こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。
建物を手がけるときに、建物そのものと同様に重要になるのが、外構のプランです。
今回は、外構工事の際に必要となる「外構図」について解説します。
外構図とは何かというところをはじめ、含まれる要素や役割について説明します。
また、外構図によく使われる記号にも触れていきますので、これから外構工事に携わる方はぜひ参考にしてください。
目次
外構図とは?
外構図とは、敷地内の建物以外の部分をどのように造るかを表したものです。
別名「エクステリア図面」とも呼ばれます。
そもそも外構とは、塀や庭、植栽や車庫など、建物の周りのこと。
外構には、塀で囲むクローズド外構、開放的なオープン外構、垣根やフェンスを用いるセミクローズド外構などのさまざまなスタイルがあります。
外構図には、使用する材料や仕上げ方法、寸法や仕様などが平面図※として記載されています。
具体的には、塀や門扉、駐車場・駐輪場、玄関までのアプローチや植栽などの寸法や位置、雨水排水溝やマンホールなどの排水設備についてなどが確認できます。
また、敷地境界線から外構工事の施工範囲も特定できます。
※平面図については「平面図とは何かを簡単に説明!主要な記号や略語、書き方も」をご参考ください。
外構だけでなく建物を設計する場合にもさまざまな図面を作成する必要があります。
建物の設計に必要な書面については「設計図書とは?種類や基準、保存期間を確認!積算時にも必要?」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
外構図の役割
外構図には、設計された外構が役割を十分に満たしているかどうかを確認するための重要な役割があります。
施主様にとっては、希望通りの外構になっているか確認する手段としても重要です。
外構には次の3つの役割があり、これを満たした外構図になっているかを確認する必要があります。
- 建物と外部環境の調和を図ること
- プライバシーやセキュリティに配慮すること
- 適切な高さを設定し効果的に雨水を排水すること
施工者にとっては工事指示書も兼ねるため、ミスを軽減できるよう図面を作成する必要があります。
パース図とは?
パース図は、外構の完成イメージを立体的に表現した図面です。
「Perspective Drawing(透視図)」の略で、CGを使って完成イメージを把握しやすくするために作成されます。
建物や外構の全体像を誰もが容易に理解できるよう、使用材料の色やデザインも忠実に再現します。
平面的な外構図では伝えきれない、完成後の雰囲気や空間の広がりを直感的に把握できる図面といえるでしょう。
外構図の見方は?よく使われる記号を知ろう
外構を造る際は、敷地に水がたまらないように考慮することが大切です。
そのため外構図には、勾配や高さを表す重要な記号が多く使用されています。
これらの記号を理解することで、水はけや基準点、地盤面の高さ、縮尺などの情報を正確に読み取ることが可能です。
ここからは、外構図を読み取るのに必要な記号について解説します。
高さや位置の基準となる「BM」
BMはベンチマークの略で、建物の高さや位置の基準点を示します。
電柱や塀、マンホールなど、工事完了まで動かない既存工作物を選び、基準点を「BM±0」と設定します。
BMは2カ所以上設けるのが通常で、2カ所以上のBMを相互にチェックし、正確な高さを設定します。
BMは外構設計の要となる重要な指標で、正確な高さ管理と施工品質の確保に不可欠です。
地盤の高さを表す「GL」
GLは「Ground Level」または「Ground Line」の略で、建物が建つ地盤面の高さを表す数値です。
どの高さをGLとして設定するかによって、外構部分の盛土や切土の必要性が決まります。
GLの設定は、アプローチの勾配や雨水処理に大きく影響します。
高く設定しすぎるとアプローチの勾配が急になりすぎてしまい、低く設定しすぎると雨水がたまってしまいます。
場合によっては、敷地内で左右の高さが異なるケースもあるため、全体的なバランスを考慮しつつ決める必要があります。
縮尺を表す「スケール(SCALE)」
スケールは、図面上の寸法と実際の寸法の比率を示す数値です。
通常、ミリ単位で記載され、例えば1/100の縮尺なら、外構図上の1cmが実際の1mに相当します。
図面上で正確な距離や大きさを把握できることで、施工時の誤差を最小限に抑えられます。
エクステリア製品に用いられる「柱・天端」
門柱やカーポートなどを設置するときに使用する柱は、図面上で「□」で表されます。
設計においては、生活動線を妨げないよう配置に注意が必要です。
また、天端はアプローチやブロックの最高点を指し、完成時の高さを示します。
これらの情報は、エクステリア製品の適切な設置位置や高さを決定する上で重要な役割を果たします。
外構図はミスしないための「わかりやすさ」が重要
外構図は建物周辺の外構を造るための詳細な設計図で、具体的な施工内容や施工範囲を確認できます。
外構の主な役割は建物と建物周りとの調和を図ることに加え、プライバシーとセキュリティへの配慮をしながら、雨水が適切に排水されるようにすることです。
外構図を作成する際には、施主様と工事関係者にわかりやすい図面に仕上げるために、外構図に用いられるさまざまな記号を適切に理解・使用することが大切です。
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