こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。
現代ではあらゆる業界で情報の「見える化」が重視され、そのための施策が進められています。
それは建設業も同様であり、見える化は建設業界の抱える課題解決の手段のひとつとなっています。
では、建設業における見える化には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、どのような方法で進めれば良いのでしょうか。
今回は、建設業における見える化の必要性と方法について詳しく解説します。
目次
建設業での見える化とは?
近年、さまざまなシーンで一般的に使われるようになった「見える化」という言葉。
この言葉は、次のような意味で用いられています。
【見える化とは】
目に見えない情報を目で見えるようにすること。
企業活動の実態を客観的に認識できる状態にすること。
例えば、業務の進捗という情報は、本来目には見えません。
しかし、数値や図などを用いれば、進捗を目で見える状態にすることができます。
これが、見える化です。
見える化では、あらゆる情報を目で見える状態にすることで、課題の把握や改善、トラブルの防止などを目指すことができます。
例えば、業務の進捗を見える化すれば、「どこの工程に時間がかかっているか」「スケジュール通りに業務が進んでいるか」などの情報を、明確に把握することが可能です。
そうすれば、建設業者側は時間がかかる工程にリソースを集中させたり、進捗に合わせてスケジュールを変更したりといった対応を、速やかに行えるようになります。
見える化と似た言葉に可視化という言葉がありますが、これらの言葉は次の点で異なります。
【見える化】
- 状態からそれに基づく改善行動まで認知できるようにする
- 見ようとしなくても見える
【可視化】
- 状態を把握できるようにする
- 見ようとする意思が必要
可視化は、見える化の手段のひとつだと考えると良いでしょう。
建設業界の見える化
建設業界の見える化の対象でその代表的なものは、「工程進捗」と「安全性」です。
工程進捗の見える化
工事の進捗状況を見える化することです。
工事に携わる人全員が進捗を明確に把握できるようにすることで、トラブルを未然に防ぎながらより効率的に工事を進めることができます。
ただし、日々進んでいく工事の状況がリアルタイムで見える化され、関係者に共有されている現場はまだまだ少なく、これは建設業の課題のひとつとなっています。
安全性の見える化
高い場所で作業をしたり重機を使ったりと、危険が伴う建設業では、作業時の安全性を見える化することも求められます。
例えば、安全通路や段差の色分けや、危険な場所には警告の表示をしたり、暑さ指数を示すデジタル機器を設置したりなど。
このような安全性の見える化は、作業員の安全確保のために大切です。
建設業で見える化を進める必要性とは
建設業において、なぜ見える化は必要で、進めることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、特に課題や無駄が発生しやすい工程進捗の見える化にフォーカスして考えてみましょう。
建設業で見える化が必要な理由
建設業での見える化が必要な理由としては、次の2点が挙げられます。
- 情報を共有するため
- 業務効率を上げるため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①情報を共有するため
見える化により関係者全員がリアルタイムに情報を共有できれば、全員が同じ認識を持ち、状況に合わせて円滑に業務を進められるようになります。
業務の属人化・ブラックボックス化も防ぐことができるため、「どうなっているのか担当者しかわからない」ことによる、作業の中断や遅れも防止することができるでしょう。
また、情報共有は人材育成にも有効です。
見える化により、業務に関する情報とその対応策が見える状況になっていれば、経験の浅い作業員でも適切に作業を進めやすくなります。
②業務効率を上げるため
見える化は、業務効率の向上にも効果的です。
見える化を進めることで、業務の無駄や問題点を顕在化させることができるためです。
見える化によって見えてきた無駄や問題点を改善すれば、業務の最適化も進めやすく、より効率的に業務を進行できるようになるでしょう。
また、見える化による業務の属人化解消も、業務効率化を後押しします。
建設業における見える化のメリット
見える化によって、密に情報を共有し業務を効率化できるようになれば、企業は次のようなメリットを得られます。
- コストカットが期待できる
- 進捗に合わせた速やかな対応が可能になる
- 適切なタイミングで発注をかけやすい
各メリットについて確認していきましょう。
コストカットが期待できる
見える化によって業務が効率化されれば、人件費を削減することができます。
円滑に業務が進むことで残業代の支払いが減ったり、業務量の減少により人員を減らしたりすることができるためです。
また、ITツールを用いて見える化を行なえば、紙の書類の保管コストをなくすことも可能でしょう。
進捗にあわせた速やかな対応が可能になる
工程進捗の見える化が進められた場合、作業員は進捗を正確に把握しやすくなります。
スケジュール通りに作業が進まなかった場合でも、見える化された情報を判断材料にすれば、実際の進捗にあわせて適切な対応を取ることが可能です。
また、情報が見える化されていれば、トラブルやミスへの早期対応も行ないやすくなるでしょう。
適切なタイミングで発注をかけやすい
工程進捗が見える化されていれば、資材や協力業者への発注のタイミングも掴みやすくなります。
特に、工事中の特定のタイミングで必要となる協力業者への発注などは、実際の工事の進捗によって日程がずれ込み、スケジュール調整が難しくなる場合も。
見える化によりリアルタイムで進捗が把握できれば、適切なタイミングでの発注を行ないやすくなり、工期遅延のリスクを軽減できます。
建設業で見える化を進めるための方法
建設業で見える化を進めるには、「ITツールの活用」が効果的です。
ITツールを活用すれば、現場や管理者と情報を共有しながら、会社全体で知識やノウハウをツール内に蓄積していくことができます。
蓄積した知識やノウハウは、マニュアルのように利用し、人材育成に役立てることも可能です。
また、ITツールはインターネット環境と対応デバイスさえあれば、いつでもどこからでもツールにアクセスすることができるため、情報共有のリアルタイム性を向上させます。
建設業向けのITツールなら、ツール内の工程表を用いて工事の進捗を見える化することも可能。
情報は全てデータとして残るため、ペーパーレス化を促進することにもつながります。
工程表を利用するメリットやペーパーレス化の重要性については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。
建設業界でペーパーレス化が必要な理由は?メリットや具体策も紹介!
見える化を実現するITツールの選び方
ITツールにはさまざまな種類があります。
例えば、工程管理に特化した工程管理ツールや従業員間のコミュニケーションをサポートするグループウェア、情報を蓄積・共有する情報共有ツールなど。
まずは、ツールを導入する目的やツールで実現したいことを明確にしておくことが大切です。
ツールによって機能や操作性、価格は異なるため、自社のニーズに合った機能を搭載する過不足のないツールを選ぶようにしましょう。
また、建設業界では積算見積業務も見える化を進められる領域の一つです。
過去の積算データを事例集としてまとめたり、項目ごとの工事費用を分析したりすることで、見逃しやすいミスに気が付きやすくなったり、見過ごされていた無駄が浮き彫りになったりすることもあります。
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建設業の見える化にはメリット多数!ITツールの活用を
見える化とは、見えない情報を目で見える形にすること。
建設業で見える化を進められる代表的な領域は、工程進捗や安全性の部分です。
見える化は、円滑な情報共有とそれによる業務効率化を実現します。
コストカットやトラブルへの早期対応が可能になるなどのメリットもあります。
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