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積算の基礎知識

2021.12.24

積算における間接工事費とは?直接工事費との違いや内訳を解説!

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この記事は約3分ぐらいで読めます。

こんにちは!ITの力で建設業界に貢献するアークシステムです。

 

積算とは、工事にかかる費用を積み上げて見積をつくる計算のことです。

工事費はさまざまな内訳に分かれますが、今回は「間接工事費」について解説します。

 

間接工事費とは何か?直接工事費と何が違うのか?

具体的な内訳や計算方法についても詳しく説明しますので、ぜひご覧ください。

現場作業員

 

積算においての間接工事費とは?直接工事費との違い

工事費の見積をつくるための積算では、さまざまな費用を一つひとつ算出して積み上げていきます。

工事費の内訳のひとつである「間接工事費」とは、工事現場でかかる全費用「工事価格」を構成する費用のひとつです。

 

工事価格は、直接工事費と間接工事費の2つに分かれ、材料費や職人の給料など工事の施工に直接かかる費用が「直接工事費」です。

対して、足場や看板の設置、職人ではない現場監督の給料など、施工そのものではなく間接的にかかる費用が「間接工事費」です。

 

間接工事費は内容によって、さらに「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費」の3つの内訳に分かれます。

なお、公共工事では「共通費」、民間工事では「諸経費」と呼ばれています。

 

直接工事費の内訳は、材料費・労務費・直接経費の3種類です。

直接工事費の概要や計算方法など、詳しくはこちらのコラムでご紹介していますのでぜひご覧ください。

積算における直接工事費とは?その内訳や計算方法を詳しく解説!

 

間接工事費の内訳も詳しくチェック!

女性オペレーター

間接工事費の3つの内訳、「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費」について、それぞれどんな費用が該当するのか詳しく紹介します。

間接工事費の内訳

共通仮設費

主に現場で作業のために仮設され、工事終了後には撤去される仮設物にかかる費用です。

足場や養生、管理事務所、職人さんの休憩所などの設置費用、仮設事務所の維持管理のための光熱費や水道代、排水工事、ストーブやイス、机などの備品代、工事終了後の撤去費用も該当します。

 

さらに、調査や測量の準備にかかる費用や、地鎮祭の設営費用、近隣住人へのあいさつにかかる費用なども共通仮設費に含まれます。

 

現場管理費

工事現場を管理するためにかかる費用です。

現場管理を担当する従業員(職人以外)の給料や損害保険料、火災保険料、福利厚生費、現場事務所での通信費、職人さんの食事代や通勤費など賃金以外の手当、人員募集の広告費などが含まれます。

 

一般管理費

工事にかかる費用ではなく、企業の経営維持に必要となる費用です。

本社や支社で勤務する従業員の給与や福利厚生、役員報酬、本社・支社の光熱費・通信費、広告宣伝費、建物の維持管理費などが該当します。

 

間接工事費の算定方法

積算で間接工事費を算定する際は、国土交通省の定める「公共建築工事共通費積算基準」を基準にし、実際に必要とする費用を積み上げて算定するか、または過去実績などに基づいた共通費の比率によって算定します。

 

直接工事費や工事原価に一定の比率をかけて、算出することが一般的です。

 

間接工事費とは工事に間接的にかかる費用。3つの内訳も知ろう

間接工事費とは、工事施工に対して間接的にかかる費用のことで、さらに「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費」の3つの内訳に分かれます。

 

共通仮設費は、工事のために仮設し工事終了後には撤去する足場、養生、管理事務所、詰所、看板といった設備にかかる費用です。

現場管理費は工事現場を管理するための人件費や保険料、通信費などです。

一般管理費は企業経営のためにかかっている本社や支店での経費・人件費などが含まれます。

 

間接工事費は「公共建築工事共通費積算基準」を基準にし、直接工事や工事原価に一定の比率をかけて算出することが一般的です。

 

積算は材料・工事一つひとつに対して費用を算出して積み上げていく、細かくて手間のかかる作業です。

一つでも計算を間違えると正しい見積を出すことができません。

 

積算・見積の手間を減らして、正確かつ効率的に進めるためにも、積算見積ソフトの導入を検討してはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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