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積算の基礎知識

2021.12.07

電気工事の積算とは?単価や価格の考え方、見積作成時の注意点を確認

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この記事は約3分ぐらいで読めます。

こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。

 

電気工事を適正価格で提供し、適正な利益を得るためには、まずは積算・見積が重要!

根拠のある積算で適正価格を提示できなければ、お客様からの信頼を得られないですし、赤字になっても困ります。

 

今回のコラムでは電気工事における積算の重要性を解説!

積算に欠かせない単価や適正価格の考え方積算・見積作成時の注意点などを紹介します。

電気工事の現場監督

 

電気工事における積算とは?

電気工事における積算とは、工事の設計書や指示書をもとに、工事に必要な部材や施工の単価や人件費を計算し、工事原価を算出する作業です。

 

電気工事はさまざまな部材を使い、さまざまな作業を行って工事を遂行します。

部材の種類や数ごとに異なる材料費、作業内容によって異なる人件費をそれぞれ積み上げていき、そこへ会社への利益分を乗せて見積書を完成させます。

 

積算はひとつの部材ごと、ひとつの作業ごとに細かい設定と計算が必要な、手間のかかる作業です。

 

しかし、適正な積算を行うことは、適正な工事価格を設定し、会社に適正な利益を出すためにも重要な工程でもあります。

積算を正確に行うことは、根拠が明確な適正価格を提示することにもなり、顧客からの信頼を得ることにもつながるでしょう。

 

電気工事の積算で重要な、労務単価や歩掛とは?

電気工事の積算で、とくにポイントとなるのは労務単価歩掛(ぶがかり)から算出する人件費です。

 

同じ材料なら単価が変動しにくい材料費と比べて、労務単価や歩掛は業者ごとに設定が異なる可能性があります。

この数値が違うことで「同じ工事なのに業者ごとに見積が違う」ということが起こり得ます。

 

労務単価とは

工事を依頼する作業員に対する報酬単価です。

 

以下のような内容があります。

  • 基本給や各種手当(8時間あたり)
  • ボーナス(1日あたり)
  • 食事などの現物支給(1日あたり)

 

公共工事では、国土交通省が都道府県ごとに設定した公共工事設計労務単価が用いられます。

民間の工事でも、この労務単価を目安に設定・計算されることがほとんどです。

 

歩掛(ぶがかり)とは

歩掛とは、作業ごとにかかる手間=作業時間を数値化したものです。

難易度や手間の違うA作業とB作業を行ったとき、それぞれいくらかかるのかは作業時間を使って算出することができます。

 

単位は「人工(にんく)」で、1人工は1人の作業員が1日(8時間)で行える作業量です。

たとえば、作業員1人で4時間かかると想定される作業は0.5人工、作業員2人で4時間かかる作業は1人工で表します。

 

ただし歩掛は、使う材料や工事の内容によって難易度やかかる時間は一つひとつ異なり、それを一つひとつ設定するとなると非効率です。

そのため、歩掛についても国土交通省が「公共建築工事標準単価積算基準」にて部材ごとの標準歩掛を細かく設定しており、参考にしている会社が多いです。

 

歩掛についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

積算に重要な歩掛とは?計算や使用の注意点・メリットをチェック

 

適正な電気工事費の考え方もチェック!

電気工事費にかかる費用を考えたとき、一般の方は無意識になじみ深い時間給で考えやすく、工事費によっては「短時間の作業なのに、こんなに工事費がかかるの?」と感じてしまいがちです。

 

しかし、現地での作業自体は短時間だとしても、作業の難易度によっても歩掛が違いますし、材料費やその運搬にかかる費用、交通費、移動・待機も含めた拘束時間に対しても費用がかかります。

さらにはその作業員や現場を裏で支える、事務方の人件費や事務所の光熱費といった経費がかかっていることも忘れてはいけません。

 

それぞれ根拠のある単価を用いて適切な積算を行っていれば、「工事費用が高いのでは?」と指摘された際も、具体的な根拠を示して説明することができます。

 

電気工事における積算・見積作成の際の注意点

設計をチェックする設計士

電気工事の積算・見積作成は、材料ごと・作業ごとにそれぞれ異なる単価を積み上げていくため、細かく手間のかかる作業です。

 

とくに、設計書などの図面から部材を拾い出して見積書に起こしていく工程で、抜け漏れ・間違いなどのミスが起きやすいです。

 

部材の種類やサイズをひとつ間違えるだけで材料単価や歩掛が変わってしまい、合計金額に影響が出てしまいます。

ミスを減らすためには、図面を引くときに同時に見積を起こしたり、それが無理なら部材の種類や数量をメモしておくなどの工夫が必要です。

 

また、原価と利益をきちんと盛り込み、損をしない価格設定にすることも大切です。

相場よりも高すぎると受注が難しくなりますが、かといって利益分を乗せないと会社に利益が出ません。

材料単価や労務単価、歩掛などをしっかり分析しながら、お客様の要望に沿った内容かつ適正価格の見積を作成しましょう。

 

さらに忘れてはいけないのが、見積を作成している時間も立派なコストだということ。

積算・見積作成は手間のかかる業務ですが、積算見積ソフトなどを導入することでぐっと効率化が可能ですよ。

 

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豊富なテンプレートと材料データで迅速・正確・簡単に見積書が作成できる「楽王」や、マウスクリックで簡単に拾い出しが可能で幅広い業種に対応する「ヒロイくんⅢ」などがあるので、ぜひご覧ください!

 

電気工事の積算で「楽王3」を実際に役立てている事例もありますので、合わせてご覧ください。

電気工事関連企業の導入事例

 

積算・見積作成や管理を効率化する重要性については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

見積・積算を効率化するシステムを紹介!表計算ソフトには問題点も

 

電気工事の適正価格設定には積算が重要!

電気工事の積算とは、工事の設計書や指示書をもとに、工事に必要な部材や施工の単価や人件費を計算し、工事原価を算出する作業のこと。

 

見積書作成のもととなる作業で、電気工事の価格設定には欠かせません。

 

とくに工賃にあたる部分の価格設定は、使う材料ごと、作業ごとに異なる単価を積み上げていく、細かくて手間のかかる作業です。

価格がわかりやすい材料費と違って、労務単価や歩掛は企業ごとに設定が異なるケースも多く、根拠や設定を明確に示すことが大切です。

 

積算・見積作業を適正に・正確に・迅速に進めるためにも、ぜひ積算見積ソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

積算作業をしている時間もコストです。

業務効率化によりコスト削減することは、社内の利益であると同時にお客様の利益や信頼にもつながりますよ。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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