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積算の基礎知識

2023.08.17

建設業で女性が働くメリットとは?課題や取り組みなどをご紹介!

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設業と聞くと、「男性の仕事」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

 

確かに、従来の建設業界では男性が多数を占めていました。

しかし、近年では女性の従業員も増えてきています。

 

この変化の背景には、女性を増やすために業界が一丸となって進めている取り組みがあります。

 

では、建設業界に女性を増やすことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

また、女性を増やすためにどのような取り組みが実施されているのでしょうか。

 

今回は、建設業界における女性従業員の増加やそのメリット、そのための取り組みについて詳しく解説します。

建設業の女性

 

建設業界で働く女性が増えてきている!

建設業界で活躍する女性は、年々増加しています。

 

総務省の労働力調査によると、2012年におよそ70万人であった建設業における女性の就業者数は徐々に増加し、2022年にはおよそ85万人になっています。

 

また、2012年に13.9%であった全体の就業者における女性比率も、2022年には17.7%にまで上昇しました。

7年間の間に、建設業界における女性就業者数は約15万人、その比率は約3.8%も増加したのです。

 

また、文部科学省の学校基本調査では、大学から新卒で建設業界へ就職する女性数・女性比率の推移を見ても、2012年の24.0%から2022年には28.4%に上昇しており、増加傾向が見られます。

 

このような女性就業者増加の背景には、建設業界が模索している女性活躍のための取り組みがあります。

 

建設業を敬遠しがちな女性に対し、建設業への入職・定着を支援する取り組みに力を入れる企業が増えているのです。

また、国も助成金などを通じ、その取り組みを後押ししています。

 

このような取り組みにより、従来に比べて建設業界での女性の働きやすさは向上し、女性就業者の割合も増えてきました。

 

とはいえ、未だ女性比率が高いとは言えません

この現状を改善していくためにも、建設業界では今後もより効果的な取り組みを模索し続けていく必要があります。

 

建設業界に女性が増えるメリット

打ち合わせをする女性

建設業界で女性の活躍が増えると、企業は次のようなメリットを得ることができます。

  • マンパワーが増える
  • 女性視点でのニーズ把握ができる
  • コミュニケーション能力を生かした対応ができる

 

上記メリットについて詳しくご紹介します。

 

マンパワーが増える

建設業界は、人手不足が深刻です。

特に若い世代の働き手が少なく、就業者の高齢化が進んでいるため、将来的にはさらに状況が深刻になることも懸念されています。

 

しかし、建設業で働く女性が増えれば、人手不足は緩和されます。

女性の活躍によりマンパワーが増えれば、就業者の負担軽減につながり、将来的な人手も増やすことができるでしょう。

 

女性視点でのニーズ把握ができる

従来の建設業界は、男性を中心に回ってきました。

そんな男性中心社会において、女性の活躍は新たなアイデアやニーズを生みます

 

女性ならではの価値観や経験からのアイデアが、顧客のニーズにマッチする可能性があるためです。

 

女性視点でのデザインや対応は、従来の建設業の可能性を広げます。

これにより、建設業界は多様性を持って、より発展していくことができるでしょう。

 

コミュニケーション能力を生かした対応ができる

一般的には、「女性はコミュニケーション能力に優れている」といわれています。

建設業ではクライアントや他業者と打ち合わせを行うことが多く、スムーズかつ正確に業務を進めるためには、他者との密なコミュニケーションが欠かせません。

 

もちろんすべての女性がコミュニケーションを得意とするわけではありませんが、コミュニケーション能力に長けた女性が多く活躍していれば、打ち合わせや意思確認がスムーズに、そして顧客満足度の向上を目指すことにもつながるかもしれません。

 

女性が建設業界で働く上の課題と取り組み

女性が建設業界で安全かつ快適に働くためには、複数の課題があります。

近年では、その課題を解決するため、積極的に取り組む会社も多くなってきました。

 

ここでは、女性が建設業界で働くための課題とそれに対する具体的な取り組みを掘り下げていきましょう。

 

女性用設備の不足

建設業での女性活躍にあたってまず挙げられる課題は、「女性用設備の不足」です。

 

現状、女性用のトイレ更衣室が設置されている工事現場はほとんどありません。

 

特に、設置されるトイレは簡易的なものが多く、衛生面でも抵抗を覚える女性は多いでしょう。

このような現場では、女性は安心して働くことができません。

 

しかし近年では、この状況を解消するため、女性専用トイレや更衣室を設置する現場も増えてきました。

国土交通省でも、男女別で設備の揃った快適トイレの設置を推奨しています。

 

また、国では女性専用作業員施設設置経費助成として、女性のために職場環境を改善した企業に対する助成金も整備しています。

 

女性用設備の中でも特にトイレの整備は、建設業の喫緊の課題。

女性の活躍を増やしたいなら、まずは安心・安全な設備を整えるべきでしょう。

 

建設業でのトイレの課題については、こちらのコラムでも触れておりますので、あわせてご参考ください。

建設工事現場では洋式の仮設トイレの設置は義務?積算方法も確認

 

女性に対する偏見

長らく男性が中心であった建設業界には、女性に対する偏見を持つ人もいます

「女性が現場で働けるわけない」と考えている人もいるでしょう。

 

このような考えは、働く女性へのハラスメントへつながる恐れがあります。

 

この課題を解決するために、多くの企業は従業員に対しハラスメント研修を実施しています。

研修を通し、「どのような言動がハラスメントにあたるのか」「自分はハラスメントをしていないか」具体的に把握することは、ハラスメント防止に効果的です。

 

また、国土交通省でも建設業における女性リーダーを育成すべく、実践的な講習を実施しています。

このような講習をもとに女性リーダーが増えていけば、女性に対する偏見やハラスメントも減少していくでしょう。

 

産休や育休の理解・制度不足

女性の活躍を促進するには、産休・育休に関する制度の整備が必要です。

 

しかし、男性が多い建設業では、産休や育休に対する理解が進んでおらず、制度整備も十分ではありません

この理解と制度整備が進まない限り、女性はキャリアを続けられず、女性就業者が増えることは期待できません。

 

近年の建設業界では、産休・育休を経た女性への復職支援を実施したり多様な働き方を認めたりする企業も増えてきました。

 

なかには、ベビーシッター補助制度を整備している企業も。

このような制度は産休・育休に対する理解増進にもつながるでしょう。

 

また、国からは「両立支援等助成金」として、育児休業の取得に関する取り組みを行った企業に対し、助成金を支給しています。

このような助成金の整備も、女性または男性の育休推進および理解に役立ちます。

 

建設業で活用できる補助金や助成金については「建設業におすすめの補助金・助成金を紹介!概要や活用のメリットは? 」でも解説しています。

 

女性が活躍しやすい建設業界での職種とは?

建設業界では、さまざまな職種の人が働いています。

その中でも女性が活躍しやすく、実際に女性の割合が増加傾向にある職種をご紹介しましょう。

 

建築士

建築物の設計や施工管理を行う建築士は、多くの女性が活躍する職種です。

女性ならではの視点での設計は、建物の可能性を広げます。

 

近年、女性建築士の割合は増え、資格取得者も約2〜3割が女性となっています。

 

施工管理

コストや工程、資材など、工事現場のあらゆることを管理する施工管理の仕事にも、女性が増えています。

この業務では、他の職人を含めた全体の調整が必要になるため、女性による高いコミュニケーション力や調整能力が役立ちます。

 

CADオペレーター

CADを使って設計図の修正・調整を行うCADオペレーターとしても、多くの女性が活躍しています。

力仕事ではなく、資格やスキルがあれば活躍できるこの職種では、設計者の意図を汲み取ることが重要であり、女性は特にその能力に長けているとも言われています。

 

BIMオペレーター

3Dで建築物のモデルを構築し、企画から管理まで情報を一元化するBIMオペレーターには、高度なスキルが必要です。

BIMオペレーターもスキルがあれば活躍できるため、女性の就業者が増えてきています。

 

左官職人

漆喰やモルタルを壁に塗っていく左官職人は、職人と呼ばれる職種の中でも数少ない、多くの女性が活躍する職種です。

力が必要な場面もありますが、それよりも左官職人には繊細な技術が必要。

デザイン性や器用さが重視されるため、女性も活躍しやすい分野です。

 

建設事務

建設業における事務は、女性が就きやすい職種の一つです。

 

建設事務では、電話・メール対応や備品の発注、書類作成など一般的な業務から、積算見積業務や拾い出し業務など建設業ならではの業務も。

現場に出向く必要がないので、ITソフトなどを活用すれば、これらの業務はテレワークで進めることも可能です。

 

これにより、子育て中の女性も柔軟な働き方で建設業に携わることができます。

 

建設業のテレワークについては「建設業でのテレワークは可能?現状や導入方法、メリットについて 」でもご紹介しています。

 

建設事務で活躍!アークシステムの「楽王シリーズ」

ご紹介した通り、建設事務はテレワークなど柔軟な働き方ができ、女性にとって働きやすい業種です。

中でも、建設業ならではの積算見積拾い出しなどの建設事務は、専用のITソフトの導入で効率を高めたり、テレワークの推進をすることもできます。

 

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建設業での女性活躍にはメリット多数!まずは環境整備を

建設業界では、女性活躍のための施策推進が行われており、それにより女性就業者の数は増えています。女性の増加により、建設業界は人手不足の緩和や新たなニーズの把握など、多くのメリットを得られるでしょう。

 

とはいえ、設備や制度、従業員による理解の面で、女性が安全・快適に仕事をできる環境整備はまだまだ不十分です。

女性の活躍を増やすには、トイレの整備やハラスメント研修、産休・育休の制度整備など、女性のための環境整備に積極的に取り組まなければなりません。

 

建設業における女性の活躍を増やすには、柔軟な働き方を認めることも大切です。

そのためには、テレワークに対応できるITソフトを導入するのも良いでしょう。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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