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積算の基礎知識

2023.09.25

設計事務所の独立に必要な準備は?集客方法やメリット、注意点も

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

設計事務所で建築士として働いている中で、いずれ独立して自分の力で仕事をしていきたいと思う方は多いと思います。

独立後は自分の裁量で仕事を進められ、成功すれば収入拡大も期待できます。

 

しかし、しっかり準備しておかないと、独立後に「こんなはずではなかった」といったことが起こる可能性もあります。

 

今回は設計事務所の独立に際して、必要な準備や身につけたいスキル、独立するメリットや注意点について紹介していきます。

家の模型

 

設計事務所の独立に必要な準備

独立して設計事務所をはじめるとなったら、さまざまな準備が必要です。

建築士事務所への登録など事務的な作業や、設計事務所のブランディング、ホームページの開設などの対応が必要になるでしょう。

 

独立後にも継続して仕事が取れるかどうかもこの準備にかかっていますので、しっかり戦略を考えた上で進めることが大切です。

 

独立に必要な準備の一例をご紹介します。

 

人脈を広げる

設計事務所として独立しても、すぐには集客にはつながりません。

まずは、人脈を広げて紹介してもらう必要があります

 

独立前の仕事の中での人脈などを大切にして、独立後も相談ができるようにしておくことが大切です。

 

建築士事務所への登録

建築士として独立して、設計事務所を経営するのには建築士事務所への登録が必要です。

建築士事務所は、取得している資格に応じて「一級建築士事務所」「二級建築士事務所」「木造建築士事務所」の3つがあります。

 

建築士事務所へ登録するには、「管理建築士の常駐」が要件の一つです。

 

管理建築士になるには、下記の要件を満たす必要があります。

  • 建築士としての実務経験が3年以上あること
  • 所定の講習(管理建築士講習)を修了していること
  • その事務所の専任であること

 

無登録業務は法律で禁じられており、刑罰の対象となります。

 

有効期間は登録日から5年のため、5年ごとの更新が必要です。

 

ホームページの開設

開業後すぐは、今までの人脈などが集客の頼りになりますが、ホームページの内容も仕事を依頼するかの判断ポイントの一つになります。

 

「どのようなコンセプトで設計を行う事務所か」「依頼するとこのような建物ができる」といったことをきちんと伝えられるホームページを作りましょう。

ホームページに具体的な情報があることで、顧客に安心感を与えることもできます。

 

近年は、ホームページがあることが当たり前になってきています。

ホームページがないと、開業の準備ができていない印象を与えてしまう可能性もあるでしょう。

 

最初は人脈をベースに仕事を獲得していく予定でも、開業に合わせてホームページを作成しておくのがおすすめです。

 

事務所や備品の用意

設計事務所は自宅でも開業可能ですが、将来的に従業員を雇用する予定があれば、事務所を借りるのがおすすめです。

 

事務所をはじめ、次のような細かい備品の準備も必要です。

  • ネット環境や電話回線
  • パソコン
  • デスクやチェア
  • プリンター
  • 名刺
  • 設計や見積、経理に関わるソフト など

 

設計に必要なCADソフトなどのほか、会社を経営していくために必要な見積ソフトや経理に関わるソフトなども準備が必要でしょう。

 

設計事務所の独立後の集客方法

設計事務所を立ち上げたら、まず集客していかなければなりません。

集客方法として、主に下記の3つの方法があります。

  • 工務店・建設会社と連携して集客
  • ホームページから集客
  • SNSからの集客

 

工務店・建設会社と連携して集客

独立後の一般的な集客方法としては、工務店や建設会社と連携して仕事を回してもらう方法があります。

 

前項の「独立前の準備」でご紹介した人脈の部分にも関わりますが、自分が過去に仕事をしたことがある工務店や建設会社に独立したことを伝え、そこから案件をもらいます。

 

そのほか、以前仕事をしたことがあるクライアントから、工務店を紹介してもらうなど、なるべく多くの会社から仕事をもらえるように営業していくことが大切です。

 

ホームページから集客

現在は、ホームページからの集客が非常に大切です。

Webで検索した顧客がホームページを見て仕事を依頼してくることもあるでしょう。

 

ホームページからの集客は、専門知識が必要です。

ホームページの制作やマーケティングは、専門会社などに依頼するのがおすすめです。

 

SNSからの集客

ホームページだけでなく、SNSで集客する方法もあります。

 

X(旧Twitter)やInstagramなどで、設計した建築物を紹介するなどして集客していきます。

普段から建築士としての自分の考え方などを発信してフォロワーを増やしておくことができれば、大きくプラスになります。

 

設計事務所の独立に向けて身に付けたいスキルや知識

お家の打ち合わせ

事務所経営に関わる知識や、仕事の幅を広げる資格など、設計事務所の独立に向けて身に付けておくと役立つスキルや知識がいくつかあります。

 

役に立つスキルや知識を紹介していきます。

 

経理・経営・法律面の知識

独立して設計事務所を立ち上げるということは、会社を経営していく形になります。

そのため、経理や経営面の知識を持っておくと有利になります。

 

どこまでを業務範囲とするかにもよりますが、設計から建築までを担当するのであれば、工事ごとの利益率をきちんと把握し黒字経営を続けていくために、積算の知識も必要です。

 

また、設計事務所で扱う設計図書などには、法律で保存期間が定められているものもあります。

そのような法律面の知識も必要になるでしょう。

 

設計図書の保存期間などについては、こちらのコラムもご参考ください。

設計図書とは?種類や基準、保存期間を確認!積算時にも必要?

 

インテリアの知識

設計だけでなくインテリアの知識があると、家のトータルコーディネートが可能です。

カーテンや照明などのアドバイスができたり、顧客の求めるテイストにあわせた家具のデザインができたりと、提案の幅が広がります。

 

インテリアの知識を得るには、インテリアコーディネーターの資格取得を目指すのがおすすめです。

 

宅地建物取引士の資格

住宅などの建築を行う際、宅地建物取引士の資格・知識があれば、税金や法律を最大限考慮した設計や提案も可能になります。

 

家を建ててからの固定資産税を少しでも抑えられる設計を提案できたり、家を建てるための土地の売買までこなせたりと、幅広い業務に対応できます。

 

設計事務所として独立をするメリット・注意点

独立して設計事務所を立ち上げると、自分の裁量で仕事ができるなどのメリットがある一方で、全てを自分の責任で対応しなければならないなど、デメリットに感じられる部分もあるでしょう。

設計事務所の独立に関して、メリットやデメリット・注意点を紹介します。

 

設計事務所として独立するメリット

設計事務所を独立するメリットは次の通りです。

  • 自分で仕事量を調整できる
  • うまく回せるようになれば高収入が目指せる

 

最大のメリットは自分の裁量で仕事を選べ、仕事量を調整できることでしょう。

仕事量を増やせれば、大きく収入を伸ばすことができます。

 

設計事務所として独立するデメリット・注意点

設計事務所を独立するデメリット・注意点は次の通りです。

  • 案件は自分の力で獲得する必要がある
  • 経営や経理など設計以外の知識も必要となる

 

デメリットとしては、独立後案件の獲得を自分でしなければならないことでしょう。

特に最初のうちは知名度もないため、今までの人脈などを使って仕事を獲得していかなければなりません。

 

また、設計事務所を経営することになりますので、設計以外の対応も必要となります。

企業を経営するための知識も深めておくとともに、業務の効率化を意識することが大切です。

 

設計事務所の積算見積は専用ソフトの導入も検討を

設計事務所として独立すると、業務範囲によっては積算見積や拾い出し業務を自分で行う必要が出てきます。

積算見積や拾い出しを効率よく実施するには、専用ソフトの活用が有効です。

 

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設計事務所の独立は事前に必要な準備をしておこう

設計士として独立し、自分の設計事務所を立ち上げることは、自分の裁量で仕事を決めることができたり、収入が上がったりとメリットがありますが、注意点もあります。

独立する前に必要な準備を行なっておくことで、独立後もスムーズに業務が行なえるでしょう。

 

仕事を紹介してもらえる人脈を増やしておくほか、建築士事務所への登録、ホームページの開設、事務所や備品の用意など少しずつ準備を進めましょう。

幅広い業務を請け負えるようなスキルや知識を身に付けておくことも大切です。

 

設計事務所を設立すると経理や経営面での対応が必要になることや、建築まで行うのであれば、積算見積や拾い出しなどの業務にも対応する必要があります。

 

積算見積や拾い出しについては、ぜひ積算見積ソフトの導入を検討してみましょう。

アークシステムでは、建設業向け積算見積ソフト・拾い出しソフト「楽王シリーズ」を提供していますので、ぜひご活用ください。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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