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積算の基礎知識

2024.10.10

建築CADとは?メリットや作成できる図面、関連職種など詳しく!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

設計図は、建設工事を正確に進めるために欠かせないものです。

そして、この設計図の作成をサポートするのが、建築CADと呼ばれるシステムです。

建築CADの利用にはさまざまなメリットがあることから、多くの工事で活用されています。

 

今回はこの建築CADに注目し、その概要や利用するメリット、作成できる図面の種類などについて、わかりやすく解説します。

図面作成

建築CADとは?

CAD(キャド)とは、「Computer Aided Design」を略した言葉で、日本語では「コンピューター支援設計」と呼ばれます。

これは、設計図の作成をコンピューター上で行うためのシステム(ソフト)のこと。

 

CADは製造業やアパレル業、機械設計、電気設計などさまざまな分野で活用されていますが、その中でも建築物の設計図作成に使われるCADが「建築CAD」です。

 

従来の建築設計図は、担当者が手作業で作成する方法が一般的でした。

しかし、手作業での作図には手間がかかり、ミスのリスクも高くなります。

 

建築CADの導入は、このような手作業の課題を解消し、効率的な図面作成を実現します。

 

建設業界では、建築CADだけでなく、3Dで建物のモデルを作成するBIMが用いられることもあります。

BIMについては、「BIMとは?特徴や導入のメリット・デメリットをわかりやすく解説!」も参考にしてください。

 

建築CADを活用するメリット

建築CADの活用には、次のメリットがあります。

  • 図面作成の効率化
  • 図面管理の効率化

 

建築CADには、作図をサポートする機能が豊富に搭載されています。

 

例えば、テンプレート機能や各寸法の自動計算機能、パターンの反復機能など。

これらの機能を活用することで、より効率的に作図を行えるようになり、ヒューマンエラーも減らすことが可能です。

 

また、建築CADでは図面をデータで管理することもできます。

紙の図面と違い、物理的に場所を取らないため保管しやすく、共有もしやすいのがメリットです。

データ管理の効率化は、コスト削減にもつながります。

 

ちなみに、アークシステムが提供する拾い出しソフト「ヒロイくんⅢ」は、CAD図面(DXF)に対応可能です。

CAD図面から読み込んだデータをクリックするだけで、長さや面積、個数など必要な情報を拾い出すことが可能です!

 

建築CADと「ヒロイくんⅢ」などの他ソフトを連携・活用しながら、設計やその後の拾い出しなど、プロジェクト全体の効率化を図っていきましょう。

 

建築CADで作成できる図面

図面

建設工事の実施にあたって、建築CADを用いて多くの図面が作成されます。

ここでは、その中でも代表的な図面の種類をご紹介します。

 

基本設計図

基本設計図とは、初期段階で作成される、間取りや構造などといった建物の骨格を示した図面のこと。

建物のデザインや間取りを決定するために使用され、発注者の希望をもとに、法規制などを考慮しながら作成されます。

 

この図面は、発注者への説明にも用いられるため、建築の専門知識がない人でも理解しやすいよう、わかりやすい内容で作られているのが特徴です。

 

実施設計図

実施設計図とは、建物の詳細な設計情報を示す図面です。

基本設計図をもとに作られますが、内容がより詳しいのがこの図面の特徴。

 

実施設計図は、建物のデザインを示す「意匠図」や構造を示す「構造図」、設備や配管、配線を示す「設備図」など、複数の図面から構成されます。

 

工事費用の見積もりは、実施設計図をもとに算出されます。

 

確認申請図

確認申請図とは、建設工事の実施にあたって行政に申請を行う際に、添付しなければならない図面群のこと。

 

具体的には、敷地と建物の位置関係を示す「配置図」や建物を上から見た「平面図」、立ちものを横から見た「立面図」、建物を垂直に切断した断面を示す「断面図」などの複数の図面が含まれます。

 

これらの図面は、行政が建物の形状や構造が建築基準法へ適合しているかを判断するために用いられます。

 

竣工図

竣工図とは、実際に出来上がった建物を図面化したものです。

 

建設工事では、現場で設計の変更が行われることも多く、施工前に作成された図面の内容と実際の建物に違いが生じます。

この違いを反映し、建物の実物を図面にしたものが竣工図です。

 

これは将来的な修繕やリフォーム時に重要な役割を果たします。

 

特に配管や配線は工事中に変更が生じやすいですが、これらは壁や天井の中にあるため、竣工後に目視することはできません。

しかし竣工図があれば、変更後の配管や配線についても、後から把握することが可能です。

 

建設工事で用いられる設計図書については、「設計図書とは?種類や基準、保存期間を確認!積算時にも必要?」で詳しくご紹介しています。

 

建築CADを扱う仕事

建設業界で建築CADを扱う仕事には、次のようなものがあります。

  • CADオペレーター
  • 設計士
  • 建築士 など

 

それぞれどのような仕事なのか、詳しくみていきましょう。

 

CADオペレーター

CADオペレーターとは、CADによる各種設計図の作成を専門的に担う仕事です。

 

オペレーター自らが設計をするのではなく、設計者の考えた設計を指示に従って図面化します。

また、図面の修正や調査も行います。

 

指示に従ってCADを操るCADオペレーターは、未経験でも比較的就職しやすい仕事だといわれています。

設計士や建築士を目指す人がCADオペレーターからキャリアを始めることも多く、CAD初心者に向いています。

 

設計士

設計士とは、建築物の設計やそのサポート業務を行う職種です。

設計に関する国家資格は有していない点が、建築士との違いです。

 

設計士は、自身で一から建築物の設計を行い、それをCADなどを用いて図面化します。

従って、CADのスキルだけでなく、建築学や関連法についての知識も求められます。

 

ただし、資格を有していない設計士ができる設計には制限があり、担えるのは基本的に小規模な建築物の設計のみとなります。

 

建築士

建築士は、国家資格である建築士の資格を有し、建築物の設計や工事の管理を行う職業です。

建築士資格は、一級・二級・木造の3種類に分かれていて、扱える建築物は資格の種類によって異なります。

 

一級建築士は全ての建築物を扱えますが、二級建築士は規定内の面積や高さの建築物のみ、木造建築士は規定内の面積や高さの木造建築物のみを扱うことが可能です。

 

建築士は、CADなどのソフトを用いながら、一から建築物の設計を行います。

 

建設業界の仕事の種類については、「建設業の仕事の種類は?その内容や今後期待できる職業もご紹介」もご一読ください。

 

建築CADは建築物の設計を効率化するシステム!

建築CADは、建築物の設計をサポートするシステムです。

豊富な機能と図面のデータ化により、設計図の作成・管理を効率化します。

 

建築CADで作成される図面には、基本設計図、実施設計図、施工図、確認申請図、竣工図などさまざまな種類があります。

 

また、CADを用いてこれらの図面を作るのは、CADオペレーター設計士建築士の役割です。

このうち、自分自身で一から設計を行うのは設計士と建築士で、国家資格を有する建築士はより広い範囲の建築物を手がけることができます。

 

 

アークシステムは、ITツールを通して、建設業に携わる方の業務をサポート。

建設業で特に手間のかかる拾い出し・積算見積をサポートする「楽王シリーズ」を提供しています。

 

図面の拾い出しには、月額たったの¥3,800(税込)から使える 「ヒロイくんⅢ」をご用意しております。

 

読み込んだ図面をマウスでクリックするだけの簡単操作で、初心者にも簡単に拾い作業ができる製品です。

CAD図面(DXF)にも対応します。

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単価データには全日出版社の「積算実務マニュアル」の情報を収録し、個別/複合単価を切り替えて積算が可能。

検索機能により目的の材料がスムーズに見つかるため、単価の確認にも活躍します。

 

豊富な機能をそろえ、貴社業務にあわせてオーダーメイドで製品を調整できるパッケージ版のほか、スタートしやすいサブスクリプション版も用意していますので、ニーズにあわせてご検討ください。

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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