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積算の基礎知識

2023.03.16

建設業での若手育成のポイントは?若手不足の原因も知ろう

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設業界の抱える問題の一つに、人材不足があります。

特に若い世代の人材が不足しており、これにより建設業界の将来を不安視する声も少なくはありません。

 

建設業界で若手社員を増やし定着させるには、適切な育成が重要です。

では、若手の育成はどのように行えば良いのでしょうか。

 

今回は、建設業における若手育成のポイントについて解説します。

背中を向ける作業者

 

若手不足の建設業界は育成が重要!

建設業界では、若手の就業者が減り、高齢化が進みつつあります。

2021年における建設業就業者の割合は、29歳以下が約12%55歳以上が約35%となっており、他の業界と比べても、若手不足・高齢化が深刻であることがよくわかります。

※参考:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について

 

建設業界に若手の就業者が少ない理由としては、「建設業に就く若手が少ないから」「建設業から離職する若手が多いから」ということが挙げられます。

若手不足を解消するために、まずはその原因を確認していきましょう。

 

建設業に就く若者が少ない原因

建設業に就く若者が減っている原因としては、次の2つが考えられます。

  • 3Kのイメージがある
  • 将来性を感じない

 

詳しく説明しましょう。

 

3Kのイメージがある

3Kとは、「きつい・汚い・危険」を表す言葉

一般的に、建設業界は他業界に比べ3Kのイメージが強く、このイメージが若者離れを加速させていると考えられます。

 

若者離れを解消するには、各企業が3Kのイメージ払拭に向け努力することが大切です。

現場の環境を整備する、福利厚生を手厚くするなど、労働環境を適切に見直し、クリーンなイメージを定着させていく必要があります。

 

将来性を感じない

若者離れの原因として、建設業に将来性を感じないという考えも聞かれます。

国内インフラの整備が完了していること、リーマンショックにより建設業界が大きな打撃を負ったことからも、今後の需要や投資に不安を覚える人は多いでしょう。

 

確かに、2011年ごろまでは建設投資の額は右肩下がりでした。

しかしその後、東京オリンピックや東日本大震災の復興によって、近年の建設投資額は大きく上昇しています。

 

今後は、老朽化した建築物の建て直し需要も見込まれることから、建設業の将来性は決して低いとは言えません。

 

若者離れを防ぐには、建設業の将来性の高さについてもアピールしていく必要があります。

建設業の将来性や課題については、「建設業の課題とは?現状や今後の動向、課題への対策を解説!」で詳しくご紹介しています。

 

建設業から若手が離職する原因

建設業では、一度職に就いた若者がすぐに離職してしまうケースもよく見られます。

その理由としては、次のような点が考えられます。

  • 工期厳守のための負担が大きい
  • 人間関係がうまくいかない

 

各理由について詳しく見ていきましょう。

 

工期厳守のための負担が大きい

建設業では、工期の厳守が重要視されます。

工期を守ること、また短縮することは、クライアントの信頼コスト削減につながるためです。

 

とはいえ、建設作業は天候の影響を受けやすく、スケジュール通りに進むとは限りません。

遅れたスケジュールは、残業休日出勤、または作業員の増員によって取り戻さなければならないケースも多く、作業員にとって大きな負担になります。

 

工期厳守のために生じるこの負担は、若者が離職してしまう原因のひとつとなっています。

 

人間関係がうまくいかない

建設業界に限ったことではありませんが、離職の原因は、現場での人間関係にあることもあります。

 

特に高齢化が進む建設現場では、「仕事の仕方は目で見て盗め」と言われてきた世代と、効率重視で最初にやり方を教えてもらってきた若手世代とで、働き方のギャップが生じやすいです。

このようなギャップが精神的な負担になり、離職を選ぶ若手も多くいます。

 

若者離れの理由や解決策については、「建設業で若者離れが進んでいる理由は?具体的な解決策についても解説!」でも詳しく解説しています。

 

建設業で若手を育成するポイントは?

設計図を見て打ち合わせ

建設業に若手を定着させるためには、若手の育成に力を入れる必要があります。

この若手の育成においては、次の点を意識しましょう。

  • 若手世代を理解する
  • 作業内容をきちんと説明する
  • フォローを行う
  • 中長期的なキャリアプランを形成する

 

それぞれについて、詳しく解説します。

 

若手世代を理解する

若手育成においては、まず現在の若手世代について理解することが大切です。

 

今の若手には、「厳しく指導する」「背中を見て覚えさせる」というやり方は合わないこともあります。

冷静で丁寧な指導褒めて伸ばすことが大切になります。

危険の伴う建設業界では厳しく指導が必要なこともありますが、感情的・感覚的な叱責は避けましょう

 

一方で、現代の若手は成長欲求が強い人も多く、きちんと向き合って指導を行えば大きな成長をとげる可能性も秘めています!

もちろん若手に合わせてばかりになる必要はありませんが、理解しようという姿勢を持っていれば、それはきっと若手にも伝わるはずです。

 

作業内容をきちんと説明する

現場作業でも事務作業でも、レクチャーを行うときは作業内容や方法、作業を行う意味を具体的に伝えることがポイントです。

「何のためにどのような作業を行うのか」をしっかり理解してもらってから作業に移ることで、作業への理解は深まり、効率も良くなります。

 

「背中で学べ」というスタイルも、長期的には観察力を鍛えたり自己解決能力を伸ばしたりとプラスに働くこともあるでしょう。

しかし、若手がそれに不安を覚え、仕事もなかなか身につかず辞めてしまう…という状況に陥ってしまうのはよくありません。

 

最初にきちんと教えておくことは効率が良く、早いスピードで戦力になってくれる可能性も高いです。

 

フォローを行う

若手のフォローも、上司の重要な役割です。

仕事後のフィードバックも積極的に行い、必要に応じてアドバイスをすることも大切です。

 

フォローやフィードバックをスムーズに行うため、「誰のフォローを誰がするのか」は事前に決めておけると良いですね。

 

中長期的なキャリアプランを形成する

中長期的なキャリアプランを形成し、目標を持ってもらうことも、若手の定着に効果的です。

「何年後にはこのような仕事を担えるようになる!」と、自身の将来像を見据えて日々の仕事に向き合うことができれば、若手のモチベーションUPにつながり、積極的に仕事に取り組んでもらいやすくなります。

 

若手育成前に準備すべきこと

事前に次のようなものを準備しておくと、若手の育成が行いやすくなります。

  • ガイドブックや資料の作成
  • ITツールの導入

 

建設業では、現場作業・事務作業ともに、多くの独自ルールが設定されています。

それをわかりやすく記したガイドブック資料を用意しておくことで、研修がスムーズに勧められます。

 

また、ITツールを導入するのも効果的でしょう。

シンプルなITツールであれば、教える人や使う人によって内容が変わることが少なく、混乱を招きづらいというメリットもあります。

 

たとえば、建設業で必要となる積算見積業務

積算業務は、建設工事にかかる費用を一つひとつ積み上げ総額を算出する大切な作業ですが、中小の建設会社であれば、スタッフそれぞれが表計算ソフトを用いながら手作業で作成しているケースがあります。

 

スタッフそれぞれで作成方法やフォーマットが異なると、教えてもらう若手も混乱してしまい、費用面でも時間面でも無駄な育成コストが発生してしまう可能性があります。

 

システム化された積算見積ソフトに社内ツールを統一することで、そのような非効率な部分を改善することができます。

 

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建設業の人材不足解決には若手に合った育成の工夫を!

建設業界では、若手の人材不足が深刻です。

その理由は、3Kや将来性のイメージから建設業に就きたいと考える若者が少ないこと、またせっかく就いても工期の厳しさや人間関係の負担から離職してしまうケースが多いことにあります。

 

この問題を改善していくためには、建設業界全体のイメージアップはもちろんのこと、若手の人材育成に力を入れることが大切です。

若手世代を理解し、丁寧な説明やフォローを心がけ、中長期的な目標を持って仕事に取り組めるような環境を整備しましょう。

 

また、確実な若手育成を行うには、ルールをまとめたガイドブックの作成やITツールの活用も効果的です。

ITツールを用いることで、無駄な育成コストの削減も可能となり、業務そのものの効率化も実現できます。

 

アークシステムが提供する拾い出し・積算見積ソフト「楽王シリーズ」は、建設業の積算見積業務をサポートするITツール。

手間のかかる積算見積業務を効率化し、社員の負担を軽減することができます。

この負担軽減は、若手の離職防止にもつながるでしょう。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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