BLOG

セキさんのお役立ちブログ

積算の基礎知識

2023.05.10

建設業に適したパソコンとは?選び方や注意点を紹介

facebook

twitter

line

こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設業では、現場で工具や重機を使い、建物を建設したり修繕したりします。

 

しかし、建設業従事者が行うのは、この現場作業だけではありません。

工事費や見積を出したり、データをもとに設計や施工を管理するのも、建設業の重要な業務の一つ。

この業務には、パソコンが欠かせません。

 

では、建設業で使用するパソコンは、どのようなものを選べば良いのでしょうか。

今回は、建設業で使用するパソコンの選び方について詳しく解説します。

3Dモデル

 

建設業でもパソコンは必須!

現代ビジネスでは、パソコンを用いて業務を進めていくのが主流です。

それは建設業も同じ。

建設業の業務を正確かつスムーズに進めるためには、パソコンが必須です。

 

パソコンを使う建設業の業務には、次のようなものがあります。

  • 積算
  • 見積作成
  • 設計・図面作成
  • 施工管理
  • 建築許可
  • 建物の完成検査
  • 完成した建物の管理・運用
  • その他一般的な事務作業 など

 

建設業における設計・図面作成は、現在、パソコンからCADと呼ばれるツールを用いて行うのが一般的です。

特に近年では、専用ツールを利用し、2D設計よりも高度な3D設計を取り入れる企業が増えてきました。

測量や構造物のモデル化にあたっても3D化は進み、さらに建築許可や完成検査にもデジタルデータを用いるのが当たり前になっています。

 

また、工事に関する情報をパソコンで一元管理するのも一般的な使い方です。

そのため、パソコンを工事現場に持ち込み、施工管理に活用している管理者も多いでしょう。

 

工事に欠かせない積算や見積作成、そのほか、経費計算などといった一般的な事務作業も、パソコンがなければ成り立ちません。

 

なお、国土交通省では、建設業のIT化を推進しています。

建設業界の抱える慢性的な人材不足解消にも、ITの活用は効果的です。

今後ますます建設業におけるパソコンやデジタルデータの活用、それに伴うペーパーレス化は進むでしょう。

 

建設業のペーパーレス化については、「建設業界でペーパーレス化が必要な理由は?メリットや具体策も紹介!」で詳しくご説明しています。

 

建設業のIT化の波に乗るには、まずは自社のニーズに合ったパソコンを選定するところから始めましょう。

 

建設業で使うパソコンの選び方

パソコン作業

建設業で使うべきパソコンの種類は、用途や使用する場所などによって異なります。

パソコン選定の際には、次の7つのポイントを重視し、自社のニーズと比較するようにしましょう。

  • タイプとサイズ
  • メモリ
  • ハードディスク
  • CPU
  • GPU
  • OS
  • 耐久性

 

各ポイントについて詳しく見ていきます。

 

タイプ とサイズ

パソコンのタイプは、デスクトップパソコンノートパソコンの大きく2種類に分類されます。

 

デスクトップは、持ち運びはできないもののディスプレイサイズが大きいため、細かな作業がしやすい点が魅力。

一方のノートパソコンは、ディスプレイサイズは小さくなるもののコンパクトなものが多く、持ち運びに向いています

パソコン選びにおいては、まずはデスクトップパソコンとノートパソコンのどちらのタイプを購入するか決定しましょう。

 

また、製品によってディスプレイのサイズはさまざまです。

 

デスクトップであれば大画面にこだわるのも良いですが、持ち運びを前提としたノートパソコンの場合、サイズと持ち運びやすさのバランスには注意したいところ。

細かな図面などの視認性を確保するなら15インチ前後短時間の事務作業や確認作業に使用するだけなら13インチ前後で検討すると良いでしょう。

 

メモリ

建築業では、複数のソフトを同時に使用することが多いです。

そのため、パソコン選びにおいてはメモリも重視する必要があります。

作業を快適に進められるよう、十分なメモリを搭載したモデルを購入しましょう。

 

具体的には、最低でも8GB可能であれば16GBのメモリを確保しておくことをおすすめします。

また、3D CADを使用するのであれば、32GB以上のメモリを搭載したパソコンを選んだ方が良いでしょう。

 

近年のパソコンは基本的に高メモリですが、古いパソコンにはメモリが少ないものも多いためご注意ください。

 

ハードディスク

パソコンの記憶装置であるハードディスクは、大きくSSDHDDの2種類に分類されます。

 

このうち、建設業での利用に向いているのはSSD

SSDはHDDに比べ衝撃に強く速度や軽さの面でも優れています

建築現場で使用するパソコンは、他業者にくらべて衝撃を受ける可能性が高いため、故障を防ぐためにもSSDを選ぶと安心です。

 

ただし、SSDはHDDにくらべ容量が少ない点がデメリット。

状況に応じて、SSDとHDD両方を搭載するパソコンを選ぶのも一つの方法でしょう。

 

CPU

CPUとは、中央処理装置のこと。

これはパソコンの能力を左右する核となる部分で、処理速度に大きく影響します。

 

CPUが高スペックなものほど処理能力・速度は高くなるため、自社で使うパソコンを選ぶ際には、できるだけCPUのスペックが高いものを選ぶと良いでしょう。

 

ただし、CPUのスペックが高いほど、パソコンの価格も高くなります

予算とも相談しながら、過剰なスペックのパソコンを選んでしまわないよう注意しましょう。

 

GPU

GPUとは、パソコンに表示する画像の処理性能のことです。

一般的な事務作業に使用するパソコンであれば、さほどGPUのスペックを重視する必要はありません。

 

ただし、CADをはじめとした画像系のソフトを使う場合には、GPUのスペックが高いものを選ぶようにしましょう。

 

また、パソコンによってはGPUを後から追加できるものもあるため、購入時にはその点についても確認しておくと安心です。

 

OS

パソコンのOSには複数の種類がありますが、その代表的なものはWindowsmacOSでしょう。

どちらのOSもあらゆるソフトに対応しますが、どちらかといえばWindowsは事務処理向きmacOSは設計やデザイン向きです。

 

耐久性

建築現場で使用するパソコンの場合に重要なのが、耐久性です。

建築現場には、衝撃や寒暖差、粉塵などパソコンの故障に繋がり得る要素が多数あります。

耐久性に優れたパソコンでなければ、この厳しい環境に耐えることはできないでしょう。

 

パソコンには、現場での利用に特化した耐久性の高いものが用意されています。

会社や事務所での作業に使うなら通常のモデルでも良いですが、建築現場で使うのであれば、耐久性の高いモデルを選ぶと安心です。

 

ただし、多くの高耐久モデルはスペックがあまり高くありません。

そのため、「どんな業務に使うか」「どんな現場で使うか」という点を踏まえ、耐久性とスペックのバランスを考える必要があります。

 

建設業の作業別におすすめのパソコンの特徴

ここからは、おすすめのパソコンの特徴を、建設業の作業別に解説していきます。

 

会社での日常業務なら「デスクトップ」や「大画面ノートパソコン」

用途が会社や事務所での作業に限定されるのであれば、デスクトップ型パソコンまたは大画面タイプのノートパソコンがおすすめです。

これらのパソコンは画面が大きいため、細かな図面や画像も確認しやすく、事務作業にも向いています。

 

デスク上にあまり大きなスペースを確保できないようであれば、スリムタイプのデスクトップも販売されているので、そのようなタイプを検討してみましょう。

 

CADを使うことが多いなら「高性能パソコン」

業務でCADを使うなら、十分なメモリと高いCPUを搭載した高性能パソコンがおすすめです。

処理速度や能力が高くなければ、パソコン上でCADを快適に操作することはできません。

 

特に3D CADを利用する場合は、スペックにこだわりましょう。

 

現場監督なら持ち運びしやすい「ノートパソコン」

建設現場で監督・管理業務に利用するなら、ノートパソコンがおすすめです。

特に小さめで軽量のものを選べば、現場で移動しながらデータを確認することができます。

 

また、ノートパソコンであれば、充電をしておけばコンセントがない場所でも数時間の作業が可能になり、現場での使い勝手は良いでしょう。

 

ただし、現場での写真を大量に保存する場合にはハードディスクの容量に注意しましょう。

会社や事務所での作業も多い場合は、大画面で確認できる外付けのモニターを導入するのもおすすめです。

 

過酷な現場で使用するなら「耐久・防塵仕様のパソコン」

粉塵や気温差の激しい過酷な現場で利用するなら、耐久・防塵仕様のパソコンを検討しましょう。

 

耐久・防塵仕様のパソコンは、スペックがあまり高くないものが多いものの、過酷な現場に耐えられる強さを持っています。

故障を避けるためにも、現場の状況によっては耐久性を重視したパソコン選びを行いましょう。

 

建設業で欠かせない積算見積作業を行うなら?

建設業ではパソコンを使う作業が多数ありますが、建設業において欠かせない作業の一つが、積算見積です。

工事にかかる費用を一つずつ正確に拾い出し積み上げ、そこに利益を乗せて見積を作成する重要な作業です。

 

積算見積を行う場合に必要なパソコンのスペックについて、アークシステムで提供している拾い出し・積算見積ソフト「楽王シリーズ」と拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」の動作環境を例にご紹介します。

各ソフトの使用に必要なパソコンのスペックは、以下の通りです。

 

積算ソフト:楽王シリーズ】

  • OS:Windows10
  • CPU:32ビット又は64ビット
  • メモリ:2GB RAM以上
  • HDD空容量:使用可能なディスク領域5.0GB
  • 画面解像度:1024×768以上

 

拾い出しソフト:ヒロイくんⅢ】

  • OS:Windows XP / Vista / 7 / 8 / 10
  • メモリ:RAM:2GB 以上を推奨
  • HDD空容量:20GB以上
  • 画面解像度:1024 × 600 256色以上

 

積算見積をはじめ、事務作業に専用ソフトの利用を検討している方は、参考にしてみてください。

※積算見積作業に専用ソフトを利用するメリットについては、「積算・見積を効率化するシステムやソフトは?表計算ソフトには問題点も」でご紹介しています。

 

上でご紹介した、アークシステムの「楽王シリーズ」「ヒロイくんⅢ」は、工数のかかる積算見積作業や拾い出し作業を効率化するツールです。

 

「楽王シリーズ」は、リーズナブルな価格で導入しやすいサブスクリプション版の「楽王Link」「楽王Crew」「ヒロイくんⅢ」、企業によってカスタマイズ可能な「楽王3」の3種類をご用意しています。

 

■サブスクリプション版 「楽王Link」「楽王Crew」

  • 【楽王Link】雛形や材料データ、見積書のオンライン共有で業務標準化!
  • 【楽王Crew】担当者がお一人の企業様向け。気軽に始められる

 

月額制で始めやすくて続けやすく、業務の属人化、ファイル管理、業務工数の削減など、積算業務の課題をまとめて解決いたします!

まずは、気軽に始められるサブスク版で始めましょう!

製品サイトより、ぜひお申込みください!

 

 

■パッケージ版 「楽王3」

  • 【楽王3】業務課題をヒアリングし、まとめて解決可能!組織運用に乗せる充実のサポートが可能な旗艦モデル

 

自社独自の積算ルールを変えずに、業務をより効率化したい…

初めての積算見積ソフトの導入で、サポートを受けながら利用したい…

色々な業者に問い合わせたけど、自社の要件に合った積算見積ソフトが見つからない…

 

そのような企業様には、「楽王3」がおすすめ!

貴社独自の計算方法や、材料、単価、帳票の雛形など、業務でのご要件に合わせてカスタマイズし、貴社の業務にベストマッチするソフトを納品。

 

また、運用に乗る充実のサポート体制も魅力。

業務負担をかけないスケジュールを提示し、しっかり寄り添いサポートいたします。

まずは製品サイトより、お気軽にご要件をお聞かせください!

 

 

■サブスクリプション版 拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」

積算に必要な「拾い出し」の際には、読み込んだPDFやCAD図面をマウスクリックだけで拾い出せる「ヒロイくんⅢ」もあわせて導入をご検討ください

 

誰でも簡単に使えるシンプルさが魅力の製品です。

積算・拾い担当者だけでなく、営業担当者様や職人さんも利用する企業様もいらっしゃいます!

 

資材の数量や長さ、面積、体積などを簡単操作で拾い出し可能で、自動計算と自動集計により、工数削減はもちろんヒューマンエラーの防止にも寄与します。

拾い出した結果を楽王に取り込む事で、見積内訳を自動作成。

 

製品デモ実施中!

資料請求やデモ依頼は製品サイトより、ぜひお気軽にお申込みください。

 

建設業で使うパソコンを選ぶ際の注意点

建設業で使うパソコンは、用途や場所をよく考えて選ぶことが大切です。

 

見た目や価格だけでパソコンを選んでしまっては、思うような活用ができず、後悔してしまう可能性も。

最初にお伝えした通り、まずはパソコンに対する自社のニーズを明確にまとめておき、それに合ったパソコンを選びましょう

 

持ち運び用のパソコンを選ぶ際には、実際にそのパソコンを持ってみることをおすすめします。

画面の大きさも、自分の目で確認しておくのが安心です。

 

「パソコンを購入したけれど、重くて持ち運びが負担になった」「思ったより画面が小さくて作業がしにくい」などということのないよう、重さや大きさ、スペックをよく確認し、実際に見て触れてから購入するようにしてくださいね。

 

建設業のパソコンは用途や場所、スペックを重視して選ぼう

建設業では、積算や見積、設計や図面の作成、施工管理、一般事務など多くの作業にパソコンを使用します。

 

用途や使う場所によって適したパソコンは異なるため、パソコンを選ぶ際には「何に使うか」「どこで使うか」「そのためにはどんなスペックが必要か」という点をよく踏まえて、慎重に判断する必要があります。

例えば、CADを使いたいのであれば高性能のパソコンを、過酷な環境の建築現場で使いたいのであれば耐久性に優れたパソコンを選ぶなど、ニーズに合わせて考えてみましょう。

 

また、専用ソフトを使用する予定があるのであれば、それに対応したスペックのパソコンを用意しましょう。

 

アークシステムでは、工数のかかる積算見積作業をサポートする「楽王シリーズ」を提供しています。

パッケージ版はもちろん、手軽なサブスク版のご用意もございますので、パソコンの導入や買い替えのタイミングで、ぜひ導入をご検討ください。

 

★製品デモや資料請求はこちらから⇒「楽王お問い合わせフォーム

★お電話でのお問い合わせはこちらから→045-451-5121045-451-5121

この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

facebook

twitter

line

Contact

資料請求やデモ依頼など、
どんな事でもお気軽に
お問い合わせください。

お問合せ・資料請求

動画でわかりやすく解説

動画でわかりやすく解説