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積算の基礎知識

2024.03.19

仮設材(仮設資材)とは?種類や使われる工事について解説

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こんにちは!ITの力で建設業界に貢献する「アークシステム」です。

 

仮設材(仮設資材)とは、工事現場で使われるトイレなど、仮で設置され、工事終了とともに撤去する設備のことをいいます。

足場やユニットハウスと呼ばれる簡易住居も含まれ、工事作業員の現場環境を守る上で欠かせない資材です。

 

今回は、仮設材について種類や使われ方を解説していきます。

足場

 

仮設材(仮設資材)とは?

工事現場では、工事期間や工事内容、規模によってさまざまな仮設材(仮設資材)が使われています。

 

仮設材とは、工事を円滑に進めるために使用する資材で、工事期間中のみ使用し工事が終了したら、撤去される資材です。

 

仮設材は、次のような目的で使われています。

  • 工事の円滑化
  • 工事現場の安全確保
  • 作業員の労働環境対応
  • 近隣への環境配慮
  • 工事現場の景観対策

 

作業に欠かせない足場や型枠や、一般の方が工事現場に入らないようにするフェンス、作業員の労働環境対応に必須の仮設トイレ、近隣への騒音を防ぐ防音パネルなど、仮設材は工事のさまざまなシーンで使用されます。

 

仮囲いと呼ばれる仮設材で現場を囲い、仮囲いに写真や絵などを施すことで、企業のPRや現場のイメージアップにつながるような施策も行われています。

 

工事現場での仮設資材にかかる費用は、直接仮設費共通仮設費として積算されます。

それぞれの違いについて、こちらのコラムで解説していますので、参考にしてみてくださいね。

積算における直接仮設費とは?内訳や共通仮設費との違いを確認!

積算における共通仮設費とは?内訳や計算方法など詳しく確認!

 

仮設材(仮設資材)の種類を解説!

基礎工事

仮設材(仮設資材)にはどのようなものがあるか、具体的に見ていきましょう。

 

建築用仮設資材(足場用仮設資材)

建物などの建築の際、作業員が作業箇所に近づけるようにするのが足場です。

近年では、作業員の安全確保のため手すりの使用ガイドラインが設けられるなど、労働安全衛生規則が改正され、作業員の安全確保が進んでいます。

 

土木用仮設資材(支保工用仮設資材)

支保工とは、構造物や岩や山、コンクリートといった対象物が崩れないように支える仮設設備を設置する工事をいいます。

住宅などの建築工事よりも工事の対象物が大きいため、より強度の高い鉄製の仮設材(H型鋼の山留めなど)が多く使われます。

 

安全や環境に対応するための資材

工事現場では、重機が使われたり、重いものを運んだりするため、安全に対する配慮が必要です。

安全に配慮するための仮設材も多くあります。

  • 安全ネット:作業員や資材の落下による危険を防ぐネット
  • 危険を知らせる看板:一般の人が立ち入らないようにするための看板
  • 仮囲いやフェンス:工事現場と生活環境を分ける囲いやフェンス など

 

作業員の労働環境に配慮する資材

工事現場で作業する作業員にとって働きやすい環境であることが、工事をスムーズに進めるためにも重要です。

作業員の業務環境に配慮した仮設材には、次のようなものがあります。

  • ユニットハウス
  • 仮設トイレ

 

こちらは工事現場のほかにイベント会場や避難所などで使われることもあります。

 

建設工事現場での仮設トイレ設置についてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。

あわせて参考にしてみてください。

建設工事現場では洋式の仮設トイレの設置は義務?積算方法も確認

 

仮設材(仮設資材)はどのような工事で使われる?

解体

さまざまな仮設材(仮設資材)を紹介してきましたが、これらはどのような現場や工事で使われるのでしょうか?

主な工事内容や使い方もあわせて紹介していきます。

 

足場工事

建設現場の構造物で作業をしたり、工事箇所までの通行や昇降などに使う足場の設置工事です。

 

足場にはいくつかの種類があります。

主要な足場を紹介します。

 

くさび緊結式足場

くさび緊結式足場は、くさび結合式ともいい、柱・踏板・手すりなどの部品を使い、ハンマー1つで簡単に組み立てられるのが特徴です。

 

複雑な形状の建物にも対応でき、コストパフォーマンスにも優れています。

 

単管足場

単管足場は、鉄パイプのような単管と、つなぎ止め金具のクランプを組み合わせて作る足場です。

 

過去には丸太と紐で組まれた足場で土木現場などを中心に使われてきました。

現在では、低層の建物の塗装などで主に使われています。

 

枠組足場

枠組足場は、足場工事の中ではもっとも一般的に使われる足場です。

建枠・ジャッキベース・交差筋違・脚注ジョイント・アームロック・鋼製布板・手すりなどを使って組み立てます。

 

特徴としては組み立てやすく軽くて強度が高いこと。

高層建築物にも対応できるため、ゼネコンなどの現場で扱われることが多い傾向があります。

 

外壁や屋根の工事で使われる足場やその積算方法について、「外壁・屋根塗装の足場の積算方法は?効率的に計算する方法もご紹介」のコラムでも紹介しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

 

型枠工事

型枠工事は、コンクリートを打ち込むための型枠を作る工事です。

鉄筋コンクリート造の建物を作る際は、型枠工事が必要になります。

 

例えば、鉄筋コンクリートを作る際にベニヤ板とベニヤ板の間にコンクリートを流し込みます。

このベニヤ板などが仮設資材として使われています。

 

仮設材(仮設資材)は工事現場に欠かせない資材

仮設材(仮設資材)は工事現場において、作業の効率化や、安全面の確保、環境対応や近隣への配慮ために、工事期間中のみ設置する資材のことをいいます。

 

仮設材には、工事で使う足場や、現場を囲う仮囲い、作業員や資材の落下の危険を防ぐ安全ネット、作業員の労働環境を守るためのユニットハウスや仮設トイレも含まれます。

 

仮設材を中心に扱う工事には、足場工事型枠工事などがあります。

 

一つの工事でもさまざまな仮設材が必要となります。

仮設材それぞれの種類や目的を知って、安全で円滑な工事を目指しましょう。

 

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この記事を書いた人

建設ICT事業 企画/プロモーション佐藤 一也

第二種電気工事士、基本情報技術者試験の資格を保持する。
10年以上のシステム開発経験を活かして、建設業向けの製品企画とプロモーションを行う。

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