから、売上が上がったとしても原価・経費が膨らめば、利益は増えません。
たとえば集客のために高額な広告宣伝費をかけたり、営業マンをたくさん雇ったりすると、固定費が高くなってしまいます。
特に従業員を増やすことは、採用や教育にも費用がかかりますし、売上が減ったからと簡単に減らすわけにもいかないため、人件費がかかり続けるという危険もあります。
また、原価や経費を削減することも大切ですが、目の付け所や取り組み方を間違えると、思った効果にはつながりません。
もちろんコピー用紙や電気代などの細かい節約も大切ですが、そう大きな経費削減にならないことに多大な労力を使ってしまうのはNGです。
さらに、原価を抑えることに関しては、素材の原価を抑えることで品質が下がったり、職人の人件費を抑えることで欠陥工事や納期遅れ、事故などを起こす可能性が高まってしまう可能性もあります。
工務店で赤字を改善するために!脱却方法は?
工務店で赤字を改善するために必要なのは、売上と原価・経費のバランスを整えること。
まずは原価や経費の内訳をしっかり把握し、かかっている費用は妥当か、見直せる部分がないかなどチェックしましょう。
直接的な原価以外にも、販売管理費など圧縮の余地がある項目もあります。
「建設関連業の経営分析(令和2年度)」によると、建設業全体の売上高経常利益率の平均は3.66%。
「法人企業統計調査」による建設業の2020年度平均値は5.2%、全業種(金融業・保険業除く)での平均値は4.6%となっています。
自社の利益率が極端に低くなっていないか、これらの平均値とも比較してみましょう。
建設業で重要となる利益率やその計算方法などは「建設業での利益率を解説!計算方法や平均値、利益率を上げる方法まで」のコラムでもご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
また、コスト削減には業務の効率化とミスの防止が必須です。
例えばITツールなどを導入して事務系の業務をシステム化すれば、時間がかかっていた業務もスピーディかつ正確に行えます。
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コストを抑えつつ生産性を上げることができれば、利益率も上がり、赤字からの脱却も見込めるでしょう。
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工務店の赤字原因は原価高騰と売上低迷!対策をして脱却を
建設業界では、多くの工務店が赤字経営に悩んでいます。
赤字になってしまう原因の主なものは、原価高騰と売上低迷の2つです。
売上から原価や経費を引いた残りが利益になるので、利益を上げて原価・経費を抑えれば利益が上がる計算になります。
しかし、とにかく売上だけを追い求めていては、逆に経費がかさんで、利益を圧迫してしまう可能性も。
工務店の赤字を改善するには、原価・経費を正確に把握し、利益とのバランスを整えることが重要です。
ITツールなどを導入して業務を効率化することも、コストを削減して利益率を上げることにつながりますよ。
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