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2024.11.22

建設機械施工管理技士の合格率(難易度)は?試験内容や対策も

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

建設工事に関わる国家資格に、建設機械施工管理技士というものがあります。

建設機械施工管理技士の資格を取得すると、建設工事の現場において、建設機械を使用した現場管理を担うことが可能です。

 

では、建設機械施工管理技士の資格を取得するためには、どのような試験を受けなければならないのでしょうか。

 

今回は、建設機械施工管理技士資格試験の概要と合格率、試験内容、対策方法などについて、詳しくご紹介します。

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建設機械施工管理技士はどんな資格?

建設機械施工管理技士とは、建設工事における機械化施工に従事する人材の技術向上を図るために整備された国家資格のこと。

建設機械施工管理技士資格の取得者は、建設業法上の専任技術者主任技術者監理技術者になることが可能です。

 

建設機械施工管理技士の主な仕事は、工事現場での建設機械の管理・取り扱い・検査です。

ただ機械を扱うだけでなく、工事計画書の作成や工程管理、安全管理、品質管理なども担います。

建設機械に特化して、各種管理業務を行う職種だと考えると良いでしょう。

 

建設機械施工管理技士試験は、1級と2級分かれており、それぞれ一次検定と二次検定が実施されています。

 

2級の一次検定は、17歳以上であれば実務経験や学歴は問われず、誰でも受験することが可能です。

2級の二次検定、並びに1級の受験にあたっては、学歴、実務経験、他試験合格の有無による受験資格条件が設定されています。

 

詳しくは、一般社団法人日本建設機械施工協会の「令和6年度 建設機械施工管理技術検定のお知らせ」よりご確認ください。

 

1級では全ての建設機械を、2級では合格した種別の建設機械のみを取り扱うことができます。

 

建設工事における専任技術者や主任技術者、監理技術者については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。

専任技術者とは?仕事内容や要件、必要な資格と実務経験も解説!

主任技術者とは?資格や業務、専任・監理技術者との違い

監理技術者とは?資格や業務、専任・主任技術者との違い

 

建設機械施工管理技士に向いている人

建設機械施工管理技士には、次のような人が向いているといわれています。

  • 危機管理能力が高い人
  • コミュニケーション能力が高い人

 

建設機械施工管理技士は、大型の建設機械を取り扱います。

建設機械の取り扱いは一歩間違うと大きな事故につながるため、慎重に行う必要があります。

 

したがって、危機管理能力が高く、常に慎重かつ冷静な判断ができる人は、建設機械施工管理技士に向いています。

 

また、建設機械施工管理技士が適切な施工管理を行うためには、現場の作業員や技術者と密に連携する必要があります。

コミュニケーション能力に長けている人なら、現場での連携を取りやすく、作業をより安全かつスムーズに進められるでしょう。

 

建設機械施工管理技士の合格率(難易度)は?

建設機械施工管理技士の合格率(難易度)は?試験内容や対策も

ここからは、建設機械施工管理技士の合格率(難易度)と試験内容について、各級ごとに解説していきます。

 

建設機械施工管理技士1級の難易度(合格率)と試験内容

まずは、建設機械施工管理技士1級の難易度(合格率)と試験内容を確認していきましょう。

 

1級の難易度(合格率)

直近4年間の建設機械施工管理技士1級の合格率(一次・二次)は以下のとおりです。

1級の合格率

※2024年11月現在。2024年分二次検定については、まだ結果が発表されていません

 

過去4年間の結果を見ると、1級試験の一次検定合格率は平均27.7%程度、二次検定合格率は平均59.5%程度(3年分)でした。

 

一次検定の合格者は約3割、二次検定に受かるのはそのうちの約6割であることから、試験の難易度は高いといえます。

 

1級の試験内容

建設機械施工管理技士1級の試験内容をご紹介します。

 

1級一次検定の試験内容

建設機械施工管理技士1級一次検定の試験科目は、以下のとおりです。

 

【共通問題】

  • 土木工学
  • 施工管理法
  • 建設機械原動機
  • 石油燃料
  • 建設機械
  • 建設機械施工法
  • 法規

 

試験の解答はマークシート形式四肢択一で行います。

 

また、合格基準は得点率60%以上とされています。

 

1級二次検定の試験内容

建設機械施工管理技士1級二次検定の試験科目は、以下のとおりです。

 

【筆記試験】

  • 組合せ施工法
  • 施工管理法
  • 建設機械施工法

 

【実技試験(2種別を選択)】

  • 第1種:トラクター系建設機械操作施工法
  • 第2種:ショベル系建設機械操作施工法
  • 第3種:モーター・グレーダー操作施工法
  • 第4種:締め固め建設機械操作施工法
  • 第5種:舗装用建設機械操作施工法
  • 第6種:基礎工事用建設機械操作施工法

 

二次検定では、筆記試験とともに実技試験も実施されます。

 

実技試験については、6種別の中から2種別を選択し、受験します。

それぞれの試験の合格基準は得点率60%です。

 

建設機械施工管理技士2級の難易度(合格率)と試験内容

次に、建設機械施工管理技士2級の難易度(合格率)と試験内容を確認していきます。

 

2級の難易度(合格率)

直近4年間の建設機械施工管理技士2級の合格率(一次・二次、種目別)は以下のとおりです。

2級の合格率

2級の種目別合格率

※2024年11月時点。2024年分二次検定については、まだ結果が発表されていません

 

過去4年間の結果を見ると、2級試験の一次検定合格率は平均46.1%程度、二次検定合格率は平均72.1%程度(3年分)でした。

一次検定では約半分の受験者が合格し、そのうちの約7割が二次検定にも合格していることから、1級試験に比べると難易度は低めであると考えられます。

 

とはいえ、一次・二次合わせた合格率は全体の半分以下であることを考えると、2級建設機械施工管理技士の資格試験の難易度は決して低くはないでしょう。

 

2級の試験内容

建設機械施工管理技士2級の試験内容をご紹介します。

 

2級一次検定の試験内容

建設機械施工管理技士2級一次検定の試験科目は、以下のとおりです。

 

【共通問題】

  • 土木工学
  • 施工管理法
  • 建設機械原動機
  • 石油燃料
  • 建設機械
  • 建設機械施工法
  • 法規

 

【種別問題(いずれかを選択/最大2つまで)】

  • 第1種:トラクター系建設機械・トラクター系建設機械操作施工法
  • 第2種:ショベル系建設機械・ショベル系建設機械操作施工法
  • 第3種:モーター・グレーダー・モーター・グレーダー施工法
  • 第4種:締め固め建設機械・締め固め建設機械操作施工法
  • 第5種:舗装用建設機械・舗装用建設機械操作施工法
  • 第6種:基礎工事用建設機械・基礎工事用建設機械操作施工法

 

2級の一次検定では、共通問題とともに、6つの種別から自分が選択した問題を解くことになります。

試験の解答はマークシート形式四肢択一で、合格基準は得点率60%以上です。

 

2級二次検定の試験内容

建設機械施工管理技士2級二次検定の試験科目は、以下のとおりです。

 

【筆記試験】

  • 施工管理法

 

【実技試験(一次検定で合格した種別を選択)】

  • 第1種:トラクター系建設機械操作施工法
  • 第2種:ショベル系建設機械操作施工法
  • 第3種:モーター・グレーダー操作施工法
  • 第4種:締め固め建設機械操作施工法
  • 第5種:舗装用建設機械操作施工法
  • 第6種:基礎工事用建設機械操作施工法

 

二次検定は、筆記試験にあわせ実技試験も実施されます。

 

筆記試験の解答はマークシート方式四肢択一合格基準は得点率60%以上、実技試験の合格基準は得点率70%以上です。

 

建設機械施工管理技士の試験対策方法

建設機械施工管理技士は決して簡単とはいえないものの、しっかり勉強時間を確保できれば、合格を目指しやすい資格です。

 

基本的なことですが、合格を目指すために、次のような対策方法を知っておくと良いでしょう。

  • スケジュールを作成し効率良く学習する
  • 解答だけでなく解説も読む
  • 講習・講座を利用する

 

まずは、学習スケジュールを作成することが大切。

 

建設機械施工管理技士の資格試験は、複数の科目からなる試験です。試験科目を網羅的に学習し、復習まで終わらせて置くには、計画性が重要です。

時間が足りず十分学習できなかった科目が発生しないよう、バランス良く計画を立てましょう。

 

元々持っている知識や経験にも左右されますが、60時間程度の勉強が必要ともいわれています。

試験日から逆算して、学習スケジュールを立てていきましょう。

 

また、問題集などを用いて学習する場合には、問題の解答だけでなく、その解説まで読み込むことが大切です。

解答を暗記するだけでは、理解が深まらず、試験での臨機応変な対応ができない可能性があります。

 

自分だけでの学習が難しいと感じる場合には、プロ講師による講習や通信講座を利用するのも良いでしょう。

講師のサポートを受けることで、モチベーションの維持もしやすく、仕事をしながらでも効率的に学習を進めやすくなります。

 

建設機械施工管理技士試験は計画的な学習で着実に合格を目指そう

建設機械施工管理技士とは、建設工事において、工事機械に特化した管理業務を行うために必要な国家資格です。

この資格は1級と2級に分かれており、資格取得のためには、一次検定と二次検定の両方に合格する必要があります。

 

過去4年間における建設機械施工管理技士1級の一次検定の合格率は約30%、二次検定の合格率は約60%でした。

また、2級の一次検定の合格率は約50%、二次検定の合格率は約70%でした。

 

建設機械施工管理技士試験に合格するためには、出題される分野を網羅的に学習し、内容を身に付ける必要があります。

そのためには、計画的に学習を行うこと、問題の解説もしっかり読み込むことが大切。

場合によっては、プロの講師による講習や講座の利用も検討しましょう。

 

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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